世界のあじさい庭園と石塔寺
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「今日の関西地方は梅雨真っ直中です
時折雷雨を伴い激しく降るでしょう」
昨日天気予報も、今朝のニュースも同じことを言っていました
雨、か… 梅雨だし、仕方ないかな
土砂降りの中の散策もかえって楽しいかも
そんなことを思いながら出発
予報通りに土砂降りの中をバスは進みます
お天気とは裏腹に、バス車内は賑やかで、
豪快な雨音もかき消すほど♪
雨の日チケット(雨天の日に参加いただいたら1ポイント
5ポイントたまれば3,000円の旅行券と引き替えです)に
1つずつハンコを押して回ります
私、晴れ女よ!今日はおかしいわね
あら、私も滅多に降られないのに、
もしかして添乗員さんだったりして!
(いえ!雨女は私じゃなくてもう一人のスタッフなんです!)
と、心の中で叫びながら
バスは一カ所目、もりやま芦刈園に到着
あら?あの土砂降り雨はどこへ???
すっかり雨があがっています
お客様の晴れ女、本物だったようです
こちらは、世界中のアジサイ約100種10,000株が咲く
まさに、紫陽花の博物館
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ちょうど見頃で、鮮やかな紫陽花が朝の雨にあらわれ、
より一層輝きを増していました
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ネーミングがチャーミングですね!
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そして午後に東近江・石塔寺へ
もうすっかり空も明るくなり、傘もそっちのけ
「石塔寺」
白洲正子さんが絶賛し、司馬遼太郎さんがその魅力に取り憑かれた寺
何があるわけでもありません
あるのは、長い石段と
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三重石塔
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そして、その周りを囲む
無数の五輪塔や石塔、石仏群
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一種、異様な光景が広がります
「石塔寺へ初めて行ったのは、随分前のことだが、
あの端正な白鳳の塔を見て、
私は初めて石の美しさを知った
朝鮮にも似たような塔はあるが、
味といい、姿といい、これは日本のものとしかいいようがなく、
歴史や風土が人間に及ぼす影響を
今更のように痛感した」
―白洲正子「かくれ里」より
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「石塔寺に行けば近江が分かる、というのが、
草津に住む友人の説であった
どう分かるのか、この長い石段を登りつめてみねばならない
途中で何度か息が切れた
―中略―
最後の石段を登った時、
眼前に広がった風景のあやしさについては、
私は生涯忘れることができないだろう」
―司馬遼太郎「歴史を紀行する」より
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「私は日本一の石塔だと信じている
全体の感じが柔らかく、
しっとりして、例えば、高麗の茶碗に似た味わいがある
あえて付け加えるとすれば、
その人間らしさは美しいとさえ言える」
―白洲正子「近江山河沙」より
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そう、その美しさはあやしく、
日本的であり、朝鮮的であり、独特のフォルムを持つ石塔は
天に向かってすっとのびるように
静かに建っています
石塔に感動したのは初めてでした
たいてい、お寺に参拝に行くと
本堂へ進み、本尊を拝む
美しい、神秘的な仏像彫刻に心打たれる
その流れが覆されたような感覚です
今日のような雨が降るでもなく、晴れるでもない
ニュートラルな空気が
異国を感じさせるようでもありました
さして山奥へ行ったわけではありません
ちょっとだけ裏通りに入っただけ
それが、白洲正子さん的「かくれ里」
ということなのでしょう
彼女はかくれ里のことを
「街道筋からほんの少しそれた所にある
ひっそりとした真空地帯」としています
日本中見渡せば
まだまだあるのかもしれません
自分だけの“かくれ里”が
今日はそのほんの一部を垣間見れたような一日でした
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