去年のから今年にかけて、振り返ると宇宙映画ばかり観ていた気がするので、改めてリストアップして、まとめ記事を書いてみる事にしてみました。宇宙映画は観ると、つい同じ映画を観た人と話をしたくなりますね。「つい人と宇宙について語りたくなってしまう映画」という勝手な基準でランキングをつくってみました。ブログを書くにあたって、いろいろ掘り起こしたんですが、こういうのってキリがないですね。インスタント・グラティフィケーション・モンキーが大暴走してしまって大変でした。本当は1ページにまとめたかったので、終わらないので前編と後編と分けることにしました。ぜひ、読んでみてください。

 

 

1位. インターステラー


インターステラー© 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc.and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

この映画は、語るところ本当に満載です。特にブラックホールの特殊相対性理論、ワームホール、5次元の世界などSF好きには何時間あっても足りないくらい語れるポイントがあります。インターステラーの全体がわかる(ネタバレあり):Intersteller Timeline をみるとよーくわかります。また、撮影ために約200万㎡のトウモロコシ畑を作ってしまったり、寒さを表現するために極寒の地へいって撮影するなど、CGが当たり前の今の時代に気が狂ってるとしか言いようの無いリアリティへの拘りが半端ないです。

 

この映画は物理学者のキップ・ソーンと映画プロデューサーのリンダ・オブストが企画した(wired)というだけあって科学に関する考察が凄いです。映画を観るだけで、科学力が上がってしまいます。

 


Things to know about Interstellar (2014) Explained - Part 4


The Science of 'Interstellar' Explained (Infographic)

 

さらに、映画の中に出てくる数式もすべて監修されているので、観るだけで視覚的な数学力があがりますw

映画「インターステラー」に出てくる数式は理論物理学者キップ・ソーンが監修

 

http://www.interstellarmovie.net/

そして、AIロボ TARSは、UIがとにかく最高です。Slackの創業者が言葉遣いの違いの例でTARSを引き合いにだしていますが、AIとしてのUIがイケてます。ジョークのチューニングができてしまうところがいいですね。ヒューマニティー満載のロボといえばSTARWARSのC3P0を思い出しますが、あの胡散臭さはなく、あくまでもAIとしてのクールさを保っているところが堪りません。また、見た目もクールなオブジェ感があり、ロボとしての無骨さも感じるのですが、その割に実はものすごく器用というそのギャップに惹かれしまいます。この形状は2001年宇宙の旅のMONOLITHに対してのオマージュであり、ロボとしての動き(←図解)もSFファンがたまらないと思うたまらないところです。個人的には子供のとき大好きだったゴールドライタンにも想いが通じるところもあるところです。TARSに魅力を感じる人の熱量が高いことを見てもこのロボは映画史に刻まれるAIであること間違いありません。

 

 

2位. ゼロ・グラビティー

ゼロ・グラビティ© 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

ゼロ・グラビティーは賛否両論ある映画ということで、2位に敢えて選んでみました。これは映画館で本当に楽しめる映画だと思います。アトラクションムービーという批判もあるぐらい、通常の映画とはちょっと違うくらい臨場感のある映画でした。キャストもサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー以外はほとんど出てこないという特殊なストーリーで、考える事を殆どせずにまさに体験する感覚でみる映画でした。

 

ストーリーが無いなどと批判もありますが、個人的にはどんな状況でも最後まで諦めずに模索していく展開は結構好きでした。常に緊迫感と迫力があり、宇宙空間ってきっとこういう感じなんだよな、って思わせる感覚はすごく味わえます。ただ、あまりこれを言うと楽しめなくなるので嫌なのですが、実はその科学的なリアリティについては正しくないというのが実際なようです。ここらへんも宇宙映画オタクであれば、いい意味で、専門家っぽく(本当は違うけどw)いろいろと突っ込んでみたくなるところかもしれません。

 

© 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

賛否両論ありますが、私の結論からいうとこの映画は愉しめます。なぜかというと、宇宙から見える地球がとにかく綺麗なんです。宇宙空間での恐怖という臨場感との対比は他に類をみません。映画好きからすると、映画じゃないという批判もあるかと思いますが、逆に言うと新しい時代の映画体験と捉えることもできるような映画だと思います。また、涙は宇宙空間であんな風にならないという批判もありますが、そんなのいいじゃないですか。ちょっと乱暴ですが、映画として映像として綺麗で、多くのひとの心に刺さるような表現であれば、それも正解なのではと思います。リアリティを表現する時に、逆にリアルではない表現の方が伝わりやすいという考えもあります。なぜなら、人間の想像力にも限界があるからです。


"Imagination, like reality, has its limits."
― Tim O'Brien


リアルよりもリアリスティックな感じがする体験というテーマは、今後VRやARなどのことを考えると、実はより重要になってくるテーマなのかもしれません。

 

 

 

3位. スター・ウォーズ/フォースの覚醒

スター・ウォーズ/フォースの覚醒© Disney TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved

 

Star Warsがなんで3位なんだという異論のある人も多いと思います。なぜ私が3位にしたのかというと以下の理由によります。

  1. Star Warsは宇宙映画ではない。Star Warsはそれ自体がジャンル。
  2. Star Warsを人と語るのは日常会話。特別なことではない。
  3. HalloweenやX'masと同じ世界的イベント。

「宇宙」という観点からすると爆発音が宇宙空間で聞こえたりすることを考えても、語る時もあくまでも「宇宙」が軸ではなく「Star Wars」が軸なんです。

 

そして、Star Warsの最もいいところは、実はこの誰も彼もみんなで楽しめるというところに尽きると思います。職場の同僚とも楽しめるのはもちろん、家族でも愉しめます。我が家でもこの映画は家族で見に行き、家族で過去のEpisodeを観るなどして、ちゃんと話がネクスト・ジェネレーションに引き継がれるようになっています。子どもたちは子どもたちで学校で話をし、その話をママに話すなど家族やコミュニティーでの話題の輪の広がりが半端ないです。今朝もちょうど、チューバッカの話がでてチューバッカはクマなのか犬なのか?というのが今朝の食卓の話題でした。正解は、もちろん犬なんですが、こういう他愛もない会話が幸せな一時を持ち込んでくれます。

 


チューバッカの意外な人気の秘密に迫る!チューバッカまとめ10選!

 

Star Warsのロボットも、また、語るに着きません。彼らはロボットとという設定のキャラで、実際はロボでは無いという暗黙の了解があります。人間以上にヒューマンで健気なところをみて嬉しくなる気持ちは、ロボットに感じる感覚よりも、犬や猫を愛でる感覚に近いです。

 

from bb8buddy (Instagram)

 

実は、観た後にうちのカミさんが「私BB-8の言ってる言葉が聞こえる」と言い始めました。何いきなりスピリチュアルな事言いだしてんだ、おまえはアムロか!と思っていたら、BB-8の声にもちゃんとキャスティングが入っていたのです。これは、ちょっと驚きですが、確かによーく聞き返すと何をいっているのかわかってくるような気がします。

Themostunexpectedcastingin'StarWars:TheForceAwakens'isthevoiceofBB-8

 

Star Warsのコスチュームは日本の時代劇に影響を受けていると会社の同僚におしえてもらいました。例えば、ダースベーダーのヘルメットは日本の武士の兜で、ルーク・スカイウォーカーの衣装は柔道着からきている。そして、今回の新しく登場したカイロ・レンは、剣道着がモチーフらしいのです。


Kylo Ren Star Wars The Force Awakens Cardboard Cutout / Standee / Standup Copyright 2016 Starstills.com

剣道着セット COPYRIGHT(C)2010 KONDOSANKO CO.LTD ALL RIGHT RESERVED.

で、この話はおまけなんですが、実は昔スタウォーズに影響されて作られた「宇宙からのメッセージ」というテレビドラマが日本にあったようです。これを観たときに爆笑してしまったのですが、そこで使われているコスチュームをみると、ルーク・スカイウォーカーは柔道着みたいなのを着ていたのが、逆輸入されて、スーツと忍者が組み合わさったようなものを着ていますwww

【衝撃】1978年にスターウォーズに影響されて日本が作った和製スターウォーズがいろんな意味で凄い件(笑)

 

スターウォーズの楽しみ方は、宇宙そのものよりも、やっぱこういう周りのネタが満載なこと、年代をまたいで楽しめることが一番大きいのだと思います。

 

 

 

ということで、このブログも十分に長くなってしまったので、ここらで終えようと思います。全部書ききれなかったので、他の映画は後編で書くことにします。ちょっといつ更新するかわかりませんが、絶対書こうと思います。有名な映画ばかりなので、目新しい映画は特になかったのではと思いますが、楽しみ方は共感できるような物が少しはあかけたのではないかと思います。

 

この映画も良いよとか、こういうネタもあるよというのがあれば、是非おしえてください。

 

ではでは。