高校生の時に父親に強姦され、転落人生を送った末に彼女が見た希望 | 怒れる男の別館だった…。

怒れる男の別館だった…。

別館としてやってきましたが、紆余曲折あって、こうなりましたw

本日、覚せい剤の裁判を傍聴しました。
30歳くらいの女性でした。
彼女は、福島県で生まれ、両親が離婚した後、高校生の時に暴力団組員の父親に引き取られて東京に出てきました。
そこで暴力、SEXの強要など、悲惨な学生時代を送ったそうです。
その後、転落人生を歩みます。

10代のうちから風俗に身を落とし、約10年間、風俗で働き続けたのです。
初めての覚せい剤の経験は、20歳の時でした。
客に勧められるままに、1回チャレンジしたそうです。
しかし、気分が悪くなり、自分には合わないんだと、それ以来手を出すことはありませんでした。
そして28歳の時、また客にお尻にいきなり覚せい剤を打たれたのです。
物凄い気分が悪くなりますが、その客は何度も指名し、その度に覚せい剤を打たれました。
そのうち、慣れてきたのか、不快な気分になることはなくなり、はまっていきました。

そこからは自分で覚せい剤を買うようになります。
彼女はパニック障害、接触障害を抱えていて、覚せい剤を打つと、それが収まるんだそうです。
そんな中、彼女は売人の男と恋に落ちます。
そして逮捕の5日前に結婚しました。
勿論、その男が絶対に風俗で働いちゃ駄目だと言い、風俗も辞めました。
更に、なんとか覚せい剤を止めようと、2人で回数を減らすなどの努力をしていたそうです。
しかし、そんな関係も終わりの日を迎えます。
2人は逮捕され、裁判になりました。

男のほうは執行猶予中で、更に売人ということもあり、長期間服役することになります。
それでも彼女は、いつまでも待つと言ってました。
保釈された彼女は、毎日面会に行きました。
そこで男から、娑婆に出たら、2人で田舎に行って静かにくらそうと言われたそうです。
それは彼女にとって、夢のような話だったそうです。
しかし、検察官は彼女を責めます。
あなたが覚せい剤を止められたとしても、売人の彼とまた一緒になれば、また繰り返すことになると。

しかし、彼女は泣き出して、こう言います。

今まで絶望の中で生きてきた。
自殺することを何度も考えた。
そんな中で、やっと出会えた大切な人。
そんな人が田舎で静かに暮らそうと言ってくれた。
それを想像すると、凄く幸せな気持ちになれる。
2人で幸せに生活することを想像すると嬉しくなる。


私は、彼女の気持ちを思うと胸が苦しくなりました。

確かに、その男がまた彼女を駄目にする可能性は高いだろう。
でも、彼女にとっては、10年以上も苦しんできた末に出会った大切な人なんだなと。
例えそれがろくでもない男だとしても、彼女には王子様のようなものなんだなと。
自分を地獄から救ってくれた人なんだと。

この前、怒れる男のほうに、風俗に身を落とし、覚せい剤に手を出し、男が逮捕されて自殺してしまった女性のことを書きましたが、私はそれを思い出して急に不安になりました。
そして、今の彼女を支えてるのは、きっとその男と田舎で静かに、幸せに暮らすことを想像することなんだと思いました。
だったら、検察官もそれ以上は否定しないで欲しいと願いました。

性犯罪被害者は風俗に身を落とす人が多い。
彼女はまさにそのまんまの女性でした。
そして、風俗嬢やAV嬢が薬に走るという典型でした。
切ないなぁ…。
ちっちゃくて、細くて、綺麗な女性だったんですけどね…。

検察官は懲役1年6ヶ月を求刑し、弁護人は彼女の障害は辛い過去によるものだってことは明らかなので、執行猶予を求めると述べてました。

それにしても、彼女の親父はまさに鬼畜。
我々の知らないところで、こんなことも実際は多いのではないかと思いました。



今もきっと、悲惨な人生を歩んで、心で落涙してる女性が何処かにいるのかと思うと、悲しいですね。