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3月11日を境に日本、とりわけ東北は大きな試練を与えられています。

そんな東北が、もしかすると例年以上に盛り上がりそうなのが、この祭りのシーズンではないでしょうか。

東北三大祭といわれる青森の「ねぶた祭」、秋田の「竿灯まつり」、仙台の「七夕まつり」(最近では六大祭にまで拡大しているようです)の中の竿灯まつりに行ってきました。今日から8月6日(土)までの4日間行われます。

明らかに今年だから見られる光景がありました。それは、200本以上の竿灯の提灯に震災後を感じさせる、思い思いのメッセージが書かれていることです。

本来はそれぞれの参加団体を示すロゴやマークが提灯に描かれていることが決まりのようですが、今年ばかりは各団体の心意気で、そうしたメッセージが掲げられることになったようです。

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無数の提灯のともしび、差し手(演技者)たちの妙技、お囃子の笛や太鼓の音・・・




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祭りとは、いつでも人々の心を高揚させ、その感覚を共有させるものだと思いますが、大きな傷を負った後ではなおさらではないでしょうか。


今回は数多くの被災者も招待されているそうです。このお祭りの気分に浸って、少しでもリフレッシュできたらいいと思います。

がんばろう東北




私は3月11日の地震があった夜と、約1ヶ月後に余震があった夜、停電のためロウソクで過ごしました。

とても不便でしたが、それと同時に自分たちの日常があまりに明かりに照らされていることを実感し、時には普段でもロウソクで過ごすことに意義があるのではないかと感じました。

先月、ロウソクの灯火をテーマにした番組を見て、改めて暗闇を照らすロウソクの炎が私たち人間の心の根源にあるものに触れること、それを可能にする時間や空間を持つことの大切さを認識しました。

そして、提案したのが月に一度、ロウソクで過ごす時間を作ることです。

今日がその第1回目となりました。偶然にも今日は11日、東日本大地震から3ヶ月。

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暗闇を照らす灯火が私たちの心を惹きつけることは、キャンプで夜たき火をするたびに感じます。そういうときには、人間としての魂の根源に少し近づくような感覚があります。

とても小規模ではありますが、キャンドルナイトは日常の中で、それを少し疑似体験させてくれました。

単に節電ということだけでなく、何か忘れかかっていたような大事なものを再発見したり、自分にもっと向き合ったりするのに、キャンドルナイトはお勧めかもしれません。


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2回目の11日。
The second eleventh of the month.


遅かった春の後ろ姿。
The late spring walking away.


新たな節目。
The arrival of a new chapter in our lives.


やる気が漲る。
Eager to live with passion.




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久しぶりに絵を見に行ってきました。

油絵の個展です。

震災後、最小限の被害で済んだ自分たちは、節電や寄付などそれぞれができる行動を取りつつ、必要以上の自粛をしないで普通の生活をしていくことが復興の一助になると思っています。

それでも、芸術鑑賞などに行くにはまだ何となく少々腰が重たい気がしたので、敢えて前売り券を買っておきました。そして、特別気乗りはしなかったのですが、足を運びました。

行ってみてよかったです。

絵の具を薄く塗って、それを重ねて作品を完成させるという様式のため、一度塗るたびに約1ヶ月乾燥させてまた色を重ねていく・・・

画家のコメントにより、私は初めて平面の絵画の持つ時間的な奥行きというものを具体的に意識しました。つまり、目の前の絵ができあがるまでに相当な時間が費やされているということです。

これまで絵画というと、あくまでも完成された姿でしか捉えたことがありませんでした。まれにギャラリートークなどに参加しても、耳にするのはどちらかというと作品のテーマや構図などへの説明が多かったように思います。

そのため、作者自らがどのように時間を費やして絵を完成させていくか語るのを聞くのは新鮮でした。

並べられた作品が自分の好みかどうかということは別の問題で、とにかくひとりの人間が時間をかけて、心をこめてあることに取り組んだ成果を目の当たりにし、考えさせられました。

自分が最後に何かにじっくり時間をかけたのは、いったいいつだろうか・・・

心をこめるということは、時間の多寡にかかわらず、本人の意識次第で可能だと思いますが、じっくり時間をかけるとなると、必ずしも簡単ではない気がします。

時間をかけて何かをやり遂げるには、それなりの覚悟がいりますし、長期のビジョンが必要になります。

欲しい物を注文すればすぐ届き、必要な情報は即座に手に入り、何でもかんでも便利であることが当たり前の環境に慣れてしまった私たちは、何かにじっくり時間をかけるということ、辛抱してやり遂げるという感覚が希薄になっているかもしれません。

自分の生活を振り返って、そういうことに改めて気付かされました。これからは、すぐに結果が出るようなことだけでなく、長期的な視野ももっと意識して、生きていこうと思います。

そんな思いを抱かせてくれる絵画鑑賞でした。


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アンソフィ~です。

今日は、救援のために善意の活動で奔走する人たちがいる一方で、それを高見の見物したり、危機感の欠如で緊急対応を平気で後回しにしたりしている役人たちを目の当たりにし、負の感情が沸き起こりそうでした。(起っちゃったかも)

でも、そのようなことにフォーカスするのは、百害あって一利無し。

というわけで、今日は世界から届いた日本への祈りをシェアして、一緒によいエネルギーを高め、宙に放ちたいと思います!