放射線取扱主任者は,
(電離)放射線全体を扱うことができるので
放射線取扱主任者試験でも
(電離)放射線全体がその試験範囲になります.
そこで,改めて
(電離)放射線の分類を纏めてみました.
1.粒子放射線
1.1 荷電粒子線:直接電離放射線
α線…ヘリウムHe2+の原子核(陽子2,中性子2).電離作用(相互作用)大.紙でも遮蔽可能.
β線…原子核から放出される電子(または陽電子)の粒子線.アルミニウム,アクリル等の薄板で遮蔽可能.
陽子線…加速器で作られる水素の原子核である高速な陽子の粒子線.エネルギに依存した特定の深さまで進み,停止する直前にブラッグピークと呼ばれるエネルギ付与最大になる特徴がある.このため局所的な放射線治療に用いられる.
陽電子線…原子核から放出される陽電子の粒子線.
重イオン線…炭素以上の様々な重原子のイオンによる粒子線.炭素イオン線などを患部に照射する重粒子線がん治療がある.
1.2 非荷電粒子線:間接電離放射線
中性子線…原子核反応から作られる中性子の粒子線.熱中性子.結晶構造解析や時期構造解析に用いられる.水やコンクリートで減速,遮蔽可能.
2.電磁放射線(光子):間接電離放射線
X線…軌道電子遷移によって生じる電磁波・光子(長波長).特性X線と制動X線に分類される.鉛板で遮蔽可能.
γ線…原子核内エネルギ準位遷移による電磁波・光子(短波長),1.022MeV以上で電子対生成し,光子中でエネルギ最大.鉛板で遮蔽可能.
正確に理解すれば,以上の点を押さえれば
放射線取扱主任者試験対策としては
十分ではないかと思います.
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