(イラスト:ピンクノイズの少女)
「クリスチーネ・F」
初公開年 : 1981年
製作国 : 西ドイツ
上映時間 : 138分
監督 : ウルリッヒ・エーデル
青い御伽噺だよ!
今回紹介する映画は
ドラッグってこぇぇー!
って映画です。
この映画を観ればドラッグにだけは絶対に手を出すまい!って思える教育的にもよい映画であります。
原作は「かなしみのクリスチーネという手記で、クリスチーネ本人の発言を元にしたものなので、映画も実話が元になっている。
14歳の少女クリスチーネはちょっぴり不良に憧れてるだけの普通の少女だった。
友達とディスコへ通うようになり、周りにはLSDなどのドラッグを常習している友達が増える。
その中でも、デトレフという少年と親しくなり関係を深めていく。
デトレフの体験していることを自分も体験してみたいと思う気持ちが強くなり、最初はLSDやマリファナだけだったが、ついにヘロインに手を出してしまう。
ヘロインに手を出したら最後、中毒になり、何度やめようとしてもやめることはできなかった。
そして、ヘロインを買うために体を売るようになるクリスチーネ。
そんなある日、デトレフの同居人の友人がヘロインのやり過ぎで死んでしまう。
身近に死者が出て、今度こそはヘロインをやめようとするが・・・・・・
といった内容で、かなりストレートにドラッグの恐ろしさを描いています。
特に中毒症状から抜け出すために、デトレフと2人で部屋にこもっているシーンはなかなか強烈で、ショッキングです。クリスチーネが血を吐き続けるシーンがあるのですが、凄い迫力です。
クリスチーネは最初とってもかわいらしい少女なのですが、じょじょに顔はゾンビみたいになっていき、お金を探して家中を捜しまわっているシーンも凄くこわい。
これってホラーか!?
ってくらい迫力あります。
クリスチーネは体売っちゃうし、彼氏もお金のためにゲイのおじさんに体を売っているんだけど、そこまでして欲しいもんなんだね・・・・・って思ってしまいましたよ。
クリスチーネはデヴィッド・ボウイの大ファンで、映画の中にはボウイのライブシーンがあるんですけど、ボウイ本人が出演していて、この頃のボウイがまぁーセクシーなんです。
見た目も凄くセクシーなんだけど、声が凄い。
映画の主題歌になっているのが”Heroes”という曲。この曲ってなんか凄く切なくて、なんか凄く痛々しいんですよねー。この映画にピッタリな曲だと感じました。
とにかく映画のほとんどのシーンはヘロイン中毒でふらふらになっているクリスチーネなんだけれど、映画の序盤まだヘロインをやる前は不良仲間たちと、夜のショッピングモールでいたずらしたりするシーンがあるんです。
このシーンが凄く好きなんですよ。
ショッピングモールを数人で駆け抜けて行くんですけど、みんなわざとコケながら走ってて、その姿がまさに青春な感じでほほえましい。
これで、ドラッグにさえ手を出さなけりゃ、幸せな青春時代を送れたはずなのに。って思わずにはいられません。
とにかく、これを観ると
ドラッグ絶対にだめ!
って感じること間違いなし!
予告編
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