ついに「原子力安全・保安院」の謎が解けた。

前提1)日本人は「役割」で作動する。
前提2)役割は命より大切である。

これは日本社会に住んでいる人なら誰でも知っていることであり、同意していただけると思う。それゆえ、公的な場面におけるある人の行動を理解するためには、その人の役割が何であるかを解明せねばならない。

原子力安全・保安院は謎であった。

(1)なぜ、あんなにヘラヘラ嬉しそうにしているのか。
(2)なぜ、国民の安全を軽視して、原発が安全だという話ばかりするのか。
(3)なぜ、外国人の記者が一人もいない会場で、平気で会見ができるのか。
(4)なぜ、「冷温停止できなかったら日本は終わり」などというのか。

この問題に対する答えは、

原発ちゃんを保安するのが彼らの役割だから

であった。この答えは、大阪大学の深尾葉子准教授が発見したものである。この問題に関する論考を用意しておられるので、そのうちどこかで発表されるはずである。上の謎については以下のように説明できる。

(1)なぜ、あんなにヘラヘラ嬉しそうにしているのか。
⇒原発ちゃんの安全を非国民から守るというミッションが明確になり、嬉しいから。その活躍の姿がテレビに写るから。

(2)なぜ、国民の安全を軽視して、原発が安全だというの話ばかりするのか。
⇒そもそも国民の安全は彼らの仕事ではなく、原子力の推進が危機にひんしているので、それを守るのが彼らのミッションだから。

(3)なぜ、外国人の記者が一人もいない会場で、ニコニコ会見ができるのか。
⇒そもそも国民や記者に向かって話しているのではなく、原子力ちゃんに向かってお話しているから。

(4)なぜ、「冷温停止できなかったら日本は終わり」などというのか。
⇒冷温停止できなかったら、原子力の推進は不可能になるので、Game Over になって、彼らの役割が消えてなくなるから。そんなことは決してありえないので、冷温停止できるに決まっている。

これでなぜ「ほあんいんぜんいんあほ」なのかが理解できて、スッキリした!!彼らが毎日やっていたことは、天皇が病気になると侍医が記者会見するようなもので、お腹が痛くなった原発くんの病状を喋っていただけなのである。

深尾准教授によれば、千葉県の行政書士の小川洋子さんのブログを見て、謎が解けた、とのことである。小川さんの功績は大きい。