3350 フォンツHD 第三四半期決算感想 | 杉本晃志郎のへろへろブログ(復活編)

3350 フォンツHD 第三四半期決算感想

一言で言うと、嬉しい半分悲しい半分の決算でした。

http://fontz.jp/ir/ir_release/2012/2012013101.pdf

嬉しかった点は、今までお荷物だったCD卸事業が
【金爆の新譜なしでも損益トントンレベル】まで
持ち直して来ていることです。

ここは個別の売上が出ていないので絶対とは
言えませんが、同じディストリビューション事業の
出版と宝飾が不振との記述がある中、四半期での赤字は
1000万で済んでいます。

つまり、第一四半期まで大幅な赤字だった
音楽事業はむしろ健闘しており、若干の黒字だった
可能性もあります。

第三四半期の音楽事業は赤字で
第四四半期の金爆の新譜で一気に盛り返す
計画だと思っていたので、これは嬉しい
サプライズでした。

短信にもあるように、これは金爆の旧譜の動き
が予想以上に良いことと、オリコン一桁には入らない
ものの次の稼ぎ頭が着実に育ちつつあることの
証明だと思います。

悲しかった点は【出版事業の予想外の不振】です。
始めたばかりの宝飾事業はともかく、
それなりに話題性もあり、こまめにIRもされていた
出版事業が業績の足を引っ張ったのは、
正直予想外でした。

第二四半期もそうでしたが、
金爆効果もあり、本業を担うダイキサウンドは
確実に利益を出せる体制になりつつあるというのに
新規事業に利益を吸い取られている形で、
正直悔しいです。

すでに重版も決定しているキリショーの自伝のように
CD流通を使えばダイキサウンド単体で書籍を
売ることも可能なのですから、無理に出版事業を
抱える必要もないように感じます。

ともあれ、本業である
ダイキサウンドのインディーズC卸卸部門が、
金爆の新譜がなくとも赤字垂れ流すことはないことが
確認できたのは、中期的に見て非常に良いことです。

金爆の知名度が日々上がっていることは
間違い無いですから、新譜さえあれば、
第二四半期以上の黒字をあげられることは
ほぼ確実でしょう。

ゴールデンボンバーはすでにライブでも
新曲を何曲かやっていますから、未だ果たしていない
オリコン一位を取るためにタイミングを
見計らっているのだと思います。

新譜の発表を楽しみに待ちましょう。