運のいい人というのは、どのような人なのでしょうか?

   何をやってもうまくいく。

 多くの人に恵まれて、困難を多くの人の助力で超えていく。

 少ない労力で、多くの富を手に入れている。

 一生お金に苦労しない。

 健康に恵まれて、いつも元気でいられる。

 愛する家族がいて、多くの友達もいる。

 

 運がいい人というのは、さまざまですが、共通しているのは、黙って手に入れてはいないということです。

 多くの成功者に共通しているのは、不幸のどん底を潜り抜けて、幸せをつかんでいるということです。

「世界中で最も多くの読者を持つ自己啓発書作家」と言われるオグ・マンディーノは、言っています。

 

「大きなチャンスの到来を待ってはいけません。

 ごく平凡な機会をとらえ、

 それを大きなチャンスに変えなさい」

 

 さすが、多くの自己啓発書(『地上最強の商人』『この世で一番の贈り物』『この世で一番の奇跡』など多数)を著している人だけに含蓄に富んだ言葉です。

 大きなチャンスをつかむには、準備がいります。

 オグ・マンディーノは言います。

「何気ないチャンスは、日常生活にあふれていますが、それに気付けない自分がいるだけなのです」

 運のいい人というのは、日常的に転がっている小さな運を決して見逃さない人のことなのです。

 そして、普段から小さなチャンスを決して見逃さない訓練ができているから、大きなチャンスが来た時に、すっかり準備はできていて、決して取りこぼさない、ということなのです。

 日ごろから、ひとつのことに集中していると、アンテナが敏感になり、今までチャンスと見えなかったことが、新たな可能性として見えてくるようになるのです。

 今からでも、小さなチャンスを取り逃がさないように心がけましょう。

 

 私たちは身体が元気なうちは、あたかも永遠に生きるような錯覚を抱きます。

 今日のような日々が永遠に続くことは、ありません。人は必ず老い、死に一歩一歩近づいているのです。今、この瞬間でも、一分前よりも、確実に一分死に近づいていると言えます。

 

 人の死の話を聞いても、自分はまだ当分死ぬことはない、と無意識に思っています。あたかも時間は無限にあるかのように錯覚しています。しかし、今、表に出たら車に轢かれるかもしれない。あるいは、一分後に、突然、脳溢血で倒れるかもしれない。人生、何が起こるかわかりません。平均寿命まで生きる保証などは無いのです。

 

「自分は当分死なないだろう」と思って生きるより、「今日が人生最後の日かもしれない」と思った方が、人生は断然充実してくるのです。

 ただ家族と食事をする、近所を散歩する、好きな本を読む、家族と買い物に行く、評判のラーメンを食べる、コーヒーを飲む、好きなお菓子を食べる、知り合いとテニスをする、ゴルフに行く、風呂に入る、花見をする、電車に乗って外の風景を眺める、どれもたいしたことではありません。しかし、これが人生最後だと思ったら、それが一大イベントに変わるのです。

 今日が最後だと思ったら、家族にも、友達にも、同僚にも、仕事で知り合った人にでも、特別な感慨を持つのではないでしょうか。

 ただ、頭の中で「今日は、人生最後の日」と思うだけで、当たり前の風景が、まったく違ったものとして立ち上がってくるのです。

 そして、そのうち本当に人生最後の日がやってきますが、その時には、少しも思い残すことなく、旅立つことができるのではないでしょうか。

 

 以前、物理学者の保江邦夫先生からうかがった、人生最後の日の心構えを思い出しました。そのとき、「自分の人生は悔やむことばかりだ」と思うことも、「私の人生は、家族のおかげて素晴らしい人生だった」と思うことも、どちらもダメだとおっしゃっていました。

 

 では、人生最後の瞬間はどうするか。

 子供が友達と外が暗くなるまで遊んでいました。すると遠くから、お母さんが「ごはんですよ」と声がかかり、みんなにバイバイして、家の玄関を開けます。そして「ただいま」と家に入ります。

私たちの魂は、宇宙の大元に帰るときに、同じように「ただいま!」と声をかけることで、地球の輪廻の輪から抜けて、宇宙の大元に帰れるのです。

最後の瞬間にそれができるように、今晩から寝床で眠りにつく前に「ただいま!」と練習すると、最後の時にそれができるようになるそうです。

 

 私がかつて一度お目にかかったことのある人物に執行草舟という方がおられます。

 健康食品の会社の経営をやりながら、読書と本の執筆、講演というもの以外はされないという方です。

 大変な読書家で、社長室の四面の壁は床から天井まで本棚がしつらえてあり、ビッシリと本が並んでいました。古今東西の名著と言われる本が並び、全部で何万冊かわかりませんが、すべて読了しているといいます。

 なんでも「武士道としての読書」と言っておられ、まぎれもなく命がけで本を読まれているのです。

 

 この方が最近YouTubeで「執行草舟チャンネル」を始められました。

 その中で驚くべきことを話しておられましたので、この場を借りて紹介させていだきます。

 執行さんがまだ7歳の幼い頃、お母さまに連れられて、巣鴨のとげぬき地蔵で有名な高岩寺の門前にあった、日本でも有数の霊能者の先生のところに行ったそうです。先生は幼い執行さんの命式を見て、「この人は7歳で亡くなっていて、生きているはずがない」と驚かれたそうです。

 確かに執行さんは7歳の時に呼吸が30分も止まったことがあったそうです。

 一度死んで、それでもなお生きている人は、専門用語で「陰陽消滅」といいます。

 この世は、陰と陽によって成り立っていますが、一度死んだ人は、この世の理から逃れて、高い境地で生きることになるということです。

 釈迦もイエス・キリストもガンジー、吉田松陰や坂本龍馬など、大きな使命を持った人というのは、共通して陰陽消滅という人だということです。

 

 この陰陽消滅の人に会うと、なぜか運気が上がると言われています。私も執行さんにお目にかかってから、運気が上がったような気がします。

 機会があれば、お会いしてみてはいかがでしょうか。