ベジ人vol.03:鈴鹿樹里さん
昼間はカフェ・夜はバー。日替わりのマスターで運営していくという
面白いシステムを採用している「Common Cafe 」。
現在、そのCommon Cafeで、
月・火・水のお昼にマスターとして働いてるのが、鈴鹿 樹里さんです。
彼女の作るメニューはオーガニック中心のもの。
どうしてこのようなスタイルをとるようになったのでしょうか。
お話を伺ってみました。
■オーガニック料理をつくるきっかけ
ゴリ:
「鈴鹿さんがベジタリアンを始めたのは大体いつぐらいからですか?」
鈴鹿さん
「んーと、かれこれ高校生ぐらいの時ですね。」
ゴリ:
「うわー、長い。」
鈴鹿さん:
「ええ(笑)これには色んなきっかけが重なったんです。
まず、クラスで隣の子がアトピーだったんです。
その子に卵を使わないケーキを作ってあげようとしたんですね。
で、その時に色々勉強し始めて、
現在の食事が何故そんなにいけないのか、
とか知るようになってきたんです。
他のきっかけとしてはクリスティーナ・ターナという人が書いた
「セルフ・ヒーリング・ブック 」というマクロビオティックの
本もすごく影響受けました。
これはクックブックと書いてるんですけど、
食事に対してすごく深いことが書いてます。
あと、私の父がアーティストで、
鶴田 静さん(※)の旦那さんと芸術家仲間だったんです。
で、その付き合いから色々教えていただいたりしました。」
※鶴田静さん ベジタリアン界隈でとても有名。
ベジタリアンに関する著書多数。
http://www.edophoto.com/ts.html
」
ゴリ:
「すごいですね、色んなことがつながってますね。」
鈴鹿さん:
「そうですね。」
この日のご飯。メニュー名を記しておくのを忘れました・・orz
とりあえずカツが気になると思いますが、こちら
「麩」をあげたものです。
■周りの人を考えるからこそ。
ゴリ:
「鈴鹿さんがオーガニック料理にこだわる理由ってなんですか」
鈴鹿さん
「率直に言えば、これからの時代に必要な考え方だと思うんです。
私が菜食をする理由は『隣の人、周りにいる人を大切にしたいから』。
ちょっと大げさかもしれませんが、
菜食というスタイルはそれに通じると考えています。」
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※補足:
肉の生産には純粋な穀物の生産と比較して環境コストがかかる、
この鈴鹿さんの発言は、その事実を踏まえての発言かと思われます。
下記、参考のために引用しておきます。
「世界の穀物の38%は家畜の餌になっている。」
「牛の体重を1キログラム増やすために必要な穀物は少ない場合で4キロ、多い場合で30キロと言われている。これだけでなく精肉処理をするので、結局牛の体重比でわずか35%~40%しか食用にされてない。」
(「もう肉も卵も牛乳もいらない 」P.211, 212より)
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鈴鹿さん:
「情報化社会になって、遠くの国のニュースも見れるようになりましたよね。
世界の各地で飢餓があったり、環境破壊があったり、っていう情報も知れるようになった。
だけどそのニュースを知っておきながら何も行動を変えてないのは何か変だなと思って。」
ゴリ:
「よくわかります。」
鈴鹿さん:
「自分にできることはオーガニック料理を作って、他の人にふるまうこと。
それによって周りの人の健康や、環境にいい影響を与えていければ
それが一番いいことだなって思うんです。」
ゴリ:
「いやぁ、いい話ですね。」
次回に続きます。
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鈴鹿さんのインタビューいかがでしたでしょうか。
「菜食」が一つの姿勢でもあるということを知っていただけたかと思います。
それは健康的に生きたいという意思表示でもあり、
環境を守りたいという意思表示でもあります。
毎日行う食事だからこそ、そのスタイルは意味を持ち、
周りになんらかの影響を与えていきます。
鈴鹿さんのお話からその当たり前だけど
忘れがちなことを知っていただけたのではないかと思います。
もちろんこれを読まれてる皆さんに
絶対菜食生活してください!と言うつもりはありません。
お肉は絶対にいけないとか、
「考え」を無理やり押し付けることは
このブログではやりたくないと考えています。
ただ、
菜食にはどういうプラス面があるのか、
マイナス面もあるのか、そのような皆さんの食生活に
良い影響を与える情報を伝えていければと思っております。
ご意見、ご感想お待ちしております。