リレー小説第一話 | ほのぼの日記.vol2

ほのぼの日記.vol2

音楽が好きなヤローの極々平凡な日記

はい。こんばんわ!!久々にリレー小説やっちゃいます。ってことで第1話書きました。

とりあえずファンタジーになる予定です←


それでは、『The creation world』の始まり始まり~~!!



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『The creation world』

<第一話 創造世界>



「海人、今から遊びに行こうぜ!」

いつものように親友の陸に呼び止められた。

「わりぃ、今日はパス」


「え!?なんで?用事?」陸は海人の意外な回答にびっくりしている。

「今日は図書館行きたいからパス!」


「へ?」陸はさらに衝撃的な一言を聞いたみたいにびっくりして固まってる。

そしてしばらくの沈黙の後、
「海人が図書館・・・似合わねぇ。明日雨でも降るんじゃないか!?」

「そんなにびっくりすることか?そろそろ勉強しないといけないと思い始めたのさ。来年、中3で、高校入試だろ!そろそろ始め時かなって思ったのさ。」
海人は真面目そうな顔をして答えた。

すると後ろから、
「あれれ?北条くん勉強しに図書館行くの?私も用あるから一緒にいかない?」
隣の席の長瀬真美がつっこんできた。
「あかん!!来るな!」

海人は怒鳴った。怒鳴り声で我に返ったのか陸は独り言のように
「海人が勉強…」つぶやくように陸はがっかりし去っていった。
「ちょっ…」海人が呼び止めようとしたのだが聞く耳を立てずにとぼとぼ歩いていった。

(陸には明日ちゃんと説明しないとな)

真美は、そんな海人の様子を見ながら尋ねた。
「どうして行っちゃだめなの?」
「いや、別に……特に理由はないけど」海人はあたふたしている。
「なぁに~それ。ダメだって言っといて理由がないなんて。なんか隠してない?」
「別に・・・あーぁ、行くんなら早く行くぞ。」
海人は図星だったのかすこし苛立ちを隠せないでいた。
「うん。」
真美は真美で海人が苛立っているのに気づいているのだが、なぜなのかわからないでいた。

図書館までの距離は近いのだが、会話はあまりなく二人にはとても長く感じられた。
(全く、理由なんか言えるかってんだ!)
(今日の北条くんどうしたんだろう?何かあったのかな。)
ふたりとも様々なことを思いながら歩いていた。

しかしその時、
「ねぇ北条くん、異世界ってあると思う?」
「はぁ、なんだいきなり!」
「私の今読んでる本にね、異世界って呼ばれる場所が存在してね…「んなもん、あるわけねぇだろ!」海人は真美が最後まで話すのを聞かず答えた。

「だいたいだな、そんなとこが存在したとこでなんになるんだよ。次元が違ったら交わらないんだし行くことができないし。だからあるわけねぇよ」
「ちぇっ、夢のない答えだなー。もっと夢持たなきゃ。宇宙に後10年後には行けるとか…」
「あほらしい」
「北条くん頭堅いよ。もしかして頑固者?」
「ちがうわー」
海人はふざけて言った真美の言葉を真剣に返して怒って追いかけだした!
「きゃぁ~」「待たんかー」

追いかけっこをしながら、はじめのぎくしゃくした感じは吹き飛び、じゃれ合いつつある。

「でね~・・・・・」
その後真美と海人は図書館までふつうの友達みたいに歩いて行き、図書館に着いたとき、
「じゃあ、私は用あるから後で勉強してるとこに行くね!たぶんすぐ終わるから。」
真美は明るい声で言った。

「はいはい。来なくても別にいいのに…」
会話をした後二人は別れ、違う方向に歩いていった。


海人はというと勉強と名目を打ったが本当にしたいことをしようとしていた。

(今日はいるかな?)

辺りをキョロキョロとしている様子は万引きをしようとする犯人みたいに挙動不審だった。

(先週にはいたから今日もいると思うんだが…)

(いた。見つけた。)
海人は何食わぬ顔で目当ての人の近くの席に座った。
平日の図書館だけあって人はあまりいなく、近くには二人以外いない。

そして海人の視線の先には、メガネをかけ、黒髪を結び、いかにも優等生といったオーラを醸し出していて、ここらへんでは見ない制服を着た女性が本を読んでいる。
見た感じ中学生に見えなくもないのだが、海人は高校生だと思いこんでいる。

(さて、勉強でもするか)
そう思い、鞄の中から教科書を取り出そうと一瞬彼女から目を離した瞬間、彼女は消えていた。

(ん??帰ったのか?)

辺りを見回したが誰もいなく彼女の座っていた席の前に一冊の本があるだけだった。

(ほんとにあの一瞬で帰ったのかな?どこにもいないし。)

出したばかりの勉強道具をしまい辺りを探そうとしたが人の気配はない。

すると海人は彼女が読んでいた一冊の本を手に取った。中身はその時は読む気にはならなかったので借りて帰ろうとした。
そしてカウンターで借りようとした時に気づいたのだが、その本は図書館の本ではないのだ。

(なんでふつうの本を図書館で読むのだろうか。まぁ、また彼女に返せばいいから今日は借りておこうかな。)

海人の行動はいいのかわるいのかと聞かれたら悪いのだが、その時の海人はそんなことより"なぜいなくなったのか"の方が気になって仕方なかったのだった。


そして、その疑問を抱いて帰ろうとした時だった、どこかに行ってた真美がこっちに歩いてきた。

「あれ?もう終わりって私たちが来て10分もまだ経ってないと思うけど…」
真美は思いついたまま海人に尋ねてみた。

「ごめん。急用できたから先帰る。」
海人は消えた少女が気になり急いで帰りたかった。

その言葉を吐き捨てるようにして、一人走って帰るのだった。

「もう。なんなのよ~。」
当然残された真美は呆然と海人の走る姿を見てつぶやくのだった。

(まったく、急用って何よ!私の気もしらないで…)



はぁはぁ。こんなに全力で走って帰ったのはいつ以来だろうか?
図書館は海人の家から歩いて10分くらいのところにあるから近いのだが、全力疾走するにはかなり長い距離にも感じた。
そしてようやくのことで帰宅するなり、海人は冷蔵庫に冷やしてあるペットボトルを片手に自室へと急いだ。


「あっつ~。ダッシュしたせいで汗だくだ。」
持ってきたペットボトルのお茶をがぶ飲みして一息つきつつも気持ちはそわそわしている。


そして、一息ついたところで唯一の手がかりである彼女の本を鞄の中からとりだした。
見た目は少し古い辞典みたいなもので、特に変わった本ではない。
そして題名が『The creation world』つまり創造世界と書いてある。

「へぇ~、創造世界か。ファンタジーっぽい名前だな。どんなストーリーなんだろう?」

「って、やっぱり本の中身と消えたことは関係ないだろうし、やっぱりなんであの人は消えてしまったのだろう?訳わかんねぇ 」

頭をひねって考えたりするも、人が消えるという不思議な出来事が説明できるわけでなく、海人は半ば諦めかけていた。
そして時間だけが過ぎていき、辺りは暗くなり、ごはんを食べた頃にはもう完全に謎の解明を諦めていた。


そして食事をして一息つき休憩し、自室に戻ってきたときに本の中身が気になりだした。

「読んでみるか。」

この興味は必然だったのかもしれない。そして、創造世界の1ページをめくった。

もちろん目次があるのだが、始めの数ページにしか表題がない。残りは白紙なのだ。

「なんだこれ?印刷ミスか?」
海人が驚くのも無理もない。実際1ページに小さく表題が書いてあるだけでそのページはほとんど白紙に近かったのだ。

いろんなことを海人は考え、本をペラペラとめくりだした。

「なんだこれ?」
明らかに1000ページくらいあるだろう本なのだが、実際100ページくらいしか文字が書いてなく、しかも手書きの部分があるのである。
さらによく見ていくと数ページごとに筆跡が違ったのだった。

さすがにこんな謎の本を見せられると頭の中はハテナマークでいっぱいになりそうである。
実際海人はそんな状態であった。

さすがにわけがわからないので海人は目次の次のページを開いてみる。

すると、解説があった。解説は箇条書きで書いてあった。解説は次の通りである。


1.この本はあなたが物語をつくります。

2.この本に書かれたことは‘The creation world’で現実のこととなります。

3.この本にはボールペンで消えないようにご記入ください。

4.この本に人によって書かれたことが終わるとその後の物語は自動で作られていきます。

5.この本に書き込んだら責任はお取りください。


そんなことが解説に書いてあり、それを見た海人は
「すっげぇ~!おもしろそうじゃん。ちょっと読んでみよ。」


そして3ページを見てみるとようやく物語の始まりであった。そのページの右上に名前が書いてある。
おそらくこのページに書き込んだ人だろう。

海人はそんなこと気にすることもなく話を読み出す。


ここはいろんな種族が共存して暮らしているアルバニア王国。もちろん人間もいる。
お互いどんな種族も差別なく暮らす平和な世界だった。

しかしそんなある時、種族間に反発があったものの仕業なのか対立するきっかけができた。
そしてその状態は次第に悪くなり最終的には種族間の交流はなくなり、差別が起こり争いは絶えなくなっていた。
お互いを憎しみあい、忌み嫌い、様々な事件が後を絶えなくなっていた。


と、これが最後のページまでのおおよその内容である。


そして最後に書かれてるページを見て海人は衝撃を受けた。
右上には、月島玲(つきしまれい)と書かれていた。

(もしや消えた子の名前だろうか?)
海人はそんなことを考え文字を目で追った。


『争いはいっこうになくなることなく、どの種族かひとつになるまでのサバイバルゲームが始まる。』


(……………………。)

「なんで。なんでそんなこと書くんだよ。ほんとになるじゃんか!」


(もし、これを書いたのが彼女なら時間はそんなに経っていないはず。僕が書き込んで間に合うか……)



いてもたってもいられなくなり海人はペンを取りだし、右上に北条海人と書きこんなことを書いた。


『種族間の争いはなくなりはアルバニア王国に平和が訪れる。』


書き込んだ瞬間本がパァっと明るく光り出し、海人も目がくらみ、その瞬間身体が軽くなった。
海人は本を離すまいと力一杯握りしめた。



次に気づいた時、海人は本を握りしめ草原の上に横たわっていた。



「ここは…」

そう思い辺りを見回すと西の方に町みたいな建物があった。しかしほかの方角には何も見えなかった。

しかも何が起こったかわからない。

海人は記憶を辿ってみた。

(確か本を読んでいて、争いをなくしたかったから本に書き込んで、その後は…光で目がくらみ身体が軽くなって………)


それから・・・わからない。

どこへ来たのだろう。どうやって?海人の頭の中は謎だらけだった。


「なんでこんなとこいるんだよ・・」海人は少し弱気になりつつもかろうじて自分を保っていた。

そして持っていた本をもう一度開いてみた。すると


『種族間の争いはなくなり、アルバニア王国に平和が訪れる』と書いたはずなのに、


『種族間の争いはなくなり、アルバニア王国に平和が訪れるという希望を持った1人の少年がカサビア平原にいた。』

と文が変更されていた。


「なんだこれ?どうして?書きかえれないはずだろ?僕が本を持っているんだし・・・」

海人はどうしてかわからないまま、考え込んだ。「まさか・・・?」

目次の次の解説のページを開ける。


『この本に書き込んだら責任はお取りください。』5番目の項目だ。

もしかして、僕がこの本に『平和が訪れる』って書き込んでしまったからなのか?だからその責任を取るべくこの世界に来てしまったのか?)


海人は完全にそう思い込んでいた。すると、どこからともなく声が聞こえる。

「北条海人・・聞こえる?」「え?どこだ?あんた誰だ?」すかさず反応した。


「落ち着きなさい。私はこの世界の創造主。つまり本当のその本の所有者。今は訳あって姿を見せれなくてごめんなさい。そしてこれからいうことをよく聞きなさい。その本は、私が作った魔法の本なの。本当はいい物語を書いていい所にしたくてこんなことしたんだけど、誰かの手に渡ってか、だんだん平和が脅かされてきたの。そして今はこの有様。そもそも、こっちの世界にいる人はこれが創造世界だなんて思っていないの。そして知らず知らずにその本に書き込んだ人の手によって踊らされていただけ・・・

そして、悪の心を持ったものがその本に書き込み、こっちの世界に来て有言実行の如く悪さし放題してこの世界を乗っ取ろうとしているの。あなたが来る少し前に、あなたくらいの歳の女の子が来たの。そしてその子はすでにある種族を手にいれサバイバルゲームを始めているのよ。そこであなたがその本に平和を取り戻してって書き込んだわけ。だから、あなたの手で平和を皆が共存できる国を取り戻して欲しいの。」


「なんで僕が・・・ただ書き込んだだけだし、あなたが主ならあなたが解決したらいいだけじゃない?」


「それができないの。私の魔法はそっちの世界からこっちの世界に本を通して連れて来るだけなの。そして、主と言っても私はこの国を作ることに関われないし・・・それに・・」

「あ~もういい。つまり役立たずなわけだ。」


「ごめんなさい。だからお願い。この国を・・あなたが望んだみたいに戻して欲しいの。」


「分からなかったり、腑に落ちない点もたくさんあるけど、自分の責任は取れるようにするよ。それで、どうしたらいい?」


「この国はどんな種族も独特な魔法や武器を持ってるわ。だからまずこの国のことを知るためにもそのカサビア平原から西に見える町リアに行ってみるといいわ。そこには人間がいるからすぐにあなたを受け入れてくれると思うわ。お願いね。」


「ちょ・・っと・・・・・・・って」

用件のみをどっと言われいきなり話が途絶えるし、海人はすこし苛立っていた。こうなりゃ自棄だ!!と言わんばかりにうぉぉぉと誰もいない草原で叫んだ。

そして西に歩くこと数時間。実際始めにいた場所からはだいぶ歩いて来たはずなのだがなかなか町に着かない。

辺りもだんだん暗くなってきた。


「見えてたのになんでこんなに遠いんだよ!!」そう叫びたかった。


しかし、バッサバッサと翼の羽ばたく音が聞こえる。それもかなりの数だ。


海人は一応隠れるつもりで、しゃがみつつ上の方を見ると、ドラゴンが数十匹、いや数百匹、上空で南から北に向かって飛んでいる。


「ド、ドラゴン・・・・・・ははは・・・・・」


海人は目を丸くして見ていた。

「怖ぇ、急ご。ついでに制服もなんとかしたいし・・・」不安と冒険心の入り混じった気持ちでリアの町に急いだのだった。


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はい。第1話終わったのですが、いかがだったでしょうか?


何かに話が似ていたとしたらごめんなさい。一応拙い頭を振り絞って考えましたよ(;^_^A

それで始めに出て来たキャラはまたどこかで出てくると思い描いてみたのですが、また登場しますかね??


とりあえず、mAh さんの2話にご期待しましょうニコニコうん。。

あのお方なら何とかこの物語をしてくれるはずです!!!!!!!


と、いうわけで、読んでくださった方ありがとうございました。携帯で読んだ方はほんまに長くてすみませんでしたm(u_u)m


それでは、またです。(あ、途中でフォントが変わったことはお気になさらず・・・)