もはや夏の風物詩!
毎年、良質なミュージカルを観やすい真心価格で広く全国へと届けてくれる「ハローミュージカルプロジェクト」

去年まで3年連続、松平健&紫吹淳の「王様と私」で、心から楽しませて頂きましたが。

今年は作品&キャスト一新で。

「南太平洋」 主演 別所哲也&藤原紀香。
そして脇を固めるのはフレッシュなイケメンダブルキャスト!渡辺大輔クンと藤田玲。<大人気

私ももちろん、お目当てはフランスハーフで牙狼ちゃんな男前
藤田玲くんだよ!ハイ!

仏領ポリネシアの南の島のお話だから、現地語はフランス語ってことで、フランス語指導・監修に藤田くんの名前がクレジットされてるのも凄い嬉し。

ってことで。
楽しい名作ミュージカル!
日本でも何度も舞台化されてるよね~♪
<むか~し私が観たのはたしかイ○ロさんのネリー?だったような記憶…ずいぶんおむねがうす爆

今回は藤原紀香さんのボンバー魅惑のボディが、制作発表から炸裂していたわけで、ビジュアルだけでも大迫力!
ネリーちゃんは天然お気楽アメリカ娘ですから、大アタリ役ですよコレ!

ミュージカルを初めて観る人に「舞台でも上手いのね」と、言って貰うだけでも大変なことですよ。
女の魅力、をダイレクトに歌うこのお話だからこその配役の妙、良かったマジ。

男と女、ボーイミーツガール、女の代わりは女しかいない、戦中戦後の大らかな男女感が今はもう笑っちゃうくらいストレートでイイ。
ちょっと今だったらコレ、ジェンダー大丈夫?と思うけど、そこが名作、いいんだな!<歴史のお勉強

それだけじゃなく、この時代らしいガールズブラボーが溢れてる。
どんな時代も、女の子がこんなに頑張って愛して悩んで仕事してたんだと。
<こんなところに泣けちゃった
そして、レディーファーストで、女性がこんなに守られていた時代であることも。
<あぁアメリカの古き佳き時代感

舞台は若さ溢れる男の子と女の子が大人数で大活躍の迫力アンサンブル。
楽しい楽しい、舞台の上だけでもこうでなくちゃ。<若い子が頑張って報われる世界じゃなくっちゃ

ってことで、まず映画を観てないと、かな~りポカン、としちゃうのは作品的にも仕方ない、かな。<爆
だって、コレ戦争のお話でもあるし。
ミスサイゴンっぽい、部分は藤田玲くん枠?のカップルが担ってます!

出番はハッキリ言って少ないけど、大事な戦争部分、悲恋担当ってことでイイヨ~。

もう、牙からは信じられないくらい、初心でチェリーなエリート中尉さん、って…マジごちそうさまっ!

今では関係無いCMソングとして有名な名曲「ハッピートーク」での、指の可愛い振り付けのキュートさ!
ハーフイケメンが繰り出す、人差し指の(小鳥さんがお喋りしてる?)チュンチュン感堪らん美味しいわ!
<萌死ぬぞ

実は、ボーイミーツガールな何とも言えない悲恋の前の若い恋のお歌なんだと思うと、今ではお気楽ソングとして良く耳にするこの曲も胸に迫る。

ってことで、名曲だらけの南太平洋。

爆弾みたいに、ロジャース&ハマースタインが次々と繰り出すお歌に酔ってる間に舞台は終わっちゃうんだよね。
<それでいい

私が一番に楽しみにしていたのは(ガールズブラボーのこれ以上無い名曲)「ワンダフル・ガイ!」です。

男の子達が筋肉モリモリで歌う「女ほど素敵なものはない」に対するアンサーみたいな曲。
女の子達の真ん中でノリカ様が輝いてるわ!

邦題?は「すてきな人に恋してる」ってなってるけど…

これ、岩谷時子先生が苦労されたんだと思うのよね。

そもそもワンダフル、に匹敵する日本語ってあるの?素晴らしい、とか凄いとか?

ナイスでもクールでもスペシャルでもない、ワンダホー!

理想の完璧なこれ以上無い「イイ男」ってことですから。

そこを頑張って♪恋してる~恋してる~恋してる~…わんだほーが~~いっ!って。

可愛いぞ。<岩谷先生、ホントすごい

和訳に関しては(岩谷先生がお亡くなりになったこともあるし)
若手の才能ある翻訳家さんも数多出て来ている今の時代。
経費や著作権、版権のこともあるだろうけれども、これから名作ミュージカルを上演する時には、日本語になっちゃってる英語については配慮して
新しい言葉でまた聴いてみたい、と思うのも事実。

また違う制作の舞台で、いろいろ新訳版を観てみたいなぁとも思った私です。

ってことで、いよいよ最後は、そのワンダフルガイ、主役の別所哲也さんのコト。<ああっわんだほー

魅惑の宵、バリハーイ、はモチロン、この別所満足。<このために来たよ

役者らしい、意味のある言葉と声、特にバリハイ、ラストの裏声の柔らかな男らしい声に泣けた!

古いお話だから、(男性世界で映画が作られてる)あのマイフェアレディーみたいに、若い女の子と中年壮年ダンディーとの恋が展開します!
しかも子連れ、イイ男はどんな境遇でもイイ男!

別所さんは、中年と言うには若いけど、ちょうどイイ感じの同年代役を、余裕で楽しみながら演じているのが伝わってくるわ。
(ちょっと若いピチピチなw)ノリカネリーを狙うのは…と揺れちゃう男心の花束が切ないよ!

この年になって観ると解る、いろんなことがまたイイよね。

そして、別な意味でもピチピチ?な白衣の天使(下にいろいろ着てるんだよねわかります)ノリカ様の親近感湧くボンバーもまた良し!
<パンフ、ちょ…

なんせ、このハローミュージカルプロジェクト、しっかり東宝衣装部さんが作る、本物上質な衣装がまた良いのよ!
ネリーちゃんのバイオレットなシフォンのゴージャス、これに金髪ズラで
着こなせる女優が他にいるかってことですから。

そういう意味での、今のノリカ様の存在を有り難く思う。

映画を観てないと、唐突なラストに感じるかもだけど。
この余韻が何とも言えない、暖かな信頼の空気が50~60年代のイイトコロ。

ただただ信じて待つ心、それ以外に何もない時代の男と女の「愛の形」だ。

陽気な設営部隊員ルーサーのルイルイ太川さん(若い時から凄い仕切りレッツゴーヤング)も楽しく安定で、いまの商業舞台に欠かせない人になっているのがわかる。

ちあきしんさんの確か過ぎる歌唱力のバリハイだけで、このチケ代の元の3倍はもう取りまくる!これも嬉しい。

そして、最後の最後。

私の磯部勉さま。<愛してる

お歌がないのがもうっ、勿体ないけれど、この嬉しいハロミュにずっと出てくださる歓び。
この暑い日本の夏を全国廻ってくださるその本物の(別所さんよりずっと)ダンディーの男気な魅力に撃沈よ!<獅子王院さま~

今回の海軍大佐は、前回のシャムの総理(上半身裸)よりはるかに出番が多くて、チャーミングで台詞も出番もありまくる!

まさかの磯部満足を連れて来る舞台だった!

あぁ磯部様、脱がないのが勿体な…←ヤメナサイ


名作舞台、来年も楽しみに。
<全国の皆様の大輔Ver.のレポ楽しみにしてます!