詞「宙を舞う右足」 | 「空虚ノスタルジア」

「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詞や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。

遥かなる世界の中で君に会えた奇跡を
噛み締めていた頃の僕はいつしか遠く
既に手にした幸せの存在が
当たり前のように思えてしまった

近くに居ても心には隙間風 
君が感じ始めた2人という孤独
余所見してた僕は君のサインに気付かず
別れの朝 枕元の置手紙
慌てて追い掛けた時は既に遅く
君を乗せた列車 走り出してた

巻き戻す季節に浮かんだ君が愛し過ぎて
「もう一度…」なんてね
身勝手な想いに駆られて空がぼやける

日に日に薄れゆくような淡い記憶じゃないから
この場所にずっと立ち止まったまま
忘れる強さなど欲しくはないけれど
いつまでも昨日を生きれはしないことも分かってる
明日へ踏み進める右足は
何かを探すように宙を舞う




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