え 思いがけない場所で思いがけない文章に出会うこともあるものでして。

五年程前になりますか、某駅の公衆トイレでその一文を見つけました。

個室のドアにかかれた落書き。

まあ、なんと言いましょう。共感してくれる方は少ないでしょうがガーン俺はそれを読んだとき、何故か明るい気持ちになりましたニコニコ

多分それを書いた人は良い人だろうな、とニコニコ

真面目で嘘を付けない少年あるいは青年ではないだろうか。

何かを成し遂げたい(あるいは自分の力でお金を稼ぎたい)けれども自分に特別な技量があるわけでもない。

自信も持てない。

今の自分に何が出来るだろうか。

他の人よりも優れたところがあるだろうか。

そうして日々悶々と過ごした末、辿り着いた彼なりの答えだったのではなかろうか。

こう書かれていました。









「ウンコ少しだけ食べれます。」






照れながらも誇らしげな彼の笑顔が目に浮かぶようであるニコニコ



わかっていただけるだろうか。

「少しだけ」というところから彼の正直さ、真面目さを窺い知ることができます。


彼が考えついた、また実行し得たギリギリ、精一杯の答えである。

多分嘘ではなかろう。

沢山(食べること)は無理だったろう。


しかし、彼はとにかく見つけた!自分だけの道を!


そして社会に役立てたい!


そんな彼の心の叫びである。


本当は彼だってそんなもの食べたくないのだ。


そんなものクソ喰ラエだと思っているかもしれません。




・・・




当時俺は彼に言いたかった。




「それでは(ウンコしか)食っていけないのではないか」と。




・・・