シャーリー マクレーン, Shirley MacLaine, 山川 紘矢, 山川 亜希子
アウト・オン・ア・リム (角川文庫)

ずぅっと気になってはいたのだけど、

なかなか手が出なかった本。

お盆の空いた時間に読んでみようと

密林で注文。


女優のシャーリーマクレーンが

不倫の恋に落ちてスピリチュアルの

扉を開くはなし。

全部ほんとうにあったこと。


パウロコエーリョの「アルケミスト」の訳者でも

ある、山川紘矢さん夫妻の訳なので

読みやすいかな、と思ったのだけど、

難解で、最後の方はほとんど飛ばし読みして

しまいましたあせる


こういうのって読むタイミングとかが絶対あるんだな

って思うから、また手にとるときがあるでしょう。

それでも今回、

ずいぶんと心にすとんと落ちた部分がありました。


例えば、シャーリーが妻子もちの議員の恋人に

マッサージをしてあげる項。


「マッサージをやってもらうのが初めてだ。」

という恋人に

”自分で喜びを味わう”ということを全然知らないのだ。

と驚くシャーリー。

恋人の肌はとても冷たく、

彼にはシャーリーの手がとても暖かに感じられただろう。


というところとか、

その時の会話のシャーリーの彼に対する言葉の


「人を愛するには、まず自分を本当に愛さなくては駄目だということよ。」


「あなたは自分自身のためには何もしていないということに

気付かずに、他人を助けるためにすべてを捧げているのよ。」


この部分とか。

ワタシの周りの困ったちゃんと困ったくんに捧げます。


かくいうシャーリーは

恋人に「君は強い女だね。」と言われ

「冷酷な女という方が当たっているわ。

でも、あなたは冷酷な女に会いに来ているのよね。」


と、言い放っちゃうあたり、かっこいい!と。

そんなワタシも

時折すごく薄情だと思う。

だからあったかい、困ったちゃんと、困ったくん

が大好きなのかもね。


「木の上の果実を取るには、危険を冒して、枝の先まで行かなくては

(アウト・オン・ア・リム)」






星空KIN71 青い律動の猿星空