5月28日のこえ
歩かない人ほど痛みがすっきり取れない。長年腰痛だった患者さんが、最近随分と良くなってきたそうです。それでも駅からここまで歩いてくる途中腰の辺りが重くなったそうです。「痛いのではなく重いんです」というのが患者さんの感覚で、痛みはもうなくなり、残っているのは違和感と重だるさです「普段ここに来ない時はどうですか?」と質問すると、いつもはほとんど歩かないから痛くないそうです。腰痛を経験したことがない人でも、普段から歩いていなければ、いざ歩いた時すぐに疲れてしまうでしょう。後は徐々に歩く距離を伸ばしてスタミナをつける必要があります。長引く痛みを経験した高齢者に特に多いのが「また痛くなるといけないから無理は禁物」と歩かない人です。そのため痛みがなくなった後も歩いた時に重だるさや痛みが出ることが多いのです。たまに歩くと痛いのはいつも歩かないから全身が衰えているからではないでしょうか。少しの期間でも歩かなければ姿勢を維持する筋肉歩く時に働く筋肉は衰えます心の面も同様に歩く必要がある時には不安になりますその筋肉を使った時にすぐに疲れてしまうでしょうし不安な感情によって筋肉はこわばりますスポーツジムで普段から十キロのバーベルを持ち上げている人は5 kg や10 kg のものは難なく持ち上げると思います一方で、重いものを持ち上げることがない人が急に5キロの重さを持ち上げればすぐに疲れてしまうでしょう痛みが軽くなってきたら出来る範囲で体を動かしましょう少しずつ体力や筋力が戻って来れば歩ける距離も増えてくるはずです歩くことに自信がつけば不安や恐怖もなくなります病院や治療院で治療や施術を受けても最終的に直すのは自分なんです最初から無理することありませんが少しずつ体を動かすことで痛みのない活動的な生活に戻れる可能性が高まります