◆題名のない子守唄 | シネマと書店とライブハウス ~ 映画と本と音楽と少し旅 ~

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でもね、ちゃんと映画に戻ります。



音楽繋がりということで


「題名のない音楽会」です。



いや、ちがう。


『題名のない子守唄』です。



『ニュー・シネマ・パラダイス』

『海の上のピアニスト』 で知られているこの方。


ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品で御座います。


って、この二作品は、同じ監督が

製作していたのか・・・・・・全然、知りませんでしたよ。


しかも、調べたところ

この監督って、まだ若いんですね。


てっきりですね、勝手に、老齢の方だと

イメージしてましたが、1956年生まれでした。



さらに付随して、もうひとつ驚いた事が。


この映画の音楽を担当しているのは

エンリオ・モリコーネという方で、いらっしゃる。


てっきりですね、勝手に、お星様になられている

映画界・音楽界に名を馳せた伝説の方だと思ってました。


過去形なんかじゃなくて

現在進行形の1928年生まれなんですね。



で、物語はというと、ミステリー作品。



非日常的で、刺激的なシーンから始まります。


冒頭から、観る者を、ぐぐ~っと

一気に惹きつけるくらいの感じの誘引力。


主人公は、陰影のある美しい女。


何某かの過去があるのは分かるけど

その過去が、どんなものなのかは、まだ語られない。


不慣れな街に辿り着き、なんとか掃除婦の仕事を見つける。


そして、非道な手段を用いて

ある一家の家政婦として、雇われることになる。


強固な意志。

非情な執念。

明確な意図。


過去、恋人、仕事、殺意、愛情、真実。


徐々に解きほぐれる謎。


結びついていく過去と現在。



すっごい物語でした。

映像も音楽も、当然の如く、すっごく好いし。


ミステリー映画のトップクラスに入ってきますね。


何よりも、こういった作品も手掛けてしまう

ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ハンパないです。


繰り返しになりますが、イメージが変わりましたよ。



そんなわけで、イタリアの名匠と

巨匠が携わった、素っ晴らしいミステリー映画なのでした。




にしても、まだまだ暑さが続くなぁ~。


何日も前に「処暑」と

名付けられた日を、過ぎたはずなのに・・・。


と言いつつ、今年初めて、上記の言葉を知りましたけど。




今日の音楽の箴言


夏と冬の間に秋をおきました。

だから秋は少しだけ中途半端なんです。


by 小田和正