某ご長寿アニメを姫さんズと観ていて出てきたギャグネタです。
(;^_^A
童話と絡んでますので分かる方には分かります♪
では↓からどうぞ。
SS:魔法を解くには!
スケジュール目一杯詰め込んでいる蓮が珍しく恋人・キョーコと一緒のオフで甘い一夜を過ごした日の翌朝。
朝食を作るために一足先にベッドから出ていったキョーコの気配を寂しく思いながらうとうとしていた蓮が目を覚ますと…腕がハサミになっていた。
しかも真っ赤な。
「◆△▲□×■★◇~!!」
叫び声すら既に人ではない。
「なっ、な、何!?
どうしたの蓮さんっ…!!
っな…何でこんなトコにザリガニが!?
れ、蓮さんっ!!
でっかいザリガニがベッドに!!
何処に居るの!?」
自分を見て青ざめ狼狽えるキョーコに、蓮は手を振り落ち着くように促したのだが…。
なにしろ今の蓮は見た目真っ赤な巨大ザリガニ。
「ヘイヘイヘイッッ!!」
…しかも可笑しな声で啼くというか喋るというか。
キョーコがパニクらない方が寧ろおかしい筈なのだが。
だが鳴き声(若しくは叫び声)を聞いたキョーコの動きがピタリと止まった。
そしてあり得ない筈の問いをザリガニに向かって問いかけた。
「…そ…その声、まっ、まさか…れ、蓮さん…なの?」
(ああっ、キョーコっ!!
こんな姿の俺が分かるなんて…)
感激のあまりボロボロと涙を溢す真っ赤な巨大ザリガニを見て何の躊躇いも無く抱きつけるキョーコは最強である。
「大丈夫です蓮さんっ!!
どんな呪いか分かりませんが、どんな貴方も大好きです!!
……愛してます。」
キョーコはメルヘン思考が幸いしたのか、姿の変わった蓮を忽ち受け入れ、何の躊躇いも無く巨大ザリガニの唇(らしき場所)にキスを贈った。
『ポンッ!!』
瞬間ザリガニを包む様に虹色の煙が上がったかと思うと、そこには元の姿の蓮がベッドの上に。
「………も…戻った…!?
あ…良かったぁ…蓮さ…ん…」
昨夜散々自分を求めてきた恋人が、朝の日差しの中その耀かしい裸体を自分に至近距離で曝している状況に気付いたキョーコが日頃培った見事な声量を発揮し、無防備な状態でのゼロ距離にいた蓮を卒倒させたのは、その直後であった。
「…それにしても何で巨大ザリガニに変身したのかな…?」
「…さあ、でも…。」
「?」
「…円らなおめめがとってもキュートなザリガニさんでしたよ、蓮さん♪」
「…君がメルヘン思考でつくづく良かった…。
俺は自分の手がハサミになってたのを見ただけだからね。
こういう話、たしか昔童話で読んだな。
最愛のお姫様のキスで呪いにかかった王子がカエルから人間に…って話。
キョーコはやっぱり俺の最愛のお姫様だね。
俺の呪いを解いてくれるんだから。」
「……蓮さんたら…。」
原因不明ながらも、どんな困難があろうとも結局はラブラブあまあまなオフを過ごす事に成功した二人であった…。
「△◆●×◎▼~~っっ!!」
「いゃああああっっ!!
今度はでっかいカブトムシぃい!?」
………二人のオフの日の朝には何かしらの騒動が必ず起こるようになったらしい…。
現実逃避なSSです!!
ちなみにザリガニとカブトムシはアニメ版スキビな蓮さん役のかのお方が、世界的に有名な黄色い電気ネズミちゃんな番組内で演じている役なんですぅう~っ。
…分かる人には分かりますよね!?
ではm(__)m