夏は、夜。

月の頃はさらなり。

闇もなほ。

螢の多く飛び違ひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。

雨など降るもをかし。


秋は、夕暮。

夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。

まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。


なんて、清少納言ちっくに、夏の夜遊びはとっても楽しいし、

秋の夕焼けなんて、眺めているとハートチャクラがぐわっと

ひらいちゃうくらい美しくって大好き。


それと相反して、季節外れも深い感じがしていいのよねー。


冬の花火なんてロマンティックでとても好きだし、

秋の夜長に、虫の声を聴きながらの線香花火も

また、いとおかし。


雨上がりに某公園にて、どっちが長持ちするか、静かに寿命を競いながら

パチパチと。


ロケット花火とか、ねずみ花火とか、刺激的なのではなく、

しっとりとした線香花火がいっとう好き。


試したことはないけど、

雪の上での線香花火なんてのも、

いいんじゃないかしら。


ひそかな憧れは、キリマンジャロの山頂の雪で

わしゃわしゃカキ氷食べてみることだったりして。


こういう、日常の一瞬のわくわくを積み重ねていこう。