詞「衰退」 | 「空虚ノスタルジア」

「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詞や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。

 

 

 

砂時計を逆さにして同じ時間を流しても
最近じゃ君と抱き合う最中でさえ影がチラつく
膨大な情報の渋滞から逃れられることは無いみたい

不安要素を過ぎらせて防御の構えを取っても
結局は君さえ僕を揺るがす一部になってたり
どうか乾き切った僕にその水を与えて

欠乏ばかりの日常に露呈するのは衰退した僕自身
与えるものがないのに与えられるのを求めてる

素顔を見せられなきゃ素顔になれないズルさに
辟易する君の冷めた眼差しを愛しさへ誘いたい

 

真夜中の決意は朝になれば藻屑と化して
砂時計を逆さにする日課から抜け出せない衰退

 

 

 

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