夏は夜。

てなわけで

目的もなくつらつらとドライブ車

しかも部屋着であせる


さっきまで雷鳴がとどろいて

嵐みたいにどしゃぶりだったのが

嘘みたいになまあったかくて静かな夜。




山手の丘から。



磯子辺りの海。


「お腹減ったね。」なんて

深夜のマックを車中でむしゃむしゃハンバーガー

なんだかものすごいジャンクになりたくて

コーラなんかも飲んでみる。

年に何回も食べないから

逆に新鮮。


子供の頃ダメって言われてたことを

大人になってすると

わくわくしちゃう。


家の父はハンバーガーのことを

なぜか団子と命名してはばからない。

家の実家で父が

「団子買ってこい。」といったら

それはハンバーガーのこと。

どういう思考回路なんだろ。


ランダムなBGMが懐かしく

ピンポイントに心に染みた。

自転車乗ってたり、お風呂中に

口ずさむ歌。

夜明けまで一緒にいた。

時間という概念を忘れて

大学生みたいに遊んだ。

いくつもの季節を共に過ごしたみたいに

ナチュラルに振る舞える。


帰したくなくて、帰りたくなくて。

いつまでも夜が明けなければいいと思った。

明日はこないかも知れないって

いつも思うから

離れ難い。





星空KIN76 黄色いスペクトルの戦士星空