Q.
雑誌にて国際ネゴシエーターの方の話を読んだのですが
「交渉の第一条件は、とことん相手の話を聞く」
とにかく相手にしゃべってもらうこと
その中で
「相手が何をあえて言わないでおこうとしているのか」を探り出し
その本音をいかに引き出させるか
同時に「相手の立場を理解し尊重する」
↑と、書いてありました。

以前、ブログにて「人を説得する」時をお伺いしました時に
「相手の言い分も聞いてあげましょう」
「どんなにプロの交渉人でも相手の話を聞かずして、説得は無理です
そこには深い理由があるのかもしれません」と教わりました。

例えば家族を説得したい時(いきなり話が小さくなってすいません)
 1.相手の話を聞く
 2.「こうしてみては?」と、とりあえず言ってみて反応をうかがう
 3.なんでそうしたくないのか本人の根底の本音部分を探る(とことん話を聞く)
 4.相手の立場に立って自分の本音を言う(共感する)
 5.話を聞きつつ、相手の考えが少しずつ変わってる部分を注目する
 6.徐々にこちらの考えに持っていき、それが本人の考えであると思わせる

以前、家族を説得したい事がありました(↑このような感じでやりました)
こちらの考えを押し付けても納得しませんし、自分が決めたと思ってもらうのが一番いいのかなとその時思ったのですが
これが果たしていい方法だったのか疑問に思いました(説得へた?)
あと一歩足りなかった感もあります(トドメに欠けた)
時間もとてもかかりました

「相手の話を聞いた」そのあとなのですが
どのように自分が誘導したい方向に持ってかれるのでしょうか

A.
時間はかかります。特に身内はねwww

でも、かなり素晴らしい説得だったと思います

要はどんな話を出しても目的の話につなげる事です

車を買いたい時

今日はいい天気だと話が出たら「いい天気の時にみんなをドライブに連れて行きたいね」

今日は雨だと話がでたら「雨でも車があれば買い物に連れていける」

足をけがをしたら「こんな時車があれば病院まで車で連れていける」

サクラが咲いていると話がでたら「花見に少し遠出してみたいね」

どんなこともそれにつなげるのです

自分の話を聞いてくれたという恩義はなぜか人は多くのお返しをしなければならない意識になります

それくらい自分の話を聞いてくれたということはうれしいことなのです

その後ろめたさを利用しますwwww

という手があります

他にも上げたらきりがありませんが、ぜひためしてください


↓つづく

Q.
前からの疑問なのですが
人の意見というのは変わるのでしょうか

はじめは拒否されても、少しずつ何日も何か月もかけて話すことは
受け入れやすいように感じます。
サブリミナルメッセージのように、
何気ない日常生活でも、何度も繰り返して言う事は、知らず知らずの内にその人の意識も変えてしまうのでしょうか

A.
もちろん変えますよ

サブミナル効果ではなく、ただ、根を上げているだけでしょうがwww

そういえばどなたかが

白雪姫の義母の鏡の件で

「この近辺で一番美しいのは私ですが、なにか?」

と何度もいって鏡を納得させると言っていましたが、まさしくそれでしょうwwwwwwww

鏡も根を上げるわけですwwwww


Q.
上の国際ネゴシエーターの方の話に戻りますが
その方は、出てきた結果がよかろうと悪かろうと、これは成るべくして成ったものだと思うようにしたそうです。
そうでないと精神的にやっていけない仕事でもあったと書かれていました。
決断を下す上でよりどころにしていたのは
「人間として正しいか、正しくないか」という倫理観でした と書かれていました。

私にはここまでの経験はありませんが
何事も「自分が後悔しなければいい(少しでも後悔するならやめよう)」と思っています。

軍師の皆様は決断される時は何を軸に考えられているでしょうか

どうぞよろしくお願いいたします。

A.
交渉人として考える時我々が交渉する時は仕事です

どこまで妥協して、どこまで貫くか

つまり、そうしたいからではなく、すでにクライアントからここまでという線がはっきりしています

決断するときは、むしろクライアントにどこまで納得させられるかの方に焦点が及びます

しかし、時には譲りすぎたときもあります

そうでないと決裂しそうだという時です(場合もあります)

それでも常にクライアントの顔を思い出します


これは軍師として部隊を貫くときに似ています

勝てばいいことではない

どこかで逃げ道を作らないと、逆に返り討ちになることもあるからです

その攻撃停止の決断の時は、一人一人の兵隊の顔を思い浮かべたときに、笑顔がはっきりする時、その瞬間があるので、その時に行います

「人間として正しいか、正しくないか」という倫理観でした

というのも要は同じです

計画のコマとして見るのではなく、すべての兵隊を人間として見るということです

人間に立ち戻れる軍師に極端な失敗はありません




質問をありがとうございました