逆行で命に祝福を①  の続きです。


(こんな海の町で育ちました)






















一緒に住んでいたばぁちゃんが、私を見て
いつもお母さんに言っていた

「あんたの子なのに頭がいいな」
「あんたの子なのに運動も出来るな」

私が何か失敗すると

「お前の教育が悪かったんだな」


ばぁちゃんは、男勝りで言葉がキツかった
(細○数子とか田○眞紀子みたいな雰囲気で)

私はいつも

「お母さんはか弱くて大変なんだから助けてあげなさい」

と、言われていた


うちは、男がとにかく早死にで
じぃちゃんが45歳で一番長生きだった
私の父も私が5歳の時に亡くなって
一人で育てるには母は「精神的に弱すぎる」
よくハッパをかけられていた



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そこで母を主人公に考えてみる


子供

小さい時から、家族の中で一人だけおっとりしていて
運動会が嫌だと泣いていた女の子

その子は大人になってもお母さんに
褒めて欲しかったんだ

自分が母になっても、お母さんに
褒めて欲しかったんだ

だから、娘が許せなくなった
なんでこの子ばかり褒められる?
なぜ私を通り越して褒められる?
だれも私を褒めてくれない
子供


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そんな気持ちだったんだろう、と思う。

母である前に、まだ娘として生きていた

子供(私)は自分の人生の登場人物
その子にはその子の世界があるなんてあり得ない
自分の人生の一部なのだ


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そうやって考えてみると、今までの行動に合点がいく

私は私でお母さんの人生の登場人物でいなければ
生きることは許されないと思うようになり
だから、ダミー(何も感じない自分)を置いてきた

本当の私は見つかっちゃいけない
母と一緒にいるのがダミーだと
ばれちゃいけない。
ばれてしまったら、本当の私の心は消えてしまう


だけど。。。


私はもう大人で、ともすれば
母よりも強いことを薄々気付いていた

私は私なんだと。

決別したっていいんだと
理屈ではわかっていた

ライン

③に続きます

続く