喉の痛みにご注意だくさい | 久留米市御井町 あらき耳鼻咽喉科クリニック|ぞう先生&スタッフBLOG

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2016年2月、あらき耳鼻咽喉科クリニックとして移転開院致しました。

こんにちは、荒木です。

 

今日は見落とすと怖い、喉の痛みについて書きたいと思います。

 

下の写真は正常な喉頭の写真です。

 

 

写真の奥に見えるV字型の構造物が声帯です。気道と言われる空気の通り道の入り口にあたります。

 

下の写真は、先日来院された患者様の喉頭写真です。

口を開けた所見は喉が少し赤いくらいの所見でしたが、含み声といわれる独特の話し方だったため、喉頭ファイバーにて精査しました。

声帯が浮腫で狭くなっている、急性喉頭蓋炎と言われる状態です。

 

このまま放置すると窒息する可能性があるため、久留米大学に救急車で搬送し、すぐに気管切開(空気の通り道を確保する手術)の緊急手術となりました。

 

 

急性喉頭蓋炎などの喉頭の浮腫をきたす疾患は、口を開けただけの所見では判断ができません。喉頭ファイバーで診察しなければ、見落とされることが多々あります。

 

「何日も内服してるけど治りません・・・・」などと来院されることが多々あります。勤務医時代には、緊急の気管切開をすることもよくありました。

 

緊急対応ができる耳鼻咽喉科の病院は限られるため、喉の炎症は、早めに耳鼻咽喉科に受診することをお勧めします。