納税者は変わったか? | 税理士アームチトロング 小さな一歩から

税理士アームチトロング 小さな一歩から

この不況続きの日本で奮闘する中小企業の社長や個人事業主を、税理士としてどう応援していけるかを考えるブログです。

昨日の 『不撓不屈』 の続きです。



このハナシの中で、納税者(中小企業の社長や個人事業主)は

2タイプに分かれています。


会計事務所の指導通りにきちんと帳簿をつける者と

会計事務所にダマってウソの帳簿をつけ脱税している者。


税務調査が会社に入った際には、

当然後者(脱税してる者)は、脱税がバレ、税務署のいいように言質をとられます。


前者はというと、後ろめたいところがないので

税務署に対しても、毅然とした態度をとれるはず・・・・・・・


なのですが、なかなかそうもいきません。


年末の繁忙期に店先で税務職員にずっと居座られて調査されると

やはりビビります。

かなりの営業面での損失と心理的負担を強いられるているワケです。




さて税務調査に際しての、納税者の対応・行動は

40年たったいま変わったのでしょうか?



制度として不服審判の制度も整い、税務訴訟の納税者勝訴件数も増え

環境としてはずいぶん変わりました。



しかし心理面では基本的には変われていないと思います。



脱税者が税務調査にビビるのは、まあ当然のこととして

善良な申告者でも、『税務署は勝手な論理を作り上げる』 とか

『税務署は税金をとるため何をするかわからない』

『税務署はどんな情報ももってるからかなわない』 とか

の発言を、いまなお何人もの社長から聞きます。


とくに年配の社長は、よくそう言います。



必要以上に税務調査にビビる必要はないと思うのですが、

納税者の心理面での変化もまだ時間がかかりそうです。



でも若い社長の無知からくる発言で

『税務署はここまで調べないだろう』 という心理も

どうかと思いますが。。

税務署もそこまで手ぬるくはないのです。