マリオネットを振り返ろうと思っているけれど、
今日は、
ご報告しなきゃいけないことがありましてね。
言いたくないというか、
いつ言うべきかわからなかったというか、
ただね、
私も気持ちの整理が出来ているような出来ていないような。
だけど、
今日は、
リュンのお誕生日だから。
リュンが亡くなりました。
3回の手術に耐えて、
3ヶ月の入退院と通院の末に、
亡くなりました。
そんなに・・・もつはずもない状態だったけど、
リュんは、
とっても強くて、
生命力があって、
どんな状態だろうと、
ご飯をたくさん食べてくれた。
リュンに初めて会った時のことを思い出す。
私が気に入った写真とは違って、
とても綺麗な顔した子猫でね、
がっかりしたの。
私、
ちょっと情けない顔の写真が気に入ったから。
お腹が異常に膨らんでいたから、
「病気ですか?」
と聞いたら、
「いえ、食べ過ぎです。
脱走したんですが、お腹が重くて、
落っこちて、
さっき捕まったんですよ。」
私のハートに矢が刺さった。
連れてきた子猫は、
一言では言い表せないくらい、
変わったこだった。
間違いないわ。
病院の先生もそう言ってたもの。
「22年、獣医をやってますが、
これだけ個性的でタフで、
生命力のある子は初めてです。」
って。
2回目の手術も、
麻酔から覚める確率は半分です。
と言われていたけど、
舞台の初日だった3回目の手術も、
初日が開けて、
夜中に病院に駆け込んだ私を見て、
フラフラで立ち上がり、
私にほおずりしてくれた。
信じられないって、
先生は言ってた。
強くて優しいリュンに、
私はありがとうと言って、
泣くことしかできなかった。
回復したり、
違うものが悪くなったり、
その繰り返しだった。
それでも強いリュンは、
ご飯をたくさん食べて、
一生懸命生きようとした。
だから、
私も、
リュンがつらいのもわかってはいたけど、
絶対に諦めたくなかった。
だけど、
最期の時はわかった。
普段鳴かない子だったけど、
私を呼んだから。
私は、
自分のシーンの稽古だけど、
稽古を休ませてもらった。
愛してるよ。
と、
たくさん言った。
手をにぎったまま、
もう一度私を呼んだのが最期だった。
静かに、
キレイなこのままでした。
リュンは、
私の一番忙しい時から遠い時を選んでくれた気がします。
身動きがとれなくなる寸前に。
悲しんでる場合じゃなくなる寸前に。
本番の少し前に。
稽古や、
本番や、
『マリオネット』って作品に救われた思いだった。
舞台があって本当に良かった。
リュンは皆さんに愛されてね、
リュンのブログを楽しみにしていてくださった方もたくさんいた。
年賀状なんかも、
私宛じゃなく、
リュン宛だったりしてね。
はは。
だから、
皆さんに言わなきゃね。
リュンを救えなくて、
本当にごめんなさい。
たくさん、
リュンををかわいがってくれて、
ありがとう。
リュンは、
私の家に連れて帰りました。
これからも、
ずっとリュンと一緒です。
リュンのこと見習わなきゃ。
と思うんだ。
リュンみたいに、
強くて、楽しくて、
優しくて、
いつもたくさん食べて、
一生懸命生きようと思う私です。
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