愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ

愛里跨(ありか)の恋愛小説です。
この小説を読んで、皆さんの恋愛スイッチを入れましょう。

愛里跨(ありか)です音譜


占い師です(・ω・)ラブラブ


福岡県北九州市在住。本格的に占いの仕事を始めて

12年目に突入しましたぁアップ
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愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-求めた答え


30、心が求めた答え



愛海さんが店を訪ねてきたなんて知らなかった私は、
隼人くんの車で、一路羽田国際空港に向かう。
娘の花桜梨と隼人くんの会話を聞きながら、
私は窓から見える見慣れた景色をぼんやりと眺めていた。



もうすぐ空港が見えてくるという時…
隼人 「えーっ(汗)やめてくださいよ、花桜梨さん。
   僕、舞ちゃんと何でもないですから(焦)」
花桜梨「嘘ばっか(笑)別に隠す必要ないし、二人お似合いじゃん。
   それに二人を見てたら隠しててもすぐわかるわよ。
   まぁ、うちは恋愛禁止ー!なんて、
   堅苦しいこという店じゃないしさ。いいじゃないの」
隼人 「そうですけどぉー(汗)
   仕事とプライベートはきっちり分けたいだけです。僕は」
花桜梨「ほらっ、暴露した(笑)やっぱり付き合ってるんじゃん」
隼人 「もーっ!花桜梨さん!」
飛香 「ねぇ、隼人くん」
隼人 「は、はいっ!
   あ、もしかして店長まで何か言うんでしょー。

   花桜梨さんと一緒になって茶化さないで下さいよ」
飛香 「あぁ(笑)あのね、お願いがあるのよ。
   まだ時間があるから、空港に行く前に、
   一か所立ち寄ってほしいところがあるの。
   どうしても見ておきたくて、今から行って貰える?」
隼人 「え?いいですけど」
花桜梨「ママ、どこに行きたいの?お買いもの?」
飛香 「ううん。どうしても目に焼き付けておきたい思い出の場所」
花桜梨「思い出の場所?」
隼人 「それ、どこですか?」
私が行き先を伝えると、隼人くんは快く引き受けてくれた。
そして、車は別の道へと切り替わる。



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-浜辺の二人



私が日本を旅立つ前にどうして立ち寄りたかった場所…
それは、飛空(とあ)と愛を語った思い出の場所であり、
刹那さんと出会った運命の場所でもある、
あの穏やかな海と飛行機の見える公園だった。



公園の駐車場に到着すると、ふたりにすぐ戻ると伝え、
私は車を降りて海の方へと向かったのだった。
青く穏やかに広がる海と、
離着陸する飛行機がコラボするパノラマが広がるにつれて、
安堵の感情と共に、知らずうちに軽いため息が漏れた。
立ち止まって、なにげなく右に目をやった私。
ある光景を捉えた瞬間、視線はそこに釘づけになり、
ドキン!と私の心臓を波打たせた。
そして感極まってじわーっと涙が浮んできたのだ。
それは…
車にもたれて海を眺めているスーツ姿の刹那さんの姿だった。



飛香「なんで…。
  なんでこのタイミングに…あなたはここにいるの?(泣)」
私は震えと共に込み上げてくる嬉しさと懐かしさに、

とうとう押し殺していた感情を抑えきれなくなって、
両手で顔を覆いながら泣いてしまった。


そんな気配を感じたのか、

飛行機を見ていた刹那さんが私に気が付く。
彼も突然現れた私の姿に驚き、

一時のあいだじっと見ていたけれど、
心底から愛情を感じ取れるような優しい微笑みを浮かべながら、
私にゆっくり近づいてきた。
そして、泣いている私の前に立ち止まる。



刹那「飛香さん…」
飛香「なんで…。なんで刹那さんがここに?…」
刹那「なんでだろうなぁ…。
  急にここに来たくなって、仕事の途中にふらーっとね。
  なんだか吸い込まれるようにここにきたよ」
飛香「そう…。あっ!刹那さん、体もう大丈夫なの!?」
刹那「うん。愛海に聞いたんだね」
飛香「え、ええ(戸惑いながら)
  そっか、大丈夫ならよかったぁ…」
刹那「飛香さん。また泣き顔だね…」
刹那さんの掌が私の頬を捕え、

とめどなく流れる涙を優しく拭ってくれる。
私は目を閉じたまま、



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-倭子と司


そのあったかい掌のぬくもりに浸っていたけど、
ふっと現実が脳裏に読みがえり、思わず体を後ろに下がらせた。
その反動で、触れていた刹那さんの手が離れる。


刹那「飛香さん?」
飛香「ま、真由さんとは、仲良くやってる?(苦笑)
  彼女、もうそろそろお腹目立ってきて、
  赤ちゃんが動くのがわかるんじゃないかな…」
刹那「飛香さん。僕はそんなことは」
飛香「お、女にとって、初めての出産ってなんだか不安で、
  旦那様の支えや愛情が本当に心強いものだから」
刹那「飛香さん。僕は」
飛香「そ、そう。きっと真由さんも同じように感じてると思うわ」
刹那「飛香さん!僕はそんなことどうでもいいんだ!」
飛香「えっ!?ど、どうでもいいって…」
刹那「僕は!君さえいれば!飛香さんさえ居れば、それでいい…」

刹那さんは一度離れた私の腕を掴むと、

いきなり自分の胸に引き寄せて、
震える両腕で私を力いっぱい抱きしめた。
飛香「刹那さん…。だめだよ。こんなことって」
刹那「もう何も言わないで。黙って…」
飛香「で、でも」
刹那「僕と飛香さんだけの場所だ…。ここは」
飛香「……」



ごめんね…真由さん
今だけ、ほんの少しだけ、刹那さんに触れさせてね…



刹那さんに抱きしめられて、
私の心の奥底に閉まってた感情が一気に溢れ出す。
彼の広い胸に顔をうずめた瞬間、私は無意識に本心を口にした。
飛香「刹那さん…愛してる」
刹那「ん?…うん(笑)飛香、僕も愛してるよ」
その囁くような会話とさわさわと風に擦れる音と波の音が、
ベールのようにふたりを包み込んでいる。




そんなひと時の小さな幸せに浸っていた私達を、

無情にも現実の声が切り裂いた。
花桜梨の声「ママー!?どこに居るのー!?
   時間、間に合わないよー!」


飛香「あっ!ご、ごめんなさい(焦)私、もう行かなきゃ」
花桜梨の声でとっさに離れ、

慌てて行こうとする私の右腕を掴んだ刹那さん。
刹那「飛香さん!これが答えだよ。
  何かのいたずらに引き離されても、

  誰かが僕らの邪魔をしても、
  正当な理由並べて、心を誤魔化して偽っても、
  こうやってここに導かれてまた僕らは出会ったんだ。
  飛香さん、心は正直なんだよ」
飛香「刹那さん…」
刹那「これが、これが僕らの求める答えなんだよ!」
飛香「ごめん…。もう行かなきゃ…。
  あなたを愛してるけど…心から愛してるけど、
  どんなに手を伸ばしても、

  もう…私の手には届かないでしょ?(泣)
  刹那…ごめんなさい…」
私は心を鬼にして掴まれていた腕を振りほどいた。
刹那「飛香!」
そして、まるで私の後ろ髪をひくように叫ぶ声にも振り返らずに、
私はその場を足早に立ち去ったのだ。



刹那…幸せになってね…



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-空港電光掲示板



(羽田国際空港、出発ロビー)


花桜梨「ママ?大丈夫?なんだか元気ないね」
飛香 「え?あぁ(笑)大丈夫よ。今からホームシックかなぁ」
花桜梨「もう!今からフランスなのに、どうするのよ(笑)」
飛香 「そうね(笑)困ったなぁ…。じゃあ、そろそろ行くわ。
   花桜梨、花純(かすみ)のこと頼むわね」
花桜梨「うん。大丈夫!ママも元気で頑張ってきて(ハグする)」
飛香 「隼人くん。店とこの子たちをお願い」
隼人 「はい!店長、心配しないで下さい」
飛香 「ありがとう。うん、いってきます」
ふたり「いってらっしゃい」
私は荷物を持つとふたりに笑顔で手を振って、
搭乗ゲートに向かったのだった。



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-羽田空港2


その頃、愛海さんは空港に到着していて、

私の姿を必死で探していた。
人をかき分けては、きょろきょろと辺りを見渡しながら…
そしてとうとう、娘たちに手を振る私の姿を見つけたのだ。

愛海「飛香さん!飛香さーん!!」
大声で私を呼ぶ愛海さんの声に、
ロビーにいる人たちは一斉に振り返り、
辺りはわざわざし始め、一時騒然となった。
帰りかけていた花桜梨や隼人くんもびっくりして、
あっけにとられたように愛海さんを見ている。




私もその声に気がつき、思わず立ち止まった。

飛香「あれ?もしかして…愛海さん?」
私は彼女に手を挙げて、ありがとうと頭を下げる。
愛海「飛香さん!飛香さんはもう兄を諦めなくてもいいんですよ!
  飛香さん!

  日本に戻ってきたら兄に会いに行ってあげてくださいねー!!」
私は何度も笑顔で愛海さんに手を振り、

深々と頭を下げると、

搭乗する人たちと共にその場を離れたのだった。
心が一度は求めた答えを、

またそっとハートの奥底に終い込んで…



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-愛海の嘆き

苗海「飛香さん…。もうちょっとだったのに…(泣)」
空港の場内アナウンスが流れるなか、
愛海さんの必死の叫びは私の元には届かなかったのだ。
私の乗せた飛行機は、定刻通り羽田を離陸した。

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-飛行機1


(続く)




この物語はフィクションです。




☆愛里跨のひと言☆

今回は、飛香と刹那のとっても切ないシーンでした。

そして愛海の願いも虚しく、飛香はフランスに…

私も書きながら感極まってポロリでしたぁ(ノ_-。)

そんな切ないふたりの恋の行方は、

それからどうなっていくのか…


私の大好きなB'zと中島美嘉さんの曲から、

切ない恋のバラードも聴いてみてね♪


↓↓↓↓↓↓


中島美嘉 .“見えない星”

http://youtu.be/CAChT2-PSIY


B'z “もう一度キスしたかった”

http://youtu.be/trLmvqet8KM





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愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-二つの知らせ


29、二つの知らせ



それから時は過ぎていき、私と真守さんは付き合い始めた。
なんだかすんなりと始まった交際。
真守さんが彼氏になったからと言って、

いきなり何かが変わったわけでもなく、
淡々と私の日常は過ぎていった。




唯一、変化があったのは飛香さんと兄だった。
飛香さんのフランス行きまで、あと2日となったある日の朝のこと。


(都内総合病院、待合室)



♪~♪~♪~♪(愛海の携帯着信音)


愛海「もしもし。お兄ちゃん」
刹那『愛海、久しぶりだな。元気か?』
愛海「えっ…。ははっ(苦笑)
  実はさ、風邪ひいちゃって。今病院終わったとこ」
刹那『おい、大丈夫なのか?熱は?食事できてるのか?』
愛海「大丈夫。熱もないし食べてるから大したことないよ」
刹那『そうか。それならよかった』
愛海「私のことより、兄ちゃんは大丈夫?元気してるの?」
刹那『ああ。まぁな。それより今晩会えないか?
  お前に渡しておきたいものがあってな』
愛海「時間は取れるけど、渡したいものって何?」
刹那『すごく大事なものだから会って話すよ。
  品川の駅前にある行きつけの茶店に20時に来てくれるか?』
愛海「うん。その時間ならいける。
  私もお兄ちゃんに話したいことがあるんだ。
  会ったときに話すからね」
刹那『そっか。じゃあ、来るとき気をつけてこいよ』
愛海「うん。じゃあ、後でね(携帯を切る)
  渡したいものってなんだろう…」



私は、兄との電話を終えて処方箋をもらい玄関に向かおうとした。
その時、後ろの長椅子から、大声で話す男性の声に交じって、
聞き覚えのある女性の甲高い声がして、
私は瞬間立ち止まり、振り返らずにその声に耳を傾けた。
その甲高い声と会話に私の心に衝撃が走る…

まこ「おい、いいのか?まだこんなこと続けてて。
  そいつ、本当のことまったく気がついてないんだろ?
  このまま言わずにだますつもりかよ」
真由「しっ!声がでかい!

  それにだますなんて人聞き悪い言い方よしてよ」
まこ「だって、本当だろ?

  俺と付き合ってるのに元彼んちに押しかけてさ、
  しかも今カノから男取り上げたあげく、

  マンションまで引き払わせて。
  それに、だいたいお前の腹の子は俺の子じゃん。
  愛してるお前の頼みだから協力してるんけどさ。
  普通の男なら激怒もんよ?
  本当に寛大だよなー。俺って」
真由「私だって、まこのこと愛してるよ。
  だからすべてを打ち明けたんじゃない。
  それに悔しいじゃない!
  私をあの女と間違えて声かけてさ。
  それで惰性で付き合って、あの女が出てきた途端、
  掌返したように私を捨てていったんだよ!?
  まこの惚れてる女がこんなひどい仕打ちされてるの。
  これはまこの為でもあるんだから。
  しかも刹那の妹ってのが、本当に意地悪くてさ!
  いい年して『お兄ちゃん、お兄ちゃん』って、

  刹那にべったりだし。
  本当に嫌な思いさせられたのよ。
  ずっとだまされてたのは私だったんだから、
  これはあの人たちが受ける当然の報いなのよ!」
まこ「で?これからどうするつもりなんだよ。
  もうそろそろその男と別れて、

  アパート引き払って俺んちにこいよ。
  お袋も部屋用意して待ってるし、
  心の広ーい俺でも、我慢の限界ってのがあるんだからな」
真由「うん。今度の検診までにかたつけるわ。
  まこー。私もまこだけを愛してるんだから、
  そんなに難しい顔しないの!ねっ!」
まこ「ああ。けじめがつけて、新しい生活のためだからな」
真由「そうそう。私とまこと赤ちゃんのねー。
  あっ、あとでベビーカー見に行こうよ!」
まこ「ああ。そーだな」


えっ!?…真由さんのお腹の赤ちゃんは…
お兄ちゃんの子じゃないの!?


私はその会話を聞いていくうちに、

腹の底から込み上げてくる怒りと、
諦めていた兄との縁を、取り戻せる安堵感が入りまじって、
体中の震えを感じながらも、その場を微動だにしなかった。
怒りにまかせてここで振り返り、真由さんに存在を知られたら、
また何を仕出かすかわからないと思った私は、
悔しさと腸が煮えくりかえるほどの怒りを抑えながら、
鈴鹿に場を立ち去り病院の外に出た。
そして飛香さんの携帯に電話をしたのだ。
しかし、電源が切られていて繋がらない。
私はタクシーに乗り、白金台にある飛香さんの店に向かった。



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-飛香の店

その頃、飛香さんは店に居て、
長女の花桜梨さんと仕事をこなしていた。


(白金台、フラワーショップ“Place of happiness”)


飛香 「そうそう。それでいいわ(ブーケを手にして)
   綺麗にできあがったじゃない。
   もう、私が居なくても大丈夫ね」
花桜梨「ママほどは綺麗にできないけど、
   舞ちゃんもサポートしてくれてるし大丈夫よ。
   ママは心配しないでフランスで頑張ってきてね」
飛香 「ええ。舞ちゃん、花桜梨のことよろしくね」
舞  「店長…。はい!私たちに任せて下さいね。
   でも、本当に行っちゃうんだ…(泣)」
飛香 「もう。舞ちゃん、泣かないの。
   ずっと行きっぱなしじゃないし、時間取れたら戻ってくるから」
舞  「(泣)はい…」
花桜梨「ねぇ、ママ。本当に早く出ちゃっていいの?
   本当なら2日後の飛行機だったのに。
   友達とかとゆっくりしたらいいのに」
飛香 「うん、本当はそうしたいんだけどね。
   フランスの住まいも見ておきたいし、
   蘭花から向こうで会わせたい人が居るって言われてて、
   その人のスケジュールの都合もあってね」
花桜梨「そうなんだ。

   恭子おばちゃんや他の人たちには伝えたの?」 
飛香 「恭子には伝えたわよ。

  でも他の人には言わないでおこうと思って」
舞  「え?何でですか?見送りしたい人もいるかもしれないのに」
飛香 「うん。そうなんだけど、なんだかそういうの苦手なの。
   きっとすごく悲しくなっちゃって、

   行く前からホームシックかかちゃうから(笑)」
舞  「あー。それ、何となくわかります」
飛香 「じゃあ、そろそろ空港に行くわ」
隼人 「店長、車用意できました。行きましょうか」
飛香 「隼人くん、ありがとう。じゃあ舞ちゃん、元気で頑張ってね」
舞  「はい!店長も」
花桜梨「ママ、空港まで一緒に行くわ。舞ちゃん、後よろしくね」
舞  「はい。いってらっしゃい」



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-飛香の旅立ち


飛香さんは花桜梨さん、舞さんにそれぞれハグして、
笑顔で手を振り、車に乗り込んだ。
そして、飛香さんを乗せた隼人くんの車は、羽田へと向かったのだ。



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-羽田空港1


飛香さんのフランス行きが早まったことなど知らない私は、
すれ違うように飛香さんの店“”着いた。
店内に入ると舞さんが居て、

飛香さんの旅立ちが今日だと聞かされる。
飛香さんの後を追うように、

私はまたタクシーで羽田に向かったのだ。
タクシーの車内から、兄に電話するも繋がらない。
愛海「もう!こんな大事な時になんで出ないの!!
  (飛香さん…なんで黙ったまま行っちゃうの!?)」



私の元に突然届いた二つの知らせ。
さっきとはまた違う感情を体感させられる。
飛香さんと会えなくなる焦りと寂しさが全身に込み上げてきて、
誰かに話さないと真面では居られないくらいだった。
私はたまらず真守さんに電話をした。



(シェアハウス、レスト)


真守「もしもし。愛海、病院終わったの?」
愛海『うん。終わった』
真守「そっか。終わったなら迎えに行くよ。
  匠二さんが車貸してくれるっていってくれたから」
愛海『そっか。それなら、羽田の国際線に迎えにきて』
真守「は?羽田!?…なんで!」
愛海『真守、どうしよう…。飛香さん、今日フランス行っちゃう』
真守「え?」
愛海『飛香さんに知らせなきゃ。フランスなんか行かないでって。
  もう、何の心配もいらないのに…』
真守「ちょっと、もっとわかるように説明してくれる?
  何の心配がいらないの?」
愛海『あの女の狂言だったのよ!全部嘘だったの!
  お兄ちゃんと飛香さん、

  もう誰にも邪魔されずにずっと一緒に居られる。
  それがわかったから、早く止めなきゃ!』  
真守「あーーーっ!(頭をかく)
  よくわかんないけど、とにかく行くから。
  着いたら電話する!」
愛海『うん。じゃああとでね』
真守「おーよ。じゃ。(携帯を切る)」



真守「病人のくせに何を言ってるんだか。(テーブルのキーを持つ)
  匠二さーん!車借りますよー!」
匠二「おお。(キッチンからに出てくる)気をつけてな」
真守「はい。行ってきます」

真守さんは、シェアハウスを出ると、

匠二さんの車に乗り込んでエンジンをかけ、
羽田に向けて車を走らせた。



まるで追いかけっこをしているかのような私達が、

ある意味滑稽に感じる。
これも運命のいたずらなのかな(笑)
私は飛香さんに羽田に向かってることをメールをしたが、
飛香さんからの返事は帰ってこなかった。
愛海「飛香さん。ハートの奥の方がズキュンと痛くて、
  なんだか切ないよ…」


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-タクシー内


(続く)


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愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-恋敵



28、恋敵と恋の告白



真守「大好きだよ。愛海さん。
  君はひとりじゃない。僕が傍にいる」
そう言った瞬間、真守さんは愛海さんを力強く抱きしめた。
愛海「真守…さん」



真守さんは愛海さんの両肩に触れ愛おしそうに見つめてる。
そして少しずつ、彼の顔が愛海さんに近づいてきて…
愛海「……(あぁ…。私、KISSされる…)」
愛海さんの唇に真守さんの唇が触れようとした時。



カランカラン(玄関ベルの音)


ベル音を聞いた途端、二人とも我に返ったように離れた。
愛海「誰か帰ってきた(照)」
真守「うん。残念(笑)いいとこだったのに」
愛海「あ…、うん(笑)」

その玄関のベル音は、

オーナーの匠二さんでもレストの住人でもなく、
突然やってきた予想外の訪問者だったのだ。
女性の声「こんばんはー!あの、真守先生居ますか?」
真守「ん?誰だ。ちょっと待ってて」
愛海「うん」
真守さんは、愛海さんの髪を撫でながら微笑むと玄関に向かった。
愛海さんは玄関を気にしながら、
玄関から聞こえてくる女性の話し声に耳を傾ける。



(レストの玄関)


真守「直ちゃん…。なんでここに」
その訪問者は、真守さんと同じ塾の講師で、

大学の後輩でもある橘直子さんだった。
彼女は真守さんの顔を見た途端、
顔を真っ赤にさせて落ち着きなくA4の封筒を差し出した。
直子「す、すみません!突然伺って。
  あの、真守先生が机の上に模試の資料忘れて帰ってたから。
  はい(封筒を渡す)これ、明日提出ですよね」
真守「あっ!そうそう!(近寄って受け取る)助かったよー!
  持ってきてくれてありがとうな!」
直子「いえ(笑)あの…それと、私」
真守「ん?…何?」
直子「ま、真守先生!」
直子さんは急に真守さんの胸に抱きつき泣き出した。
真守「ちょ、ちょっと(汗)直ちゃん!?」
直子「私、先生のこと好きです!
  さっき小夜子先生に真守先生は好きな人がいるかもって聞いて、
  なんだか居ても経っても居られなくなって、私…」
真守「ふっ…(溜息)ああ。いるよ。彼女を愛してるんだ」
直子「やっぱり…本当だったんだ…(泣)」
真守「ね、直ちゃん。ちょっと落ち着こうよ。
  いきなり来られて抱きつかれて、泣かれて告られても、
  僕もなんて言って話していいかわからないからさ」
真守さんは直子さんを突き放すことも、

いい加減に誤魔化すこともなく、
とっても冷静に対応してる。



愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-レストの居間2



ふたりの会話を密かに聞きていた愛海さんは、
さっきより耳を澄まして聞いていた。

愛海「はぁ…(溜息)…誰だろう…」
彼女の鼓動はどんどん早くなりドクンドクンを激しく打ち始める。
愛海「あっ…(こういうことなのね。麻紀が言っていた感情って…)
  これが恋の始まりってやつ…」



(回想シーン)


麻紀「だけど、恋の始まりってじんわり来る時だってあると思うのよ。
  自分が意識してなくても、気が付けばそこに彼が居てみたいな。
  居ないとなんだか、ぽっかりと心に穴が開いたような、
  元気もでなかったり、自然に溜息でたり、

  じわぁーっと涙が出たり。
  隙間風が吹いてるような、空虚な感じっていうかね。
  それに、それまでは意識してなかった相手なのに、
  居なくなって初めて、存在の大きさに気がついたりね。
  そういう傍にいるだけで居心地いい関係の人って、

  けっこう重要なのよ」
愛海「そうかぁ。私、そんな経験は今までなかったから」
麻紀「私さ、晃との始まりってそんな感じだった。
  初めは友達だったのに、なぜかいつも一緒に居て、
  いつのまにか、居るのが当たり前みたいになっててね。
  で、ある時に彼が他の誰かと居る姿を見て、
  晃の存在を追ってる自分に気がついたのよね。
  自分といない時、彼はどうしてるんだろとか、
  彼の姿を見つけて、話しかけられるとホッとしたりさ」




愛海「他の誰かといる時に…か(苦笑)」


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-ハート2



直子「すみません…」
真守「僕らはこれからも一緒に仕事しなきゃだし、
  直ちゃんとは戦場で戦う同志だからさ。
  変な蟠りだけは作りたくないんだ、僕」
直子「同志…」
真守「それに、僕は彼女と一緒にここで住んでて、
  今も彼女が居間に居るんだよ。
  多分この会話も聞こえてると思う」
直子「……」
真守「これから彼女の傍に居て、彼女を守るって話してるから、
  今、好きだって言われて正直嬉しいけど、
  僕は直ちゃんを守る男にはなれないよ。ごめん」
直子「そんな…(泣)あの…彼女も、
  彼女も真守先生と同じ気持ちなんですか?」
真守「え?…それ、必要なの?僕が彼女を愛してるって言ってる。
  それだけでもう回答になってると思うけど?」
直子「彼女が真守先生と同じ気持ちなら、私諦めます。
  でも、そうでないなら立場は対等です」
真守「ん?対等?」
直子「はい。それに私なら真守先生の今ある悩みや、
  これから抱えることだって理解できる人間だと思います」
直子さんは涙ながらに真剣なまなざしで訴える。
そして語られた本心は愛海さんへの挑戦状のようにもとれた。
愛海さんを絡ませたくない真守さんが、

彼女に返す言葉を探していた時、
一部始終を聞いてたまりかねた愛海さんが、

居間から玄関にでてきた。





愛海「私の気持ちが知りたいの?」
真守「愛海…」
直子「あ…」
愛海「ごめんなさい。盗み聞きする気はなかったんだけど、
  居間にいたらおふたりの会話が聞こえちゃって」
直子「あの、貴女はどうなんですか?
  真守先生のこと、同じように愛してるんですか?」
真守「直ちゃん(焦)愛海さん。何も答えなくていいから」
愛海「私。私、真守さんが好きです(笑)
  同じようにかって言われたら、

  どうお答えしていいかわからないけど、
  貴女と真守さんが話している会話を聞いてて、
  無性に悲しいし寂しいし、

  なんだか不安になったり腹が立ったり。
  これって嫉妬心ですかね。とっても複雑な気持ちです」
真守「愛海…」
愛海「複雑怪奇な感情ですけど、

  私の心にどんどん訴えかけてくるので、
  正直言って隠せません(笑)
  私、真守さんの存在を大切にしたいって思ってます。
  それで理解していただける?」
直子「理解って…」
真守さんは優しい口調で自分への想いを語る愛海さんを見つめ、
愛海さんは、困った表情で見ている直子さんに、
堂々とした対応で返したのだ。
そしてそれは、彼争奪戦の挑戦状を叩き返したと同時に、
真守さんへの愛の告白の言葉にもなる。




そこへ…
その見合っている三人の緊迫した空気を取り払うかのように、
オーナーの匠二さんが大きな袋を抱えて帰ってきた。


カランカラン(玄関ベル音)


望月「ただいまー。わぁっ!びっくりしたぁー!
  あっ、お客さんか」
愛海「おかえりなさい」
真守「匠二さん、遅い!どこ行ってたんですか。
  二人とも腹ペコですよ」
望月「すまん。食材探してたらスーパーの梯子してな。
  ん?こちらは?もしかしてシェアハウスの件?」
真守「あっ、いや、彼女は」
直子「さっきのお話し、わかりました。
  真守先生、このことはまた明日お話しします」
真守「あっ、ああ」
望月「ん?真守先生って」
直子「では、失礼します(一礼する)」
直子さんは頭を下げると、
そそくさと玄関のドアを開けて帰っていった。 
望月「真守、すまんなぁ。ちょうど悪いとこにかえってきたかな?」
真守「その反対。グッドタイミング(笑)」
望月「二人とも今からカルボナーラ作るから、

  もう少し待っててくれな」
愛海「はい(笑)」
望月「おい、真守。食材持ってくの手伝え」
真守「ああ、はいはい」  
真守さんは荷物を持つと愛海さんにウインクして、
匠二さんと共に居間の隣のキッチンへ向った。
愛海さんはいつもある二人の光景を後ろから見守りながら、
静かに二階の自分の部屋に上がっていく。




愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-愛海の部屋


(レスト、愛海の部屋)


愛海「はぁー(溜息)情けないなー。
  とっさに出た言葉とはいえ、
  なんてこと言っちゃったんだろ、私。
  でもあれって、彼女の質問に答えただけ、だよね。
  告白なんかじゃないよね…あんな言葉じゃあね」
部屋のドアを開けたまま真っ暗な部屋の中に入ると、
愛海さんはベッドに座って下を向き、
さっき直子さんに投げかけた言葉を、もう一度思い返した。
愛海「悲しいとか寂しいとか、しかも嫉妬心だって。
  何言ってんの?私。やっぱ、答えになってない(笑)」
真守「なってるよ。ちゃんと答えてる。
  それに僕にも答えてくれた」
愛海「真守さん!」
真守「さっきの続き」
真守さんは部屋に入ると慌てて立ち上がる愛海さんの元へ行き、
力強く抱きしめてKISSをした。


真守さんにもたれながらなすがままの愛海さんは、
突然やってきた恋敵直子さんの出現と、
くらくらとめまいがするくらいの激しい真守さんのKISSに、
探し求めていた恋のパートナーが彼なのだと知ったのだった。


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-kiss2


(続く)


この物語はフィクションです。




☆愛里跨のひと言☆

きゃぁーっ(≧▽≦)愛海の恋。

ハッピーエンドに近づいてきましたねー☆

まさに愛海と真守は恋真っ只中です。

あなたのハートはONになってきたかな?

それともハートが真っ赤で恋真っ只中?( ´艸`)

私のだーい好きなB’z♪

この素敵なラブソングでもっとハートがHOTになってね(〃∇〃)



↓↓↓↓↓↓



B'z “This Love ”(カバー曲)

http://youtu.be/g5QUSsf8OKc


B'z “愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない”

http://youtu.be/4P2gZMJ7dXM




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