サンダルウッド Santalum alubum
(Santalim=サンスクリット語の香木の一種?)
(alubum=白い)
和名:白檀(びゃくだん)
科:ビャクダン科
ノート:ベース
抽出部位:心材
抽出方法:水蒸気蒸留法
主成分:αーサンタロール、βーサンタロール(=心臓強壮作用≪セスキテルペン炭化水素類≫)
五行:土・水・火
使用頻度: ★★☆
スキンケア:★★☆
お線香や香木、扇子などでお馴染みの白檀の心材から抽出された精油です。日本人にはどこか懐かしく感じる深い香りは、呼吸を深くし、心を落ち着け、グラウディング、センタリングを助けてくれる香りです。
ブレンドに加えることで香りに奥行きが出ると同時に、ベースノートの香りは他の精油とブレンドしたときに、香りの保留剤ともなります。
サンダルウッドの精油は喉の炎症によくつかわれます。この際はマグカップに湯を注ぎ、サンダルウッドを滴下してその蒸気を吸入すると、痛みが緩和するかもしれません。症状によってラベンダー(乾燥や酷使による喉の痛み)や、ユーカリ(粘性のカタル症状があるとき)などとブレンドするとよいでしょう。
また膀胱炎になりやすい方からは、怪しいと思ったときにサンダルウッドを使ったアロマバスで入浴した後、充分睡眠をとるようにすると、大丈夫だった、という話を何度か聞いています。この時はベルガモットとブレンドするといいでしょう(治療ではなく、予防にお勧めです)
むくみがあるとき、皮膚の乾燥があるとき、ブレンドのベースに活躍してくれます。(ただし皮膚刺激があるとの情報もあるので、只今調査中。)
強心作用があることでも知られています。血行不良や不整脈があるときには受け入れられる香りであれば、他の精油とブレンドして室内芳香させるといいでしょう(治療に変わるわけではありません)
これは、私もまだ実物を見たことが無いサンダルウッドの木。
(画像はWikipediaから拝借しました)
近いうちに実物を拝みたいと思っております・・・
サンダルウッドはその根を吸盤のように他の植物の根に寄生させて育つ半寄生植物です。60年ほどして成熟した木を伐採した物は、芳しい芳香を放つため、古代より人気がある香木でした。インドでは寺院の建材や、仏像、家具に使われたり、この木のチップを燃やし薫香することで、宗教儀式や医療にも使われていたようです。遺体の防腐剤として、また、膀胱炎の治療などに使われていたことでも知られています。
精油はこの心材をチップ状にしてから蒸留します。中央に近いほど褐色で香りのよいものが抽出され、外側の部分になるほど白く香りの質が落ちたものが採れると言われています。中でもインドマイソール地方のサンダルウッドは最高級と言われていますが、現在は絶滅危惧にあり、インド政府の管理下にあるため、入手は困難な状況です。
『栴檀(せんだん)は双葉よりも芳し』と、優れた人物が小さい頃から才覚を表すことを言いますね。香りのよい白檀の中国名を栴檀といい、これは双葉のときからすでによい香りがすることからこのように言われているそうです。しかし日本の栴檀は中国の栴檀と全く別物。栴檀でしたらそこここの植物園で見られますが、白檀のように香りませんので悪しからず~。
ちなみに、ハワイのホノルルのことを中国語で『檀香山』と書くのは、昔ハワイには広大な白檀の森があり白檀の輸出産国だったからなのだそうです。ハワイのサンダルウッドも、今では面影なし、のようですね。
そのような事情もあり、近年はお値段も跳ね上がっております。大切に使いましょう。
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