儚くて… | 愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ

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孤独



同じ部屋  ふたりでいるのに
手をのばせば届く場所にいるはずのに
君の心はそこには見あたらなくて
孤独だけがひしひしと  皮膚から全身へ染みわたってく


呼吸音  溜息  そして感情を無くした顔
同じ時を過ごしているはずなのに
君の姿はどんどん薄れて  何処を探しても見えなくなる



線路沿い



向けられる視線  語りかける声
触れる指先にさえも温かさは感じられない

同じ道に立っていても  ベクトルは合わさるどころか

まったく違う方向を指し
これが恋の終わりなんだと 嘆く心は悟る


ああ ふたりで居る孤独というものは
なんて儚く 居た堪れないんだろう

                         

                         愛里跨




夕暮れ




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