春季キャンプの第1クールが終わりました。2試合の紅白戦では意外な選手がアピールしたりして見ていて楽しい1週間でした。しかし、新戦力が多すぎて今年の戦い方がまったくイメージできませんね。

総合的に昨年と比較してみると、マイナスはコンちゃんくらいですし、これはそれほど大きなダメージではないと個人的には思っております。野村たちの世代も結果を求められる年齢になってしまい、鎌ケ谷組から20才前後の若手が激減しています。逆にいえば、ブレイクするかもしれない期待枠がぞろぞろといる状態なので、主力の誰かがケガをしたらシーズン終了なんてことはなさそうです。層が厚くなったといっていいものか、薄い層が何枚も重なったミルフィーユ状態って表現が近いかもですね。

紅白戦の紅組が新庄監督の理想のオーダー、白組がチャレンジメンバーってのも面白い試みです。結果を残した選手が紅組に移動し、入れ替えながらスタメンが決まっていく。じつに新庄監督らしいアイデアです。選手にとってもわかりやすいですしね。

松本以外の外野陣、セカンドとDH、このへんはペナントが始まってからも調子の上がらない選手はすぐに交代させられて控え選手にチャンスがまわってくるでしょうから、誰がブレイクするか予想もつかないですが、見ていてストレスを感じることはないんじゃないかな。

問題は中継ぎ投手陣で、こっちもブレイク候補がうじゃうじゃいるけど、まったく計算できないという状況。今年の勝敗のキーマンは間違いなく、投手運用を任された建山コーチでしょう。新戦力もそうですが、外国人4人の使い方がポイントになるんじゃないかと思っております。

チームの総合力は昨年を超えていると思います。昨年は明らかに勝ちを放棄した選手起用がありましたし、お試しスクイズやエンドランもありました。そのあたりを差し引いたうえで、本気の新庄監督はさて、今年は最下位を脱出できるのか、勝率5割を超えられるのか、優勝争いできるのか、まあわかりませんね。まったくわかりません。

ちなみに、個人的にブレイクしてほしい選手は、野手なら今川くん、加藤豪くん、投手は河野と金村かな。