お待たせ致しました!!
mariemonさんからのリクに参りましょう!!
・キョーコちゃんに惚れているケド、セツカちゃんも気になるバカショー。そんなショーを蓮とカインの両方からボコボコに?
・本誌を追い越して、全国の皆様にセツカとカインの正体がばれる話。(バレネタまたはバラシネタ)
というご希望です。
ちゃんとご希望に沿ってるといいんですが…。
それでは↓からどうぞ。
「………。(怒)」
「…っ、何だよ!!
俺はそのコに用があるんだよ!!
邪魔すんなよ!!」
体格のいいカインから見下ろされる格好になって声を荒げる尚の姿は、さながら超大型犬に威嚇しまくるチワワの様で、あまりにも滑稽だった。
《…クソガキ。俺の大切なセツに近付こうなんて100億年早いんだよ。
顔洗ったって出直して来るんじゃないぞ。》
冷酷にカインに睨まれ遂に黙り込んだ尚が、雪花になりきったキョーコには蛇に睨まれた蛙の様に見えて、ついクスリと笑ってしまった。
事の起こりは撮影所の地下駐車場ですれ違った尚が“雪花”の扮装をしたキョーコに気付かずナンパした事に始まる。
「……何か用?
アタシ急いでんのよ。
アタシの大切なヒトが待ってるんだから。
アンタ、邪魔。」
行く手を遮る様に立つ尚が鬱陶しくて、冷ややかに視線を投げた筈なのに、なおもキョーコに纏わりつくしつこさを見せた尚に一層腹が立った。
「大事なヒトって、そんなの口実だろう?
そんな嘘つかないで俺に付き合えよ。
この俺と飯食いに行けるなんて自慢になるぜ?」
「はんっ、アンタなんかとご飯食べたって自慢にもならないし汚点だし、不味いだけだわ。
アタシはアタシの大切なヒトと食べる食事が最高に美味しいんだから。
アンタはアンタ好みの乳も尻もあるナイスバディの派手な女の子と食べなさいね。
歌手の“不破 尚”さん?」
クスクス笑ってあしらって背を向けた“雪花”になおも食って掛かろうとする尚を、黒い大柄な人影が遮った。
…そして冒頭の状態になったのだった。
そのまま睨まれた尚が動けなくなっていた所へマネージャーの祥子がやって来て冷たい視線に怯えながら、尚を引き摺る様に連れ去って行くまで、蓮の纏ったカインの闇の気配が緩む事はなかった。
それから更に数日後。
バラエティー番組の収録に参加するためキョーコがテレビ局にやって来ると、これまた歌番組の収録に来ていた尚と祥子にばったり出くわしてしまった。
「…おはようございます。
お忙しいみたいで何よりですね。
私も収録がありますので失礼します。」
社会人の礼儀と衆目を鑑みて、キョーコは儀礼的な挨拶をすると、尚の位置から一番遠い廊下の隅を通るようにしてすり抜けようとした。
つまり祥子を挟んで反対側を、であったが、尚は咄嗟に祥子に目配せしてキョーコの腕を捕まえさせた。
「…ちょ、ちょっと待ってキョーコちゃん。
少し話をしたいのだけど…!!」
慌てて言い募る祥子にも冷ややかな目を向けて、キョーコは祥子の手を振り払った。
「…生憎ですが、収録時間が迫っていますので。
お仕事の件でしたら事務所を通して頂かないと困ります。
それから…。」
掴まれた腕を振り払った時に肩からずり落ちたバッグをかけ直しながら、キョーコは尚と祥子に向かって何の感情も感じられない冷めた目を向けてきっぱりと言い放った。
「…私は“京子”です。
一度お仕事させて頂いてはいますが、そう何度も不破さんのような方と話す用件はありません。
…では失礼します。」
もう一度美しいお辞儀をし直してキョーコが歩き出すと頭に血が昇ったらしい尚が追い縋り、キョーコの顔が痛みに歪む程の力で肩を掴んだ。
「…っ何だよその態度は!! この俺に向かって…!!」
「…っ!!」
痛みに耐え兼ねもがくキョーコを更に引き寄せようと、力を籠めた尚の手首を握り潰さんばかりの力で掴んだ者がいた。
「…っ痛ぇ!!」
「尚!!」
「つ、敦賀さん!!」
「…不破君、君には女性に対する常識は無いのか?
嫌がる女性を捕まえるなんて、犯罪者みたいな真似をして…。
しかも此処がどこだか判っていて?
それに彼女はタレントでもあるけど女優なんだから。
女優の身体に傷を付けるような真似は止めて貰いたいね。」
言葉は穏やかだが籠められた力が蓮の怒りを具現化していて、尚はキッと睨み返したが、本当に握り潰さんばかりになってきたのでしぶしぶキョーコから手を離した。
「…京子ちゃん、怪我はない?
…あ~あ、跡になってる。
収録迫ってるんだろ?
後は任せて早く行きなさい。
俺達ならまだ少し時間あるから、事後処理するくらいの余裕あるからね。
後でまた。」
社は尚がしぶしぶ離したキョーコの腕をざっと見ると、スタイリストに頼んで露出させないで済む衣裳を用意して貰うように指導して早く行けと促した。
キョーコもそれに頷き、後はお願いしますと蓮と社に頭を下げ、未だきゃんきゃんと喚きたてる尚に目を向ける事無く足早に局廊下の奥へと去って行った。
「…蓮、もういいぞ。
離してやれ。」
完全にキョーコの姿が見えなくなって、尚がキョーコを捕まえられなくなるまで社は蓮に尚を抑えておくように促し、自らは周囲で固唾を呑んでいたギャラリーを散らしていた。
蓮さんとカインに熨して貰うつもりでしたが、やっしーも参加しました。
ついでに祥子さんもお仕置きだい♪
mariemonさんからのリクに参りましょう!!
・キョーコちゃんに惚れているケド、セツカちゃんも気になるバカショー。そんなショーを蓮とカインの両方からボコボコに?
・本誌を追い越して、全国の皆様にセツカとカインの正体がばれる話。(バレネタまたはバラシネタ)
というご希望です。
ちゃんとご希望に沿ってるといいんですが…。
それでは↓からどうぞ。
「………。(怒)」
「…っ、何だよ!!
俺はそのコに用があるんだよ!!
邪魔すんなよ!!」
体格のいいカインから見下ろされる格好になって声を荒げる尚の姿は、さながら超大型犬に威嚇しまくるチワワの様で、あまりにも滑稽だった。
《…クソガキ。俺の大切なセツに近付こうなんて100億年早いんだよ。
顔洗ったって出直して来るんじゃないぞ。》
冷酷にカインに睨まれ遂に黙り込んだ尚が、雪花になりきったキョーコには蛇に睨まれた蛙の様に見えて、ついクスリと笑ってしまった。
事の起こりは撮影所の地下駐車場ですれ違った尚が“雪花”の扮装をしたキョーコに気付かずナンパした事に始まる。
「……何か用?
アタシ急いでんのよ。
アタシの大切なヒトが待ってるんだから。
アンタ、邪魔。」
行く手を遮る様に立つ尚が鬱陶しくて、冷ややかに視線を投げた筈なのに、なおもキョーコに纏わりつくしつこさを見せた尚に一層腹が立った。
「大事なヒトって、そんなの口実だろう?
そんな嘘つかないで俺に付き合えよ。
この俺と飯食いに行けるなんて自慢になるぜ?」
「はんっ、アンタなんかとご飯食べたって自慢にもならないし汚点だし、不味いだけだわ。
アタシはアタシの大切なヒトと食べる食事が最高に美味しいんだから。
アンタはアンタ好みの乳も尻もあるナイスバディの派手な女の子と食べなさいね。
歌手の“不破 尚”さん?」
クスクス笑ってあしらって背を向けた“雪花”になおも食って掛かろうとする尚を、黒い大柄な人影が遮った。
…そして冒頭の状態になったのだった。
そのまま睨まれた尚が動けなくなっていた所へマネージャーの祥子がやって来て冷たい視線に怯えながら、尚を引き摺る様に連れ去って行くまで、蓮の纏ったカインの闇の気配が緩む事はなかった。
それから更に数日後。
バラエティー番組の収録に参加するためキョーコがテレビ局にやって来ると、これまた歌番組の収録に来ていた尚と祥子にばったり出くわしてしまった。
「…おはようございます。
お忙しいみたいで何よりですね。
私も収録がありますので失礼します。」
社会人の礼儀と衆目を鑑みて、キョーコは儀礼的な挨拶をすると、尚の位置から一番遠い廊下の隅を通るようにしてすり抜けようとした。
つまり祥子を挟んで反対側を、であったが、尚は咄嗟に祥子に目配せしてキョーコの腕を捕まえさせた。
「…ちょ、ちょっと待ってキョーコちゃん。
少し話をしたいのだけど…!!」
慌てて言い募る祥子にも冷ややかな目を向けて、キョーコは祥子の手を振り払った。
「…生憎ですが、収録時間が迫っていますので。
お仕事の件でしたら事務所を通して頂かないと困ります。
それから…。」
掴まれた腕を振り払った時に肩からずり落ちたバッグをかけ直しながら、キョーコは尚と祥子に向かって何の感情も感じられない冷めた目を向けてきっぱりと言い放った。
「…私は“京子”です。
一度お仕事させて頂いてはいますが、そう何度も不破さんのような方と話す用件はありません。
…では失礼します。」
もう一度美しいお辞儀をし直してキョーコが歩き出すと頭に血が昇ったらしい尚が追い縋り、キョーコの顔が痛みに歪む程の力で肩を掴んだ。
「…っ何だよその態度は!! この俺に向かって…!!」
「…っ!!」
痛みに耐え兼ねもがくキョーコを更に引き寄せようと、力を籠めた尚の手首を握り潰さんばかりの力で掴んだ者がいた。
「…っ痛ぇ!!」
「尚!!」
「つ、敦賀さん!!」
「…不破君、君には女性に対する常識は無いのか?
嫌がる女性を捕まえるなんて、犯罪者みたいな真似をして…。
しかも此処がどこだか判っていて?
それに彼女はタレントでもあるけど女優なんだから。
女優の身体に傷を付けるような真似は止めて貰いたいね。」
言葉は穏やかだが籠められた力が蓮の怒りを具現化していて、尚はキッと睨み返したが、本当に握り潰さんばかりになってきたのでしぶしぶキョーコから手を離した。
「…京子ちゃん、怪我はない?
…あ~あ、跡になってる。
収録迫ってるんだろ?
後は任せて早く行きなさい。
俺達ならまだ少し時間あるから、事後処理するくらいの余裕あるからね。
後でまた。」
社は尚がしぶしぶ離したキョーコの腕をざっと見ると、スタイリストに頼んで露出させないで済む衣裳を用意して貰うように指導して早く行けと促した。
キョーコもそれに頷き、後はお願いしますと蓮と社に頭を下げ、未だきゃんきゃんと喚きたてる尚に目を向ける事無く足早に局廊下の奥へと去って行った。
「…蓮、もういいぞ。
離してやれ。」
完全にキョーコの姿が見えなくなって、尚がキョーコを捕まえられなくなるまで社は蓮に尚を抑えておくように促し、自らは周囲で固唾を呑んでいたギャラリーを散らしていた。
蓮さんとカインに熨して貰うつもりでしたが、やっしーも参加しました。
ついでに祥子さんもお仕置きだい♪