新しい文書に文書のタイトルを入力し、1行空けてから文章を入力しようとして[Enter]キーを2回押すと、図のように1行目のタイトルの左側に「・」が表示され、心なしか文字が大きくゴシック体になっているような気がする。しかも[Enter]キーを2回押したのに、行が空いていない。
こんなことがあった場合は、
[オフィスボタン]→[Wordのオプション(I)]→[文書校正]→[オートコレクトのオプション(A)]の[入力オートフォーマット]タブ で、
[既定の見出しスタイル]にチェックが入っていると思われる。ついでに、[ホーム]のタブの右側のスタイルを確認すると、通常は「標準」になっているのが、「見出し1」になってはずである。
レポートのような文章は、大見出し、中見出し、本文
のような構成になっている。このとき、大見出し、中見出しは本文とはフォントやインデントを変えて目立つようにするのが一般的である。しかし、こういった設定を一つ一つ行っていたのでは大変なので、大見出しの設定はスタイル1、注見出しの設定はスタイル2というように決めてやり、そこで設定を定義するようなスタイル機能というのがワードにある。
実は、先ほどのように文書の1行目で、文字を入力し[Enter]キーを2回押し下げると、機械の方「これは見出し1にしたいのだな」と判断して見出し1のフォントやインデントの設定をするわけである。
「既定の見出しスタイル」には次のような特徴がある。
・[既定の見出しスタイル]にチェックが入っているときに有効になる。
・段落が5ワード以内の時に有効になる。
・[Enter]キーを2回押すと適用される。
・段落の先頭から文字を入力した場合には「見出し1」が適用される。1回[Tab]キーを押し、1つタブを設定してから文字を入力し[Enter]キーを2回押すと「見出し2」が設定される。
・さらに[Tab]を2回、3回と押してから文字を入力すると見出し3、見出し4とレベルが下がっていく。
・文書の途中であっても、前の段落の後に、[Enter]キーを2回押した後であれば、文書の初めと同じようにこの機能が適用される。
スタイルをあらかじめ作っておいて、文章をガンガン打っていくような場合は
便利な機能であるが、慣れるのに結構時間がかかる。ならば、
スタイル1の設定 【Ctrl】 + 【Alt】 + 1
スタイル2の設定 【Ctrl】 + 【Alt】 + 2
スタイル3の設定 【Ctrl】 + 【Alt】 + 3
のショートカットキーを使う方が楽そうである。