やはり津波ではなく地震で壊れていた福島第一原発 | misaのブログ

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7月10日の「報道ステーション」では、非常に重要な話が出ていました。

福島第一原発が地震によって破壊されていたとする根拠についてです。

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検証 国会事故調報告
「津波原因」覆す?到達時刻と写真

原発事故は、『想定外の津波が引き起こした』

東京電力が言い続けてきたその主張が覆るかも知れない。

国会が設置した事故調査委員会。

調査の鍵は、第一原発に津波が到達したとされる時刻にあった。

去年6月に、政府がIAEAに提出した報告書には、事故の原因とされる第二波の巨大津波は、午後3時35分に第一原発に到達したとされている。

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その根拠は東京電力の会見だ。

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東電「第二波は、15時35分ごろ検知している。」

しかし、国会事故調が調べた所、それは津波が原発に到達した時刻ではない事が分かった。

田中三彦氏「15時35分は波高計の時間である。

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1.5キロ先を通過した時間が、そのまま原発に襲来の時間になっている。

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波高計から少なくとも何分か経たないと到達しないだろう。

実際には、15時37分あたり以降に着いたと考えられる。」

たかが2分と思うかも知れないが、これは大きな意味を持つ。

田中三彦氏「1号機のAとBの非常用発電機のうち、Aの発電機は37分よりも前にダメになっている可能性がある。

つまり、津波が到達する前に止まっているのではないかと。」

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この図を見れば分かるように、1号機のA系の発電機は37分よりも前に止まっている。

9日になってようやく東電が公開した33枚の写真の中に、津波が第一原発に到達し呑み込まれる様子が記録されていた。

この写真を半年前に入手していた国会事故調は、分析した結果、ある事実をつかんでいた。

第一原発に到達した津波は、堤防がある正面方向より先に、4号機がある南側から敷地内に入り込んだ可能性が高いのだ。

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その場合、4号機、3号機の順で浸水していく事になるはずだが、真っ先に1号機の非常用発電機が壊れている。

巨大津波が到達する前の時間帯に。

田中三彦氏「津波が原因で止まったのではないのではないか。

燃料管が地震で破損してしまって、燃料が漏洩してしまう事になって、次第に止まってしまった事も考えられる。」

国会事故調の指摘に対し、東電は津波以外にも事故原因がある可能性を否定しなかった。

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さらに、史上最悪の事故となった根元的な原因はどこにあったかという問題について、国会事故調はこう指摘した。

原子力ムラにおける規制する側と、される側の「逆転関係」にあったと。

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つまり、規制する役所の側が、電力会社より専門知識で劣るため、規制当局が電力会社の虜となり、監視・監督機能が崩壊していったのだと。

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原子力安全委員会 班目春樹委員長もこう反省している。

「一番低い安全基準などを電力会社が提案すると、何となくそれを規制当局としては飲んでしまう。」

実は1991年に、全交流電源喪失になる事を回避する為のワーキンググループが作られていた。

この検討会のみメンバーの中に、部外協力者として電力会社の社員の名前があった。

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12回の検討会を経た1993年、報告書がまとまったのだが、当初の案にあった「移動式非常用ディーゼル発電機の設置」は削除され、ハード面での対策を求めない内容になっていた。

それは、東電など電力会社の主張に添うものだったという。

この経緯が、今回の大惨事を引き起こしたのだ。

その報告書について、前書きと結論を事務局が執筆し、電力会社を規制する文書を電力会社自らが執筆していた事実も明らかになった。

班目委員長「報告書の原案なるものを、電力会社にかなり分担させて執筆させていたという事は、明らかに不適切であったと思う。

大変申し訳ないと思っている。」

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今回の原発事故は人災と言われるわけですよね。

そして、福島第一原発の事故が津波で起こったのか、それとも地震で起きたのかは重要なカギを握っているのです。

想定外の津波というのは、あまり来ないかも知れませんが、地震というのは日本はどこでも起こりやすい為、他の原発の安全性に関わってくる問題になるのです。

想定内の地震に耐えられなかったとすると、全ての原発について、安全基準の見直しをしなければなりません。

再稼働できないようになるかも知れないのです。

この状況を避けたいがために、東電は津波が原因と言いたいわけです。

でも今回は、証拠もある為、完全否定はできませんでした。

この事実をもっと全面に押し出して、原発の安全性をより一層疑問視していきましょう。