- スマイルBEST 題名のない子守唄 [DVD]/クセニア・ラパポルト,ミケーレ・プラチド,クラウディア・ジュリーニ
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でもね、ちゃんと映画に戻ります。
音楽繋がりということで
「題名のない音楽会」です。
いや、ちがう。
『題名のない子守唄』です。
『海の上のピアニスト』 で知られているこの方。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品で御座います。
って、この二作品は、同じ監督が
製作していたのか・・・・・・全然、知りませんでしたよ。
しかも、調べたところ
この監督って、まだ若いんですね。
てっきりですね、勝手に、老齢の方だと
イメージしてましたが、1956年生まれでした。
さらに付随して、もうひとつ驚いた事が。
この映画の音楽を担当しているのは
エンリオ・モリコーネという方で、いらっしゃる。
てっきりですね、勝手に、お星様になられている
映画界・音楽界に名を馳せた伝説の方だと思ってました。
過去形なんかじゃなくて
現在進行形の1928年生まれなんですね。
で、物語はというと、ミステリー作品。
非日常的で、刺激的なシーンから始まります。
冒頭から、観る者を、ぐぐ~っと
一気に惹きつけるくらいの感じの誘引力。
主人公は、陰影のある美しい女。
何某かの過去があるのは分かるけど
その過去が、どんなものなのかは、まだ語られない。
不慣れな街に辿り着き、なんとか掃除婦の仕事を見つける。
そして、非道な手段を用いて
ある一家の家政婦として、雇われることになる。
強固な意志。
非情な執念。
明確な意図。
過去、恋人、仕事、殺意、愛情、真実。
徐々に解きほぐれる謎。
結びついていく過去と現在。
すっごい物語でした。
映像も音楽も、当然の如く、すっごく好いし。
ミステリー映画のトップクラスに入ってきますね。
何よりも、こういった作品も手掛けてしまう
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ハンパないです。
繰り返しになりますが、イメージが変わりましたよ。
そんなわけで、イタリアの名匠と
巨匠が携わった、素っ晴らしいミステリー映画なのでした。
にしても、まだまだ暑さが続くなぁ~。
何日も前に「処暑」と
名付けられた日を、過ぎたはずなのに・・・。
と言いつつ、今年初めて、上記の言葉を知りましたけど。
今日の音楽の箴言
夏と冬の間に秋をおきました。
だから秋は少しだけ中途半端なんです。
by 小田和正