モロッコでしてみたいと思っていたベスト3は、
1.ラクダに乗りサハラ砂漠に行き、砂漠で一晩過ごす。
2.バーブシュ(スリッパ)の大人買い。
3.モロッカンスタイルのリヤドホテルに泊まる。
1番は残念ながら、砂漠越えできる日程がなく、体力にも不安があり、諦めました。
2番は実はこれが一番の目的でもありましたが、マラケシュのスークの客引きの激しい感じに圧倒され、どこのお店に入ったらよいのか、どれが欲しいのか、ゆっくり考えることができずにこちらもあきらめました。
3番は、マラケシュのどこのホテルにするか考えに考え、OLDTOWNにある La sulutana Hotelに決めました。
こちらは街の商店街のようなごちゃごちゃしたところから一歩入ったところに何軒が普通の住居があり、そこに並んで、ひっそりと建っています。
ホテルの前ではごみ出しをしている奥さんや、遊んでいる子供などがいて、私の思っていたミステリアス?なけだるい雰囲気とは違い、少し戸惑いました。
しかし、ホテルの中に一歩踏み込めば、想像していた世界が広がっていました。
街中に出かけて、喧騒と混沌とモロッコの人たちの生活を間近に感じ、体力だけでなく何かも消耗したようような状態でホテルに戻り、お部屋のモロッカンスタイルのインテリア、モロッカンランプからの灯りを眺めていると、それまでの喧騒が嘘のように、リラックスすることができました。
そしてモロッカンランプが欲しくなり、翌日、スークに探しにいくことにしました。
グゥイネス・パルトロウがお勧めしていたお店で、スークのはずれにあるかなり大きめなランプ専門店でした。
お店の中をぶらぶら見ていても、だれも寄ってきません。
それに値段もついてないので、見当もつかず…。
一回りをして、最後に気に入ったランプをもう一度見て、出ようと思った時、お店の人に声をかけられました。
「それいいでしょう?」
「とてもステキですね、(思い切って)おいくらですか?」
「20,000DHMです。」
「……。。(日本円にして20,000円くらいかしら?)」(高いのか普通なのかよくわからない。)」
マラケシュでもお買いものは交渉して、値切ってするものなのだそうです。
そんな経験はほとんどない私は無理と思っていましたが、もう舞台に上がってしまったようです。
あとに引けなくなりました。
「二つ買ったら安くなりますか?」
焦って、二つも買うなどと言ってしまいました。
バーブーシュなどは複数買うから、安くしてというのはいいですが、ランプのお値段は1個でも結構します。
「いくらなら買う?」
なんだか頭が混乱してうまく値段が言えませんでしたが、なんとか交渉成立して、お店の人と握手を交わしました。
そんなこんなで苦労して手に入れたランプは、毎日活躍し、少しモロッコのテイストをインテリアに取り入れることができて、満足しています。
また、いつの日か喧騒と混沌のマラケシュを訪ねてみたいです。