ビズリーチ の南さん、オーマイグラス の六人部さん、ユーザーベース の新野さん、Wantedly の仲さんなど元投資銀行出身の方々が金融を去り、自ら社長としてベンチャーの道に挑戦し、活躍されているのを最近よく目にします。といっても一部の人は数ヶ月ゴールドマンにいてゴールドマンサックスブランドを使っている人もいますが。


皆さん「外資金融」「外資投資銀行」などのワードを耳にすることはあるかもしれませんが、高給などのイメージだけ先行して、実際どんなものなのか分からない方が多いかと思います。ビジネス詳細はGoogleすれば何百と出てくると思うので、表面的なことを書きます。


投資銀行は大きく、お金を稼ぐフロントオフィスであるアドバイザリーグループ(分析)/営業トレーディングとサポート業務のバックオフィスに分けられ、グループによってかなりキャラが異なります。この業界は一概にこんな人達が多いといったグループ化は不可能に近いです。ざっくりフロントのアドバイザリーは頭脳明晰まじめな人、営業トレーダーは肉食体育会、バックオフィスは草食動物が多いです。もちろん米系、欧州系によって異なりますが、この言葉が一番しっくりきます。


実際にやはり起業する人達は、フロントオフィスを経験している人が多いのですが、彼らは、景気が良ければ日系企業の部長以上の給料をもらえ、激務の代わりに大きな対価をもらう可能性もあります。


ただ、若いうちからかなりの責任を任され、睡眠を削る毎日が続くのが通例ですが、それでも頑張ろうと思える、あの独特な雰囲気が昔はありました。最近は昔ほど稼げなくなったと言われますが、それでもまだ他業種に比べたら報酬が高いのは事実です。



こういった人達が、自ら投資銀行のキャリアをやめ、厳しい起業の道へ進もうと決意した大きな理由はどこにあるのでしょうか?



それは、自分もそうなんですが、「自分の能力の市場価値を知りたい」といった点が少なからずあると思います。20代から大きな責任と比較的高い報酬をもらう彼らは、給料の面から転職をするにも必ずといっていいほど他の投資銀行に転職します。


ただ報酬が高い分、やはり「本当に自分がこの報酬価値のある人材なのか?」「市場においてどのくらいの価値があるのか?」をもっとダイナミックに計りたいと考えてしまう投資銀行マン。


それを考えると、わざわざ事業会社に社員として入るのではなく、自ら0からスタートアップをし、会社を設立することが唯一の選択肢になるのです。自分の会社の価値を3年後、5年後に上げれることができるのか、または破綻寸前になるなど失敗になるのか、これにより自分の価値が少なからずわかっちゃいます。


給料だけで、人の価値などを決めるのはかなり反対ですし、お金があるからといって態度がでかい人を見ると悲しくなります。金金言われるこの業界も、こういった考え方を持つ人達が増えているのは事実。そしてこのチャレンジマインドがこの起業家精神を促進させていると思います(もちろんもっと稼ぎたいといった理由の人もいるとは思いますが)。


これから、もっと元投資銀行マンのスタートアップが増えてくると思いますが、一番に「世界は広かった!」と実感するはずです。

僕も初心に戻り、会社が大きくなれるよう頑張ります!!





湘南に住むサーファー起業家 のブログ