数分も経たず、キョーコは事務所ロビーまで降りて来ていた。
サラ魂の憑いたキョーコが社長室で大人しく待ってなどいられる筈もなかったのだった。
しかしそれは事務所ロビーに混乱を巻き起こす事態に発展したのだった。
「見つけたっ!!」
ロビーに響き渡る声にキョーコが振り返ると、さっきまで見学して廻っていた各部署のお偉方が大挙して押し寄せて来た。
(な、なに!?なんなの~!?)
自分とマリアが事務所中引っ掻き回したなどと全く思っていないキョーコにしてみれば、正に鳩が豆鉄砲喰らったような顔をするしかなかった。
「さっきの話、冗談じゃないから!」
「君ならトップアーティストになれるっ!」
「ね!名前は?
どこに住んでるの!?」
鬼気迫るお偉方の迫力に、入っていたサラ魂が揺らぎ始めた時、救いの声が降り注いだ。
「うちの娘に何か用かい?」
キョーコが振り返ったその視線の先には、マリアと麗しの妻、ジュリエナを従えたハリウッドスター、クー・ヒズリの姿があった。
おそらくマリアが説明したのだろう、頷くクーに反応して、キョーコのサラ魂が元に戻った。
「パパ!ママ!」
「元気だったかい?
昨日クオンに預けた服、とても良く似合ってるね。
なぁジュリ。」
「ええ、とても。
良く似合うわ~♪」
「ママの選んでくれた服だもん♪
間違いなんてないわ♪
でもね、みんな似合ってるって言ってくれたけど、やっぱりパパとママに言ってもらうのが一番うれしいの〓」
「んも~♪
なんって可愛いのかしら〓」
「マ、ママ…、くるしい…。」
あまりのラブラブ親子っぷりに、居合わせた全員が固まっているうちに、キョーコ扮するサラを含めた4人はまんまと社長室と逃亡したのだった。
…なんも言えね~。
サラ魂の憑いたキョーコが社長室で大人しく待ってなどいられる筈もなかったのだった。
しかしそれは事務所ロビーに混乱を巻き起こす事態に発展したのだった。
「見つけたっ!!」
ロビーに響き渡る声にキョーコが振り返ると、さっきまで見学して廻っていた各部署のお偉方が大挙して押し寄せて来た。
(な、なに!?なんなの~!?)
自分とマリアが事務所中引っ掻き回したなどと全く思っていないキョーコにしてみれば、正に鳩が豆鉄砲喰らったような顔をするしかなかった。
「さっきの話、冗談じゃないから!」
「君ならトップアーティストになれるっ!」
「ね!名前は?
どこに住んでるの!?」
鬼気迫るお偉方の迫力に、入っていたサラ魂が揺らぎ始めた時、救いの声が降り注いだ。
「うちの娘に何か用かい?」
キョーコが振り返ったその視線の先には、マリアと麗しの妻、ジュリエナを従えたハリウッドスター、クー・ヒズリの姿があった。
おそらくマリアが説明したのだろう、頷くクーに反応して、キョーコのサラ魂が元に戻った。
「パパ!ママ!」
「元気だったかい?
昨日クオンに預けた服、とても良く似合ってるね。
なぁジュリ。」
「ええ、とても。
良く似合うわ~♪」
「ママの選んでくれた服だもん♪
間違いなんてないわ♪
でもね、みんな似合ってるって言ってくれたけど、やっぱりパパとママに言ってもらうのが一番うれしいの〓」
「んも~♪
なんって可愛いのかしら〓」
「マ、ママ…、くるしい…。」
あまりのラブラブ親子っぷりに、居合わせた全員が固まっているうちに、キョーコ扮するサラを含めた4人はまんまと社長室と逃亡したのだった。
…なんも言えね~。