取捨選択という言葉がある。
取る(選ぶ)という事は何かを捨てるという事だと僕は解釈してる。
僕の場合は選んだものが格闘技選手というものだった。
23歳の時にそれを仕事にすると決めたので公務員という仕事も捨てた。
そこで他のものもたくさん捨てた。やりたいこともなかったがな。
その当時は将来、結婚も出来ないだろうと覚悟もしたし貧乏も覚悟した。
実際に酒も飲まないし遊びに行くこともしていない。服も欲しない。贅沢という物は捨てたんだ。
僕の中で格闘技以外の物で捨てれる物は全部捨てた。捨てなくても良いのかもしれないけども捨てた方が自分自身を追い込めるので捨ててやっている。
幸運なことに人に恵まれチャンスに恵まれて仕事として軌道に乗ったので家族を持つことも出来た。これは嬉しい誤算というか正直、信じれなかった部分と幸せを感じた。達成感なのかもしれない。

結局、どれだけ捨てれたかの勝負の側面はあるんだと思う。
俺レベルの貧しい才能と俺位のレベルでは。これが問答無用の才能と成績を持ってりゃ違う。
でもそんなやつはなかなかいないわけですよ。

斬っちゃうけど甘い方が多いですよ。
遊びたい。家族も持ちたい。仕事も好きな仕事したい。物も欲しい。
そんなの無理。格闘技以外の事、全部我慢する位の気持ちが無いとこれで飯は食えない。

親父が始末して過ごせって昔から言ってたけど始末するんです。

今の青木真也ごときで贅沢するなんて選択はないよ。まだまだ。
自惚れはいらない。

そして試合前の追い込みが終了した。
後は調整するだけ。すこぶる順調。
俺はやる。稼いで帰る。稼ぎたい。勝ちたい。金が欲しい。

この金が欲しいっていうのは実際ありゃ荷物にならないから困りゃしないんだけどそこまで欲してるわけじゃない。ただ稼ぐぞ!金持って帰るぞってのがモチベーションになるってだけ。
まー荷物にならないからいいよね。その分味気ないんだけどさ。海外でも振込だしな。
額が増えると持ち帰れないんだな。現ナマで。

現金で貰ったらまた感覚違うんだろうな。現金で貰ってみたいよな。
でも交渉する時に現金並べられたらまた違うだろうなー。
そこで涎垂らさないのは至難の技だろう。
このお金あったら子供になに食べさせてあげれるとか学校のお金に残せるって考えちゃうもんな。
やりますやりますになっちゃう。

まー今の振込がいいな。
金貰った実感なんて無い方がいい。
それで一喜一憂はいらないさ。常にコツコツだ!





涎と言えばこいつらだ