インドマダムのお買い物スポット その2スーパーマーケット | 30年以上の実績 アロラインド料理学院公式ブログ

インドマダムのお買い物スポット その2スーパーマーケット

インドのスーパーもショッピングモールに

ショッピングモールがインドの都市部に増えていることは前回お話ししました。
さて、今回はインドの日用品売り場へご案内しましょう。

読者のみなさんも同じかとは思いますが、どこの国へ行ってもかならず立ち寄るのがスーパーです。さて、ここで質問です。インドにはスーパーマーケットはあるでしょうか?
答えは見つけるのがたいへんだった、です。
10年前くらいまではほとんど見かけませんでした。
でも、最近では例のショッピングモールでほかの国と同様に見つけることができるようになりました。

インドでは「Reliance 」や 「Big bazaar」などのスーパーマーケットが有名で楽しいです。こうしてずらっと並ぶ鍋やキッチンツールを見てるだけでテンションが上がりませんか。


中央上が「カダイ」と呼ばれる両側に持ち手がついたインドの万能鍋です。
ある時はカレーをつくり、ある時は野菜を炒め蒸したり、フライパン+シチュー鍋のような万能さ。

実は、私はインドに来る前に、アロラインド料理学院でたくさんのインドのキッチンツールや、食材、お料理に触れているんですが、実感がわかなかったんですね(アロラ先生、ごめんなさい。ふとどきな生徒で・・・)。

ですが、インドに来ると、先生がいかに本物で確かなものを教えてくれていたのかがわかりました。

たとえばこの鍋。アロラインド料理学院では「アロラ鍋」として購入もできるわけなのですが、たかが鍋、されど鍋。おなじ形でも、持ってみる、使ってみるといいものは本当に違います。

アロラ鍋がどれくらい優れものか、実はインドにきたみたらわかります。インドで売られているカダイを触ったらわかります。というのも、おなじ形なのですが厚みがまったく違うのです。厚いアロラ鍋は保温力が高いといえます。インドのこうした薄い鍋は安いくて軽いのです。 ことこと煮込む時に必要な保温力は低いということです。

そのうえ軽いとなにが起こるかというと、鍋でかき混ぜるている時に「動いちゃう」ということです。

先生はいつも、「使う人の顔を思い浮かべて選んで購入するのよ」とおっしゃっていたのを思い出しました。学院で販売する調理器具や道具は、ただ売るだけではなく、使う人がいかに上手につくれて喜んでくれるかを考えて選んだ結果の品々なんですよね。

だからアロラセレクトの商品はスルメのように(笑)時間がたつとじわじわっと、そのよさがわかるんです

改めてアロラインド料理学院のビギナーズセットは本当にお買い得だと思ってます。
ビギナーズセットとは、お鍋や柄杓などをセットにしたものです。



さて余談はこれくらいにして、モールにあるスーパーでのお買い物の話にもどしましょう。

この日は特売らしく、一番目立つところにあったのは、インド製の圧力鍋でした。


インドでは圧力鍋としてこの形が定番。3合のごはんなら10分で炊ける優れもの。
5秒ごとぐらいにこのぽちっとでたところからシューっと勢いよく蒸気がでます。

炊飯はもちろん、豆をゆでたりさつまいものふかしたり。当然ながらカレーもこれでつくります。なにより時間が短くてすむし、ガス代の節約にもなります。

インドでは電気の炊飯ジャーもありますが、頻繁に停電があるのと、いろいろな煮炊きにも使えるのでガス火で使う圧力鍋は重宝がられています。1280Rs(ルピー)、2000円ぐらいでしょうか…。

そして、一生ものですから商品選びにもインドのマダムたちは手を抜きません。

ショッピングモールではインドではめずらしく「定価販売」のみという暗黙ルールがあるようです。ですから、インドでおなじみの店員とお客とのディスカウント合戦は見ることはできません。

でもある日、インド人マダムと店員とのすごい交渉戦に遭遇しました。

マダム 「これ交換してほしいんですが」

店員  「レシートありますか」

マダム 「それがどこかにいってしまって」

店員  「では残念ながら交換できないです」

マダム 「え、でも、一緒にこれとこれとこれも買って、ここのレジでならんだんです。覚えていませんか。」

店員  「(次の人がつまってきたので)すみませんが、レシートがないと。。。」

マダム 「え、でもこれあなたのところの商品ですよね」

店員  「はぁ。・・・(だんだん面倒くさくなってきた)」

マダム 「これ、さっき売場に行って新しいのを持ってきたんです。これと交換してもらえませんか」

店員  「(無理やりわたされ)はぁ。。。(この時すでにマダムの後ろには5人ほどの列。だんだんざわざわしてきた)」

店員 「ティケ(OKの意味の「ティークヘー」なんですが、ティケにしか聞こえない)」

すると、なんて素早いのでしょう。店員のyesを獲得するやいなやマダムは足早に去っていきました…...。

インド人は大阪のおかんと似てるといつも思っているのですが、大阪を愛してやまない私はこんな風景に出会うたびに豹柄のジャンパーを着て商店街を歩くおばちゃんを思い出すのです。


新しいモールができてもインドはインド。インドって楽しいですよ♪
おいしい料理をつくるためには、まずいい道具から♪ですかね。