山下 美香(やました みか)
福岡県北九州市生まれ
看護師 リンパ浮腫療法士
リンパケアセラピスト養成講師
病院勤務を経てリンパの大切さ、奥深さに惹かれ、
2016年にリンパサロンを開業
2018年よりリンパケアの施術に加えてセラピスト養成のためのスクールをスタート
セラピストという職業を誰からも認められる職業にするため
福岡県を拠点に、セラピストの育成を行っている
私はもともと大学病院で看護師として働く現場人間で
人の前に立って話すことは大の苦手
看護師時代は外科病棟でバタバタと走り回る毎日
日々、がん患者さんの看護に奮闘していました
そんな現場人間の私が『リンパ浮腫』を知ったことをきっかけに
看護師を離れ、7年の専業主婦を経て
苦手だった「人前で話す」という、リンパケアセラピスト養成講師になりました
実は今でも人前で話すことはちょっと苦手なんですけどね
少し長くなりますが、
私の話を聞いてくださいね
結婚出産を機に大学病院を退職した私は、旦那さんが転勤族だったこともあり
7年間、専業主婦として過ごしました
そんな専業主婦だった頃、何かのテレビ番組で
乳がんや子宮がんの手術後に腕や足がむくむ『リンパ浮腫』というものを知りました
手術で乳房や子宮を取ってしまうことだけでもすごくショックなことなのに
その上まだそんな合併症と戦わなければいけないの⁉
と、女性として何とも言えない気持ちになったのを覚えています
地元に戻った私は、
手術がほとんどない民間病院でパートナースとして復帰しましたが
ずっと頭の隅に『リンパ浮腫』があり、何か出来ることはないかなぁと思っていたんです
ある日旦那さんが、インターネットで〈リンパ浮腫指導技能者〉という
資格取得の講座を見つけてくれたんです
でも・・・
その会場は自宅から片道1時間以上もかかる場所
約1ヶ月間、ほぼ毎日朝から晩までの講義
そして講座内容はかなり難易度の高いもの
その頃、息子たちはまだ小学生
朝、息子たちを学校に送り出してからでは講義に間に合わない
講義が終わって夜帰宅し、家事などをしていたら勉強についていけない
「無理だ。息子たちがもう少し大きくなったらまた考えよう・・・」
完全にあきらめモードだった私に
「家のことは何とかなるよ。受けておいで」
と、旦那さんが背中を押してくれたんです。
そう!全てのきっかけは旦那さん!
悩みに悩みましたが、会場近くのウィークリーマンションを借り
住み込みで受講することを決心しました
平日はウィークリーマンション、週末は自宅に帰りできる限りの家事をこなす
体力的にも精神的にもかなりきつかったなぁ~
それでも旦那さんやママ友の協力に助けられ
「絶対に合格するんだ!!」と、気合で認定試験に合格!
〈リンパ浮腫指導技能者〉になれたんです!
これでリンパ浮腫患者さんの力になれる!とワクワクしていました
リンパ浮腫患者さんと関わるようになって、患者さんによく言われたのが
「どこに行ったらいいかわからなくて、あちこち病院をたらい回しにされました」
「ある先生から、命が助かっただけでもいいと思って、むくみくらい我慢してください」
「病院のリハビリでマッサージしてもらったら、むくみがひどくなりました」
「やっと山下さんのような方にたどり着きました」
つまり・・・
医療従事者ですらリンパ浮腫のことを知らないってこと!
世の中にはたくさんの〈リンパ浮腫難民〉がいるということ!
患者さんが一番頼りにして訪れる病院のスタッフにこそ
正しい知識を持ってもらわないといけない!
カルチャーセンターでリンパ浮腫に関するセミナーや勉強会を開催したり
時には総合病院で、約100名近くの看護師を前に講演も行いました
私の中で
「医療のことは医療現場に発信しなければ」と思っていたんですよね
そんなある日、私のサロンに
脚にあざを作てパンパンに脚を腫らした患者さんや
別の日には、腕をパンパンに腫らした患者さんが来られたんです
聞くと、
「エステサロンで揉まれたらこうなりました」って言うじゃないですか!
噓でしょ⁉
リンパマッサージをしてリンパ浮腫を起こすなんて・・・
いわゆる『リンパマッサージ障害』です
そしてある医者が言った言葉
「何も知らずにリンパマッサージなんかするから」
「たかだかエステサロンのスタッフが」
この時初めてセラピストという職業が認められていないんだと知りました
そこから私は、カルチャースクールなどを通じて
患者さん自身の教育や、一般の方への情報発信を始めました
そして何といっても
人を癒し健康に過ごせるように導くためのセラピストにこそ
もっと正しい知識を持ってほしいと思ったんです
でもそれってどうしたらいいんだろう・・・
セラピストっていったい何なんだろう・・・
私をセラピストの道に導いてくれた恩師にそのことを相談すると
「それはあなたが指導者になって、知識と技術を広げていけばいいじゃない。
あなたにしか出来ないことがあるでしょ?」と。
私に出来ること?
私だから出来ること?
■看護師としての身体の知識
■看護師としてがん患者さんに関わってきた知識と経験
■リンパ浮腫セラピストとしての知識と経験
■セラピストとして人を癒し健康であるために導いてきた経験
そうか!それを私なりのメソッドでたくさんの人に伝え広げることが出来る!
人前で話すことが苦手な私が、人に伝えようと決めたんです。
■セラピストに必要な身体の知識やリンパの知識
■セラピストでもやってはいけない危険な事例
■医療領域とリラクゼーション領域の両方を融合させ最大限に効果を引き出す手技
全て一からテキストを作り上げ、セラピストスクールがスタートしました
私のスクールを選んで来てくれる生徒さんには
私のこれまでの経験や私のメソッドを惜しげなく伝え
一人でも多くの人が安心して身体を預けられるセラピストを育てたい
そう思っています
私が育成するセラピスト像は
■身体のことを正しく理解し、正しい判断ができること
■お客様の身体だけではなく心も癒し、輝いた毎日、輝いた未来を与えられること
■セラピストそのものが選ばれるひとであること
■一人の人間として、常に誰かのために動けるひとであること
そしてセラピストという仕事を
「たかがセラピスト」「たかがリラクゼーション」なんて言わせない
選ばれる仕事、認められる仕事にしたい
それが私のミッションだと思っています
働き方が変わってきた今の時代
『手に職を』と考える人が増えてきています
もしもその選択肢の中に『セラピスト』というものがあるのなら
どうぞ『唯一無二のセラピスト』になってください。
長くなりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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