第14回スニーカー大賞『シュガーダーク 埋められた闇と少女』発売記者会見
6年ぶりの「大賞」受賞作現る!! 第14回スニーカー大賞『シュガーダーク 埋められた闇と少女』発売記者会見開催!!
1994年に発足し、今年で14回目を迎えたライトノベル新人作家の登竜門「角川スニーカー大賞」。映画化が発表され、今も話題を独占し続ける『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川 流・著)が大賞を受賞してから6年。今年ついに大賞受賞作品が登場した。その名も『シュガーダーク 埋められた闇と少女』! 本作を紹介するCMのナレーションを務めた井上麻里奈が司会の下、受賞者の新井円侍(あらい・えんじ)氏、イラストを担当したmebae(めばえ)氏、角川書店 代表取締役社長の井上伸一郎(いのうえ・しんいちろう)氏、「角川スニーカー文庫」編集長の坂本浩一(さかもと・こういち)氏が登壇し、受賞決定までの経緯や本人の現在の心境など、興味深い話を聞くことができたぞ。
「『涼宮ハルヒ』以降、選考委員の意識が高くなってしまい、6年間大賞現れなかったが、今回『シュガーダーク』というラノベ界に新風を吹き込んでくれる作品を世に送り出すことができました。皆さんに是非読んで頂きたいと思います。」(井上氏)
「こうして記者会見という形でライトノベルの新作発表をさせて頂くのはあまりないことですが、それだけこの『シュガーダーク』という大賞受賞作の素晴らしさを世の中に知って欲しいということです。発売日を楽しみにして頂ければ、と思います。」(坂本氏)
「このような力のある作品に参加させて頂き光栄です。ありがとうございました。」(mebae氏)
「私個人としましてはまだまだ力不足ですが、これから精一杯頑張っていきたいと思いますので、皆さんよろしくお願い致します!」(新井氏)
※質疑応答
―『シュガーダーク』執筆のきっかけは?
新井氏:墓守りという職業がファンタジー作品では面白いんじゃないか?と思ったことが作るきっかけですね。詳しくは作品に書いてありますので、そちらをよろしくお願い致します。
―イラストをつけるにあたり苦労された点は?
mebae氏:僕はイラストを書く際にその作品の「匂い」を手がかりにするのですが、この作品からは土の匂いが強く表れていて、大変大きな手がかりになりました。
―ズバリ、『シュガーダーク』の映像化はお考えですか?
井上氏:当然ヒットすればありえますね(笑)。文章の中に「匂い」や「手触り感」がとても感じられる作品だと思います。是非動いている絵を見たいな、と思います。
新井氏:これは言っていいのか分からないですが、「スニーカー編集部勇気があるな」と(笑)。ちょっと異端な作品ですので……。
―今後どのような作家を目指していきたいですか?
新井氏:出来れば覆面作家を目指したかったのですが、こうなってしまっては難しいので(笑)。ラノベ界は入れ代わりが激しいですので、長く続けていけるような作家になりたいと思います。
2009年12月1日発売
税込価格¥580
発行:角川書店
発売:角川グループパブリッシング
【著者】
新井円侍(あらい・えんじ)
1982年夏生まれ。27歳。
【あらすじ】
えん罪により逮捕された少年ムオルは、人里離れた共同霊園に送られ墓穴を掘る毎日を送っていた。そんなある夜、自らを墓守りと名乗る少女メリアと出逢う。彼女に惹かれていくムオル。だが謎の子供カラスから、ムオルが掘っている墓穴は、人類の天敵・死なずの怪物“ザ・ダーク”を埋葬するものだと聞かされる! 混乱するムオルは、さらにダークに殺されるメリアを目撃してしまい――!?
●角川書店HP「web KADOKAWA」
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