一人畑に行ったの。
そして車をインロック!笑
舞坂の冷たい砂混じりの強風に吹かれながら、財布も車の中で…
なるほど、そうきましたかぁーと、間も無く日没を迎える空を見つめながらしばしぼーっと。
そしたら、隣の畑で玉ねぎを収穫してたおばちゃんがどうしたのー?ってきて、ここは寒すぎるから、畑の小屋で風をよけながら考えなさいと。
そこで、初対面の私にいろんな話をしてくれました。
今年の玉ねぎが初収穫なこと。
ずっと畑をやってた旦那さんが、昨年亡くなられたこと。
定期的に検査をしてたのに、病気が分かった時には、末期だったこと。
適当にやってる人は、長生きして、真面目に一生懸命だった旦那が急に死んでしまった悔しさ…。
そして、
この玉ねぎは、ご主人さんが残した最後の苗だったこと。
「立ち直れなかったんだよねずっと。でも畑を始めたら、少し楽になったの。」
そう声を震わせながら言ったおばちゃんと、畑の中で二人で号泣。
世の中に、似たような喜びはあっても、哀しみはきっとないんだと思う。
ましてや、大切な人を亡くした哀しみは、私には想像もつかない。
ぽっかり空いた気持ちを、支えてくれたのは子供たちだったけど、でも、旦那さんの代わりはどこにもいないから…って言葉が胸に響きました。
別れ際、ご主人さんの魂こもったこの玉ねぎ、買わせて下さいって言ったら、いいから持ってきなさいと、袋いっぱいに詰めてくれて。
「こんな話人にしたの初めて。ありがとう。」
って言ってくれた。
なんだろね。
なんか最近ゆるいなぁーと感じてた自分に、ドカーンと来たよね。
こんなんじゃいかんなと。
ちょうど今朝考えてた所だったからなおさら、訪れるべきして訪れた60分。
故郷をはなれた時の、大切な想いを想い出した。
まぁ見てて下さいよ、おNEWのちあきを。
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