「最上さんのご飯を食べられるとは思ってなかったよ。
嬉しいサプライズだね。」
早起きして作った甲斐があったわ。
敦賀さんがいつになく食べて下さってる。
「…もしかしたら朝食を召し上がってらっしゃらないかと思ったんです。
食べてらしたのであれば、保冷剤も入れてありますから、昼食に回せばいいと思っただけですから…。」
両手を合わせてご馳走様、と笑いかけてくれる敦賀さんに、お粗末様でした、と返して私は手早くお弁当を片付けた。
「さ、今度こそ行きましょう♪
…ちょっと待ってて下さいね。
コインロッカーにこの荷物、預けて来ますから。」
再入園してから、荷物が邪魔になるのでロッカーに預けようとしたら、敦賀さんたら…。
「1人で行ける?」
なんて言うから、
「子供じゃありませんよ?」
って笑って返した。
離れる時、敦賀さんがぼそりと言った言葉に首を傾げずにはいられなかったけど…。
「…子供じゃないから危ないんだけどなぁ…。」
ロッカーに荷物を預けて、敦賀さんの所に戻ろうとしたら、前を塞ぐ人影が2人。
またしてもナンパ男だった。
「ねぇねぇ、彼女。俺たちと一緒に回らない?」
「回りません。
一緒に来た人がいるんです。
邪魔しないでそこを退いて下さい。」
きっぱり言ったし迂回しようとしてるのに、ナンパ男第2弾はしつこくて、私の腕を掴んできた。
「もうっ!!離して!」
振りほどきたいのに、私の腕を掴んだ手は離れてくれない。
もうっ、これじゃ敦賀さんの所に戻れないじゃない!
「そんな事言わずにさぁ…。
って痛ぇっ!!」
影が過ったので振りあおぐように見上げると、予想通りの人の姿があった。
私の腕を掴んでいる手を、ぎりぎり締め上げてる…。
《俺の彼女に何か用?》
…笑ってるけど…。
こっ、怖い!!
怨キョが今日2回目の反応だわ!
笑顔で更に、ナンパ男第2弾の腕を締め上げて私の腕から手を離させると、敦賀さんはまた背中に私をかばってくれた。
…本当にフェミニストよね…。
私じゃなかったら誤解しますよ?
敦賀さんたら…。
どうやらナンパ男第2弾は敦賀さんの迫力に負けたみたいで、すごすごと引き下がって行った。
「…ふぅ。
全く君は、言ってる傍から…。」
「私なんかに声掛けてないで、もっと可愛い娘に声掛ければいいと思いませんか?」
私の発言に、何故か敦賀さんはがっくりと肩を落として、ダメ息を吐いた。
え?
何で!?
嬉しいサプライズだね。」
早起きして作った甲斐があったわ。
敦賀さんがいつになく食べて下さってる。
「…もしかしたら朝食を召し上がってらっしゃらないかと思ったんです。
食べてらしたのであれば、保冷剤も入れてありますから、昼食に回せばいいと思っただけですから…。」
両手を合わせてご馳走様、と笑いかけてくれる敦賀さんに、お粗末様でした、と返して私は手早くお弁当を片付けた。
「さ、今度こそ行きましょう♪
…ちょっと待ってて下さいね。
コインロッカーにこの荷物、預けて来ますから。」
再入園してから、荷物が邪魔になるのでロッカーに預けようとしたら、敦賀さんたら…。
「1人で行ける?」
なんて言うから、
「子供じゃありませんよ?」
って笑って返した。
離れる時、敦賀さんがぼそりと言った言葉に首を傾げずにはいられなかったけど…。
「…子供じゃないから危ないんだけどなぁ…。」
ロッカーに荷物を預けて、敦賀さんの所に戻ろうとしたら、前を塞ぐ人影が2人。
またしてもナンパ男だった。
「ねぇねぇ、彼女。俺たちと一緒に回らない?」
「回りません。
一緒に来た人がいるんです。
邪魔しないでそこを退いて下さい。」
きっぱり言ったし迂回しようとしてるのに、ナンパ男第2弾はしつこくて、私の腕を掴んできた。
「もうっ!!離して!」
振りほどきたいのに、私の腕を掴んだ手は離れてくれない。
もうっ、これじゃ敦賀さんの所に戻れないじゃない!
「そんな事言わずにさぁ…。
って痛ぇっ!!」
影が過ったので振りあおぐように見上げると、予想通りの人の姿があった。
私の腕を掴んでいる手を、ぎりぎり締め上げてる…。
《俺の彼女に何か用?》
…笑ってるけど…。
こっ、怖い!!
怨キョが今日2回目の反応だわ!
笑顔で更に、ナンパ男第2弾の腕を締め上げて私の腕から手を離させると、敦賀さんはまた背中に私をかばってくれた。
…本当にフェミニストよね…。
私じゃなかったら誤解しますよ?
敦賀さんたら…。
どうやらナンパ男第2弾は敦賀さんの迫力に負けたみたいで、すごすごと引き下がって行った。
「…ふぅ。
全く君は、言ってる傍から…。」
「私なんかに声掛けてないで、もっと可愛い娘に声掛ければいいと思いませんか?」
私の発言に、何故か敦賀さんはがっくりと肩を落として、ダメ息を吐いた。
え?
何で!?