売れるアニメを好きになれないのは罪 | 素人目線

売れるアニメを好きになれないのは罪

たとえば道路の真ん中で糞をしてはいけないだろう。
大勢の人の前で素っ裸になったらいけないだろう。
「人として」。
そう、人間とは、他人と同じであることが常に求められているのだ。
それができない人間は「キチガイ」と言われる。
ある程度の誤差は生じていても、最低限の「常識」は守られていなくてはいけない。


「アニオタとして生きる」場合、売れるアニメを好きでなくてはいけない。
BDが売れているということは、他の大勢のアニオタから受け入れられている証拠であり、
それを好きでないということは、一般的なアニオタと同じではないということだ。
これはアニオタとして「キチガイ」であることであり、「常識はずれ」であり、生きていく資格がない。


アニオタ受けしてない作品ばかりが好きなアニオタというのはいて、
「いいや、俺はこのアニメが好きなんだ!それでいいんだ!」と言いつつ、
爆死アニメばかり絶賛している連中をよく見かける。自称硬派という連中である。
はてなダイアリーなどを見ていればよく見かけるだろう。


が、自称硬派は今の流行りを叩くケースが非常に多い。
素直に誰にも受けていない誰得爆死路線を誉めていればいいというのに。
これはなぜか。
嫉妬しているからだ。
自称硬派自身も、今の流行りを好きになれない自分が悔しくて、
一方で今の流行りを楽しめている人に嫉妬して、でも直接その人を叩くのは無様だから、
仕方なく流行りのアニメを叩いているのである。


今の流行りを楽しめている連中は、誰得爆死作品を叩くようなまねはしない。
現状に何の不満もないからだ。勝者の余裕だ。
好きな作品はどんどん続編が決まり、グッズ展開もたくさん。何の問題もない。
本当に楽しみたい作品を楽しみ、それでいて何の不満もない。
孔子の「七十にして心の欲するところに従って矩を踰えず。」を実践できている人間だ。素晴らしい。
流行り作品を好きになれることこそ正義!


売れない作品を好きになること、売れてる作品を好きになれないこと。
これはアニオタとして「罪」といってさしつかえないのではないか。
罪は重ねれば重罪となり、そのうちアニオタとして「死刑」となるであろう。


さて、私は数々の誰得爆死作品を好きになっていった。
どうやら最近ますます売れない路線が好きになっていくようだ。非常にダメな路線だ。
そして売れるアニメにあれこれケチつける。やれABとタクトのシナリオがどうだの・・・
罪を重ねている・・・


これが最後のチャンスである。
「STARDRIVER 輝きのタクト」1巻が「戦国BASARA弐」1巻より売れた場合、アニオタを辞めよう。
もう数多の罪は犯した。
これで死刑だ。