校庭では日曜だけど野球部が練習していた。
なんとなくボーッと眺めがら歩いていたら、意外な想いが胸に湧き上がってきた。
初めは練習風景を見て声出ししてるのは下級生かなとか、このチームは強いのかなとかなんともないことを考えていた。
しかしそのうちに中学生の自分を重ね合わせてなんとも懐かしいような不思議な気持ちになっていった。
中学の思い出は辛い思い出が多くて、思い出したくなくても急に出てきてはしんどくなるようなこびりついて離れない、ずっとどうしたら手放せるのかわからないものだった。
20年以上も引きずるほどに。
懐かしいようななんとも不思議な感覚になって当時を思い出しながら校舎を見ていると心が軽くなっていくのがわかった。
嫌な思い出だったはずのものがそんなこともあったなと愛おしく感じ、わたしは楽しかったんだなとなぜかそんな風に思えたのだった。
楽しかった、、、
消し去りたいとか中学からやり直して過去を変えたいと思うほど嫌だった記憶なのにそれがなぜがわたしは楽しかったのだと。
突然きたそれはなぜがわからないけれど、
けれどちょうど山川亜希子さんの「宇宙で唯一の自分を大切にする方法」を読んだばかりで自分を愛すること大切に扱うことを考えて日々過ごしていたのでその流れで受け止め方に変化が訪れたのかもしれないと思う。
こうやってスッと突然にやってくるものなのかな。
わたしはわたしであることが少しずつ嬉しくなってきている気がした。
