私がインデックス投資を辞めた理由 その2 後篇 | インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資について疑問に感じたこと、インデックス投資に代わる投資法を書いていきます。

前回の「私がインデックス投資を辞めた理由 その2 前篇 」では、
分散投資を行うことでリスクが低減するという通説に対して、分散投資も集中投資もポートフォリオの資産変動はあまり変わらないということを述べました。
インデックス投資を辞めた現在の私の投資スタイルは集中投資ですが、
今回は分散投資のデメリットと集中投資のメリットを書いてみたいと思います。


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1:インデックスファンドによる分散投資のデメリット
インデックスにはいろいろな銘柄が含まれています。
TOPIXには東証1部上場企業の全てが採用されています。
また、日経平均には多岐にわたる業種225銘柄が採用されています。
日経225採用銘柄一覧はこちら をご覧ください。
日経225採用銘柄一覧を見ると、どうしても投資不適格であろう銘柄が存在します。
誰もが思うのは東京電力でしょう。
原発事故を起こしながら経営責任は取らず、従業員にボーナスまで出している企業に投資をしようと思う人はまずいないでしょう。(デイトレには最適な銘柄なのかもしれませんが)
しかし、インデックスに投資するということは、自動的に東京電力の株を買っているということになります。
世の中には色々な投資スタイルと投資理念があるので、「ぜひ東京電力に投資したい」と思う人もいるでしょうが、
インデックス投資の理念である「長期投資」を考えた時に、東京電力が長期投資に耐えうる企業であるとは到底思えないです。
また、東京電力のような極端な企業でなくとも、「こんな企業には投資したくないな」と思う企業は人それぞれあるでしょう。
ブラック企業(ワ○ミ等)には投資したくないと思う人もいれば、
「対面販売の証券会社のビジネスモデルは時代遅れ」との考えから大手証券会社には投資したくない人もいるでしょう。
しかし、そんな思いはインデックス投資では叶えられません。
インデックスにおける構成比を考慮し、該当銘柄の空売りを仕掛けるというのも手段としてはあり得ますが、
個人では相当難しいでしょう。
個人が出来るのは精々、自分の投資したくない会社がインデックス構成銘柄から外れる事を願うぐらいでしょうか。


また、投資の目的である「お金儲け」を考えた場合、インデックス投資では5倍や10倍は望むべくもありません。
全世界株式インデックスのVT であっても、アメリカ株式の構成がほぼ半分を占めています。
なお、先進国でいえば、先進国株式が85%程度を占めています。
先進国の経済が今後5倍や10倍になる可能性は極めて小さいでしょう。
平均点は取れるかもしれませんが、投資によって金持ちになれる可能性は極めて低いと思います。
私は投資の目的を「金持ちになるため」に設定しているので、インデックス投資は選択肢から除外しています。

インデックス投資による分散投資のデメリットをまとめると
1-1:投資不適格、投資したくない銘柄に対して自動的に投資してしまい、それを避ける事が出来ない
1-2:平均点では金持ちになれない
です。


2:個別銘柄集中投資によるメリット
個別銘柄集中投資によるメリットは上記インデックス投資のデメリットの逆です。

2-1:自分なりの投資適格・投資適格銘柄だけに投資できる。
2-2:平均点以上を取り、金持ちになれる可能性がある。(大損の可能性はストップロスで小さくできる)

しかし、この投資法を行うには2つの大前提が必要です。
・自分で銘柄調査、財務分析等を行える。
・自分で投資を行った銘柄に惚れこまず、損切りルール、ナンピンルール、利食いルール、資金管理ルールを守れる。

ですので、財務分析等が出来ない方には個別銘柄集中投資は全くお勧めできません。
また、財務分析以外にも自分なりの利食い目標株価、損切りルール、資金管理ルールを決め、それに従えない方にもお勧めできません。
人間には、自分の考えを後押しする情報を集める癖があります。
ですので一度自分の判断で良いと思って買った銘柄に対する悪いニュースは、目に入れなくなります。
もしくは悪いニュースも自分に都合の良いように解釈してしまいます。

ですので、いつでも自分のポジションにニュートラルな態度で臨めて、臨機応変に対応できる人間でないとこの投資法は無理だと思います。
特に重要なのは損切りです。
伝説のトレーダー エド・スィコータの言葉を引用します。
「良いトレードの要素とは1に損切り、2に損切り、そして3に損切りだ。もし、この三つの法則に従うなら、誰にでもチャンスはめぐってくる。」

ちなみに私は短期トレードが下手くそで損切りしまくってます。
致命傷を負っていないのは、損切りのおかげです。