サブマリン/講談社
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無免許で盗んだ車を運転中、事故を起こし、ジョギング中の中年男性を死亡させた十九歳の少年:棚岡佑真の担当になった家裁調査員:武藤。何を聞いても「はい」としか答えない少年は、四歳の時に、両親を交通事故で亡くしており、伯父の家に引き取られた。調査を重ねるうちに、小学生の時にも、通学途中に一緒に歩いていた友人の一人が、暴走した車に歩道ではねられ死亡するという事故にあっていたことが判る。その時の事故で車を運転していたのも十九歳の少年:若林だった。当時、その少年を担当していたのが、面倒臭いが口癖で、真面目なのか不真面目なのか判定不能の武藤の上司:陣内だった。



お久しぶりの陣内さん。ラブラブ
前作『チルドレン』 のストーリィはきっちり忘れているのに、陣内さんのキャラだけはしっかり覚えてます。

スゴイなぁ。
まぁ、強烈やもんね。
こんな性格の人って、そうそういないもん。

それどころか、益々パワーアップして、とらえどころなし。

それにくらべて武藤さん、影うすっ!
ゴメンm(_ _ )m、全く記憶にございません。汗
でも、結婚して、子供が二人。
ちなみに、陣内さんは、まだ独身。
まぁ、当然か。。。


前作では、先輩後輩でしたが、なんと陣内さんが上司になっておりました。
キラキラ陣内主任。
わっ、大変そー。叫び
というか、実際、大変なんだけど。

今回初登場の陣内さんのもう一人の部下である女性調査官:木更津安奈も、次回(続編希望)の活躍が期待できそうな個性的なキャラクターです。
類は友を呼ぶ?目


視覚障碍者の長瀬さんとその奥さん(恋人から奥さんに昇格ラブラブ):優子さんも健在で、盲導犬:ベスからパーカーへのバトンタッチが、12年の歳月を感じさせます。



今回のメインテーマは、「罪と罰」かな。

「人を殺した」という事実は同じでも、同じ「殺人」は二つとない。
一つ一つの事件の背景も違うだろうし、加害者、被害者、それぞれの持つ事情も。
もちろん、「故意」、「過失」、「偶然」どれであっても、「殺人」に変わりはないのだけれど。

「目には目を、歯には歯を」と決めてしまえば簡単なんだけど、そこは、人間。
状況しだいでは、同情したくなったりすることだって、あるよねぇ。
まして、少年。
正解なんてないよ。
所詮、人が人を裁くなんてムリがある。


そこに、これまた武藤さん担当の「試験観察中」の引きこもりパソコン少年:小山田俊がピックアップするネット上の殺人予告が絡まって、トロッコ問題も浮上。
少年たちの罪の軽重は、ますます複雑さを極め。。。


一見、関係なさそうなエピソードが、ラストには、ぴたりと収まるのは、この作家ならではの安定感で、期待を裏切らない筋運びに、うっとりラブラブです。
相変わらずの色とりどりの伏線回収は見事ですねー。


扱っているテーマは、この先もずっと考えていかなければいけないもので、答えなんか出てないのに、読後感はほっこり。

これも、陣内さんのお人柄でしょうか。


かっこいいなぁ。ラブラブ
好きやわ~。ラブラブラブラブ

しかぁし、恋人や家族、はたまた親戚の叔父さんでも困るねん。
できたら、ちょっと知り合いで、ときどき噂話を聞くという距離でお付き合いしたなぁ。

だって、だって、あんまり近いと、面倒臭いやん。チョキ




本  「事故でうっかり人を殺しちまった奴と、殺そうと思ったけど失敗しちまった奴と、どっちが悪人なんだろうな」



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