これ実は、「降っても晴れてもスキ日和」のしずか様の所の“ロリータ風ファッションのキョーコちゃんイラスト”に始まり、「ノロマな亀のつぶやき」のマリモ様の“人形遊び”から勝手に続き妄想しちゃったお話です。
マリモ様、勝手に続き妄想しちゃってすみません。
これから読まれる方には是非お二方のブログをご覧になってからをお勧め致します。m(__)m
毎度お馴染みＬＭＥ社長室。
突然の呼び出しも今更動じる事もなくなったキョーコが、いつもの様にドアをノックすると中からマリアが飛び出して来た。
「おっ姉様～♪」
「マリアちゃん、こんにちは。」
小柄なマリアを受け止めながら、後ろから歩いて来た社長に会釈する。
「おはようございます、社長さん。
お呼びと伺いましたが…。」
「おう、よく来たな。
この間はマリアのわがままに付き合って貰って済まなかったな。
…実はその時の写真を持ち歩いてたマリアがな、たまたま通り掛かった通行人にまで見せびらかしてたらしくて…意外な展開になってるんだ。」
「は？
見せびらかしてたの？
見ず知らずの人にまで？
も～、マリアちゃんたら～。」
苦笑いしながらも怒れないキョーコは、恥ずかしいじゃないの、と怒った振りをしてみせた。
「ごめんなさい、お姉様。
でもね、それがきっかけでお仕事が来てるの！」
「え？
ああ、意外な展開ってそういう事ですか？」
うきうきした様子のマリアに、ローリィの顔が何故か嬉しそうに見えた。
「そうなんだ。
最上君の写真を持って、あの出で立ちのマリアが見せびらかしていたのを“ジャンヌダルク”の広報担当に目をつけられたらしい。
で、正式にポスターモデルとしてのオファーが来たんだ。
君と、マリアにね。」
「え！？
…じゃあ…マリアちゃんがモデルデビューするんですね！！
おめでとうございます！」
我が事のように喜ぶキョーコに、君もだろうと笑って、打ち合わせの日時を告げたローリィであった。
数日後、キョーコはマリアと連れ立ってジャンヌダルクの広報担当に会う事となった。
担当者はキョーコの写真とのあまりのギャップに度肝を抜かれた様だったが、マリアの「お姉様に失礼ですわ！」の一言で慌てて謝罪し、無事契約の運びとなったのだった。
不幸な事に、この間いつもスケジュールの合間を縫ってキョーコに接触していた芸能界抱かれたい男No.1俳優が、全くもって接触しなかった事が、後々無遅刻キングの名に傷を付けることになろうとは、誰も予想出来なかった。
「あれ…！？
なぁ、蓮！
あのＣＦの子、もしかしてマリアちゃんかな？」
テレビ局を移動中、たまたま通り掛かった巨大モニターの中で愛らしく微笑む少女に、社も蓮も目を丸くした。
「…間違いないですね。
あれ、マリアちゃんです。
デビューしたんだ…。
次に会えた時にお祝いしないといけませんね。
………っ！！」
そこまで言って、担当俳優が硬直した事に気付いた有能なマネージャーは、その異常事態にたちまち蒼白となり、モニターに目を遣った。
そこに映っていたのは、人形と見誤うばかりの美少女。
わずかに睫毛が人であると示す様に動いている。
（…！！
まさかこれキョーコちゃんか！？
～しまった！
ここのところどうしてもスケジュールの都合がつかなくて、キョーコちゃんに夕食の出張どころかラブミー部に顔を出す時間も作ってやれなかったから、キョーコちゃん不足も限界ぎりぎりだったんだ～！！
いきなり至近距離のどアップはインパクト強すぎ！
…しかもあの化けっぷりだから尚更…。）
セツカとはまた違うインパクトのロリータファッションに身を包んだキョーコは、確かに衝撃的だったが、そんな事を言ってる場合ではない。
「蓮っ、おい、しっかりしろ！
まだ仕事残ってるんだ、呆けるのは仕事終わってからにしてくれ！
た～の～む～！！！」
マネージャーの願いも空しく、遂に無遅刻キングの名を返上する事が決定してしまったのは、それから２０分後の事だった。
一方、こちらは歌番組の収録のために、蓮とは違う局で同様のモニターに釘付けになったカリスマロックミュージシャンの、外見はかなり良いが中身はかなり悪い男、不破 尚である。
かなりの時間を費やしたが、件の美少女が自分の幼なじみである事に愕然とし、身勝手にも（キョーコのくせに、この俺様の目を釘付けにするとは生意気な～！！）と見惚れていた事実が悔しくて、勝手に訳の分からない妄想をした揚句、絶叫するわじたばた藻掻くわ、不破 尚のイメージずたぼろな行動をテレビ局の廊下で晒し、マネージャーをうろたえさせたのだった。
「し、尚っ！！
お願いだから落ち着いてっっ！！
収録迫ってるのよ、スタジオ入らなきゃいけないの！
お願いよ～！
正気に戻ってぇ～！！」
…どこかの礼儀正しい無遅刻キングと違い、俺様ロックミュージシャンが復帰出来たのはリハーサルも終わり、本番の収録も半分以上が済んだ頃だったという…。
マリモ様、勝手に続き妄想しちゃってすみません。
これから読まれる方には是非お二方のブログをご覧になってからをお勧め致します。m(__)m
毎度お馴染みＬＭＥ社長室。
突然の呼び出しも今更動じる事もなくなったキョーコが、いつもの様にドアをノックすると中からマリアが飛び出して来た。
「おっ姉様～♪」
「マリアちゃん、こんにちは。」
小柄なマリアを受け止めながら、後ろから歩いて来た社長に会釈する。
「おはようございます、社長さん。
お呼びと伺いましたが…。」
「おう、よく来たな。
この間はマリアのわがままに付き合って貰って済まなかったな。
…実はその時の写真を持ち歩いてたマリアがな、たまたま通り掛かった通行人にまで見せびらかしてたらしくて…意外な展開になってるんだ。」
「は？
見せびらかしてたの？
見ず知らずの人にまで？
も～、マリアちゃんたら～。」
苦笑いしながらも怒れないキョーコは、恥ずかしいじゃないの、と怒った振りをしてみせた。
「ごめんなさい、お姉様。
でもね、それがきっかけでお仕事が来てるの！」
「え？
ああ、意外な展開ってそういう事ですか？」
うきうきした様子のマリアに、ローリィの顔が何故か嬉しそうに見えた。
「そうなんだ。
最上君の写真を持って、あの出で立ちのマリアが見せびらかしていたのを“ジャンヌダルク”の広報担当に目をつけられたらしい。
で、正式にポスターモデルとしてのオファーが来たんだ。
君と、マリアにね。」
「え！？
…じゃあ…マリアちゃんがモデルデビューするんですね！！
おめでとうございます！」
我が事のように喜ぶキョーコに、君もだろうと笑って、打ち合わせの日時を告げたローリィであった。
数日後、キョーコはマリアと連れ立ってジャンヌダルクの広報担当に会う事となった。
担当者はキョーコの写真とのあまりのギャップに度肝を抜かれた様だったが、マリアの「お姉様に失礼ですわ！」の一言で慌てて謝罪し、無事契約の運びとなったのだった。
不幸な事に、この間いつもスケジュールの合間を縫ってキョーコに接触していた芸能界抱かれたい男No.1俳優が、全くもって接触しなかった事が、後々無遅刻キングの名に傷を付けることになろうとは、誰も予想出来なかった。
「あれ…！？
なぁ、蓮！
あのＣＦの子、もしかしてマリアちゃんかな？」
テレビ局を移動中、たまたま通り掛かった巨大モニターの中で愛らしく微笑む少女に、社も蓮も目を丸くした。
「…間違いないですね。
あれ、マリアちゃんです。
デビューしたんだ…。
次に会えた時にお祝いしないといけませんね。
………っ！！」
そこまで言って、担当俳優が硬直した事に気付いた有能なマネージャーは、その異常事態にたちまち蒼白となり、モニターに目を遣った。
そこに映っていたのは、人形と見誤うばかりの美少女。
わずかに睫毛が人であると示す様に動いている。
（…！！
まさかこれキョーコちゃんか！？
～しまった！
ここのところどうしてもスケジュールの都合がつかなくて、キョーコちゃんに夕食の出張どころかラブミー部に顔を出す時間も作ってやれなかったから、キョーコちゃん不足も限界ぎりぎりだったんだ～！！
いきなり至近距離のどアップはインパクト強すぎ！
…しかもあの化けっぷりだから尚更…。）
セツカとはまた違うインパクトのロリータファッションに身を包んだキョーコは、確かに衝撃的だったが、そんな事を言ってる場合ではない。
「蓮っ、おい、しっかりしろ！
まだ仕事残ってるんだ、呆けるのは仕事終わってからにしてくれ！
た～の～む～！！！」
マネージャーの願いも空しく、遂に無遅刻キングの名を返上する事が決定してしまったのは、それから２０分後の事だった。
一方、こちらは歌番組の収録のために、蓮とは違う局で同様のモニターに釘付けになったカリスマロックミュージシャンの、外見はかなり良いが中身はかなり悪い男、不破 尚である。
かなりの時間を費やしたが、件の美少女が自分の幼なじみである事に愕然とし、身勝手にも（キョーコのくせに、この俺様の目を釘付けにするとは生意気な～！！）と見惚れていた事実が悔しくて、勝手に訳の分からない妄想をした揚句、絶叫するわじたばた藻掻くわ、不破 尚のイメージずたぼろな行動をテレビ局の廊下で晒し、マネージャーをうろたえさせたのだった。
「し、尚っ！！
お願いだから落ち着いてっっ！！
収録迫ってるのよ、スタジオ入らなきゃいけないの！
お願いよ～！
正気に戻ってぇ～！！」
…どこかの礼儀正しい無遅刻キングと違い、俺様ロックミュージシャンが復帰出来たのはリハーサルも終わり、本番の収録も半分以上が済んだ頃だったという…。