「お風呂のお湯に、精油(エッセンシャルオイル)を、落として(滴下)います」という方も多いようですね。
仕方ありません、雑誌やテレビでは、そのように書いたり言ったりしていますから・・・
雑誌などでは、簡単に「お風呂に精油を数滴落として、よく混ぜて入ってください!」なんて書いてあります。
日本では精油は雑貨です。
しかし、ヨーロッパや中東での使い方や、歴史を省みると、薬効があるのは確かです。東洋の中医学、韓医学、漢方と同じような扱いです。
なので、更にやっかいです。
たとえ医療従事者の方が使っていても、日本では、雑貨は雑貨なのですよ。
「医師が使っている」「〇〇病院で使っている」と書いてあると、いかにもその精油は医療用のように勘違いしがちですが、それ感情と錯覚のせいです。
医師や医療用という文言は、多くの人は権威を感じてしまいがちです。
たとえ、医師や医療従事者の方でも、アロマや植物、生薬の勉強をしていない方が診療や治療にアロマを使うのには疑問があります。
私は、こんな体験をしました。
医師(薬剤師、針灸、漢方医学の資格もお持ちの)に、お声をかけていただき、ホスピスで活動させていただくようになった初日、 看護師長さんから
「私、アロマでかぶれたことあるから嫌いなのよね!」
というアロマ嫌い宣言の洗礼を受けました
嫌い といわれたら、その理由を聞きたいのが人の常。
まして、香りに従事するものとして、ぜひとも今後のためにもご意見をうかがいたく、
つっこんで「どんなところがお嫌いなんでしょう・・・?宜しければおしえて頂けますか・・・?」とお聞きした。
以下、会話ダイジェスト版
看護師長さん 「お風呂でアロマ使ってかぶれたのよ!もう散々だった。ヒリヒリして。。。」
私 「そうなんですかぁ・・・。ちなみに、何の精油を、どのようにお入れになりましたか?」
看護師長さん 「本に書いてある通りにしたわよ。バスタブにお高いローズの精油を入れて、よーーーく混ぜて入ったわ」
私 「えっ?そのままですか?」
看護師長さん 「そのままじゃいけないの?本に書いてあるもの・・・」
ということでした。。。。
これは、あまりに無謀なこと!
師長さんには、きちんと説明し理解して頂きました。
「知らないとは怖いことよね~」と言って頂きました。
精油は 植物から高濃度で抽出した有機化合物です。
なので、そのままでは、刺激が強い!
要!希釈
いわゆる濃い濃度なので 刺激の無い濃度まで薄めて使用いただくべきです。
希釈・・・・って?
油は水やお湯には溶けません!
油は、油かアルコールか、乳化剤 にしか溶けません。
一番最初に書いたように、バスタブに精油をペッペッと落として、よ~~くかき混ぜて入るというのは、精油成分が 上に浮いています(サラダドレッシングを想像ください)
お湯からあがるときに、からだのどの部分に精油がつくかわかりませんよね。
腕かもしれません、足かもしれません。
顔について目にでも入れば大変な刺激です。
お子様やペットなどは大変なことになります。
猫やうさぎ、ハムスターなどの小動物は命の危険さえあります。
こういう性質を、逆に利用して高濃度で積極的に治療として使用する海外(フランス、ドイツなど)施設もありますが、ちゃんとトレーナーなり専門医がついてされています。
一般の方が日々の美容と健康のために使用するのであれば、リスクが高すぎますね。
濃度も考慮しなければなりません。
もし、目に入ったり、粘膜についたりすれば、それはものすごい刺激です
そんな訳で、精油(エッセンシャルオイル)を希釈しないでそのまま使用するのはNG!
3%以下の濃度に希釈することをおすすめします。
毎日使用するのでしたら1%以下に。
キャリアオイルは コチラ
入浴での使い方
少量のキャリアオイルに溶かし、それをお塩やクレイなどに混ぜてバスソルトにしたり、植物由来の乳化剤で希釈してアロマバスとしてお使いになることをおすすめします。
部分浴(1%以下の濃度で)
足のむくみや、風邪ひきで入浴できないけれど温まりたいとき、冷えによる腹痛のとき、生理痛のとき、足先が冷えるときには、足や手の部分浴もおすすめです。
お湯の湯気に乗った空気を鼻から吸い込むことで、鼻づまりや喉の痛さをやわらげ、本物の植物の香りで森林浴や、リラックス効果もあります。
精油が植物から抽出されたものとはいえ、万人に安全というわけでもありません。
ご自分の体調に鑑み、作られたり使用される上での不都合な症状などは、自己責任でお願いいたします。当方は一切責任は持ちません。
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