これは、イギリスの伝説的コメディー集団、Monty Python の Life of Brian というテレビシリーズのエンディングテーマである。イギリスは一応、キリスト教の国だ、ということを念頭に置いて見て欲しいのだが、イギリスでは、強烈なジョークが好まれていて、このくらいタブーに挑戦する「不謹慎」なものでないと、誰も見向きもしない。「怪しいお米 セシウムさん」くらいが最低水準である。
で、この映像は一体、何を意味しているのかというと、私の考えでは、磔になっている人々が、現代人の有様を表現しているのだと思う。日本人の見方からすると、各人がはりつけられている十字架が「立場」であって、そこから一歩も動くことができないで、死ぬまで生きる、というように言えばわかりやすいだろう。
それでイエスのような風情の人が、「人生の明るい側面をいつも見ようよ」と歌って、皆を励ますわけである。中学生の息子に見せたら、「この情況で。。。」と絶句していた。
この映像を見ていて思い出したのが、下の、山下俊一教授の講演である。モンティ・パイソン並のブラック・ジョークだとしか思えないのだが、福島県民は彼のおかげで、磔の十字架から抜け出す機会と意欲とを奪われてしまった。