国際子ども図書館の直ぐ近くに黒田記念館っていうのがあるんです。
木曜日と土曜日しか快感もとい開館してないんだそうですけど
お出かけした日は木曜日で、ちょうど開館していました。
ここは黒田清輝の油彩画126点、デッサン170点と書簡などを所蔵。
誰もが教科書で見たことのある『湖畔』もあります。
これ、後に奥方になった芸者さんなのねぇ。
でもね、でもね、黒田清輝に興味があって寄ったんじゃなくて
建物がちょっと変わってたのよねぇ~
しかも、登録有形文化財のパネルがあるもんだから
ちょいと寄り道したのでした。
入り口入って建物の解説資料があるかどうかを聞いちゃう私。
B4のコピーをせしめて、むふふんして満足してると
せっかく来たのだから、ぜひ見ていってくれと言われてしまって
見てきました。
本末転倒なワタクシ。
で、この黒田清輝館は岡田信一郎の設計によるもので
もらったコピーによると
日本の建築界がヨーロッパの建築を十分に消化した時代に
東京帝国大学建築学科に学び、第一世代の辰野金吾
第二世代の長野宇平次らに続く第三世代の建築家だそうです。
あの、歌舞伎座(戦災前のは、今とちょいと屋根の形が違う)や
明治生命館、旧大阪市公会堂も彼の設計。
うっひょー
で、見てきた黒田清輝館は取り壊されてしまった、旧東京府美術館と
現在は芸大の陳列館となっている旧東京美術学校陳列館とともに
岡田の美術館三部作と言われてるんだそうです。
取り壊されちゃった美術館は見てないけど、今回黒田清輝館を見たので
現存する2つは見てるってわけねぇ~。
いや~、自分でびっくりだわ。
で、黒田清輝館は入ってみると外観と違って、優しい感じです。
写真をクリックすると、大きくなりまーす。
階段の繊細なデザインにうっとり。
これまた壁から片持ちで支持されている階段。
惜しいのは、リノリウムの床。。。
でもでもでも、私の一番のお気に入りはこの郵便受けです。
おさーんが、両手で口をぐわーんと広げてる
なんともユーモラスなデザイン。